二重全切開法
まぶたを切開し、しっかりと二重を作ります
厚ぼったいまぶたで、埋没法では二重になりにくそうな方に適しています。
二重全切開法とは
目を二重にする二重術には埋没法と切開法があります。
全切開法は、厚ぼったくて埋没法では二重になりにくそうな重いまぶたの方に適しています。
筋肉や脂肪などのボリュームを除去して二重の折り目をつきやすくし、瞼板前組織や挙筋腱膜とまぶたの真皮や眼輪筋にしっかり中縫いして連結させ強固な二重をつくります。
二重は瞼の表側(前葉)と裏側(後葉)を連結する手術です。
全切開法では、前葉と後葉を中縫いし、癒着させることで二重構造をしっかり作ります。
日本では9割以上の方が埋没法で二重を作ることが多いですが、韓国などでは逆で、ほとんどの方が全切開で二重を作っています。
目次
全切開法のメリット・デメリット
メリット
戻りにくい
段ボールに切れ込みを入れる要領で二重のライン上の眼輪筋や脂肪組織(ROOF)を除去して折り目をつきやすくし、さらに眼窩脂肪を除去し浮腫みにくくすることで二重を安定しやすくします。
また、まぶたの前葉と後葉を6~10か所しっかり中縫いして強固に連結させ、外縫いでもしっかりアンカリングをかけて癒着させることで戻りにくくします。
埋没法より戻りにくくなりますので、何度埋没法でやっても戻ってしまう方や、まぶたが厚ぼったくて埋没法では難しい方では切開法がおすすめです。
皮膚のたるみを除去可能
切開しますので皮膚を切除することが出来ます。
眉毛側を切除すれば、二重に乗りかかるたるみを除去することが出来、二重が広くなりやすくなります。
ただし、眉毛側に行くほど皮膚が厚くなり、二重上部で皮膚をたくさん切除するとぶ厚い皮膚が二重の上に降りてきて二重が厚ぼったくて不自然になってしまいます。
ですので、たるみをしっかり除去するというよりは、二重を少し広くしやすくする目的で控えめに行います。
しっかりたるみを除去したい方では眉下切開がをおこなうと自然な二重になるのでおすすめです。
二重全切開か眉下切開どちらを選ぶべきか動画で解説していますのでご参考ください。
また、皮膚を切除してまつ毛側の皮膚を引き上げて固定すれば、まつ毛側の皮膚がたるんでまつ毛の生え際が見えにくくなったり、三重になったりするのを改善することが出来ます。
ただし、まつ毛側の皮膚を引き上げすぎてしまうとまつ毛が上を向きすぎて、結膜側の赤みが見えやすくなるのでやりすぎないように注意は必要です。
同時に目の開きを良くする施術も可能
目の開きも改善して明るい目元にしたい方には、ついでに眼瞼下垂(挙筋前転術)の手術も可能ですのでおすすめです。(別料金になります)
切開の際に、眼窩隔膜や腱膜・ミュラー筋を容易に展開できますので、同時に腱膜を前転(短縮)することによって目の開きが良くなり目が大きく明るくなります。
デメリット
ダウンタイムが長くなる
切開は切って、組織を除去したり、内部処理を行いしっかりラインをつけますので当然腫れや内出血が出やすくなります。
抜糸するまで1週間はメイクしてカバーすることもできず、しばらく腫れや食い込みが目立ちやすく2週間以上はダウンタイムとしてみていただくことになります。
二重幅が広いほど、まぶたが厚ぼったいほどダウンタイムは長くなりやすいです。
本当の完成までは半年以上は見てもらっています。
戻りにくいぶん修正しにくい
切開法は二重が戻りにくいぶん、戻したり修正するのが難しいとも言えます。
修正は埋没法より難しくなるのはもちろんですが、再手術も半年くらい経って傷が柔らかくなって落ち着かないとできません。
あまり二重幅を広くできない
全切開法では自由に二重幅も広くできるとお考えの方がたまにいらっしゃいますが、実際は逆で、切開法は自然な範囲でしか切開できず、埋没のように希望に応じてかなり広い二重を作ったりすることはできません。
切開が必要な方はたいていまぶたが厚ぼったい方が多く、さらにまぶたは高い位置になるほどより厚みが強くなるため、広い二重にすると厚ぼったく食い込んだ不自然な二重になりやすくなります。
もしそのように不自然な二重になった場合、埋没法では無理がかかると自然に戻っていったりしますし、抜糸して戻すことができますが、切開すると不自然なまま戻せなくなってしまうためです。
切開できる最大の二重幅の目安は、閉眼時に皮膚を引っ張ってまつ毛生え際から10mmの位置になります。 (通常の二重の幅は7,8mmくらいです。) それ以上広くしたければ皮膚にたるみがある場合は皮膚を切除してもう少し二重が広くなるようにします。
ラインがしっかり入るぶん食い込みが出やすくなる
組織を除去して癒着させるためどうしてもラインは深くなりやすくなり、食い込みやすくなります。
組織を除去せず固定を減らして緩めればラインを食い込まないようにすることはできますが、切開といえど二重は戻りやすくなってしまいます。
無駄に組織を除去しないように注意しますが、多少のラインの食い込みは仕方がない部分はあります。
もともと二重の方でも目を閉じても二重のラインに食い込みが入っている方もいらっしゃいますし、通常の範囲の食い込みは不自然ではありません。
傷は残る
傷は2,3ヶ月~半年くらいはうっすら赤みがありますが、最終的には白っぽくなって治っていきます。
目立ちくくなるとはいえ、よく見ると白い線で残りますので、傷は消えるわけではありません。
当院の全切開の特徴
戻りにくくしています。
前葉と後葉を強固に連結させるため、瞼板と瞼板全組織に中縫いをおこない、外縫い(アンカリング)もしっかりポイントでおこなうことでなるべく戻りにくくしています。
瞼板との固定は強固なので戻りにくくする切開法には良いですが、不自然ではありませんがラインがしっかりするぶん、特に最初はやや食い込みが出やすくなる傾向があります。
食い込みが嫌な方では挙筋腱膜や翻転した眼窩隔膜にかけることも可能ですのでご希望があれば申し付けてください。
ただし、ラインが浅くなり戻るリスクもそのぶんでますのでそのあたりはご了承ください。
不自然なラインにならないような工夫
眼輪筋や瞼板前脂肪(ROOF)をしっかり切除するほど二重は戻りにくくなりますが、切除しすぎると不自然な食い込んだ二重になりやすくなったり、予定外の広い二重が出やすくなったり、まつ毛側のまぶたが不自然になったりしやすくなります。
組織の切除量は最小限にして不自然にならないように注意しています。
ついでに目元の若返り
お若い方でもまぶたにたるみのある方は多いです。
まぶたにたるみがあると二重が狭くなりやすいだけでなく、老けた目元の印象になったり、メイクもしにくくなり、まぶたが重くなるため眉を上げるようになり、おでこにしわが出やすくなったり頭痛や肩こりが出やすくなったりします。
前術のように二重の直上で切除できる皮膚は限られていますが、たるみがある方は必要に応じてたるみを除去することで、二重幅を無理なく出すようにし、まぶたも若返りを図り老けにくくします。
ただし、瞼の厚みにもよりますが、たるみ通常2,3㎜くらいまでの切除になります。
それ以上たるみを取りたい場合は、まず眉下切開のでたるみ切除をおこなうのがおすすめです。
腫れや内出血を減らす工夫
最小限の操作で丁寧に剥離し、ダメージを最小限にすることで無駄な腫れや内出血を可能な限り減らすように意識しています。 切開系の手術では”シンエック”が有効ですので内服していただくと腫れや内出血のリスクを減らすことが出来ますのでお勧めします。
痛みを減らす方法
痛みを紛らわすことが出来る笑気ガスを使用しながら極細の針(34ゲージの針)でまぶたに麻酔します。
術中に痛みを確認して、痛みがある場合は適宜局所麻酔を追加していきます。
ご希望に応じて静脈麻酔が併用可能です。
※ただし、終盤に術中確認が必要なため、途中意識を少し戻して目を開けていただきます。
やはり切開は怖いという方には
切開は二重が安定しやすいぶん、ダウンタイムも長く戻しにくいというデメリットがあります。
切るのは怖い、ダウンタイムがあまりとれない、なるべくリスクを取りたくないという方には、戻りにくい埋没法と合わせて厚みとりを行うのがおすすめです。
厚みとりは埋没法の結び目を埋め込む針穴を利用して、二重のライン上の眼輪筋や眼窩脂肪を除去し二重をつきやすい状態にして埋没法を行います。
(厚みとり)
厚みとりともとびアイゴールドという二重が安定しやすい埋没法をおこなえば、切開とまでいかなくてもかなり安定した二重がでやすくなります。
もとびアイゴールドは一筆書きでまぶたを編み込みますので皮膚側に結び目が一つできますが、脂肪などを除去した深い針穴に結び目を埋め込めば結び目がポコッとなるリスクを減らすことが出来ます。
ダウンタイムも埋没法と同じか少し長引くくらい(1週間前後)ですので切開よりかなりやりやすく、おすすめです。
ダウンタイム、術後のケア、注意点
(経過)
腫れは2,3日がピークです。
抜糸するまで1週間はメイクが出来ません。(抜糸の翌日からメイクが出来るようになります。)
ダウンタイムは2週間~1ヶ月は見ていただくのが良いです。
2週間以降、少しずつメイクなどでカバーできるようになっていきます。
二重幅が広いほどダウンタイムは長引く傾向があります。
シュミレーションのラインになって完成していくのは半年以降になります。
(術後の注意点)
術後は傷は水で流してもらってもよいですが、清潔にしてください。
踏ん張ったり大笑いしたりするとまぶたは腫れやすくなる傾向がありますのでご注意ください。
術後1,2日間は内出血や痛みを軽減する意味で少し冷やすことをお勧めしています。
術後は内出血しやすく腫れやすい状態ですので、1週間は長風呂に入ったり、お酒を飲んだりしない方が良いかと思います。
なるべく腫れを減らしたい方では、頭は高い位置になるように工夫していただくと良いです。
また、切開系の手術では腫れや内出血を軽減する飲み薬”シンエック”が有効ですので、ご希望の方は術前から内服していただくことをおすすめします。
よくある質問
Q:絶対にもどりませんか?
A:全切開は強固な二重を作りますが、100%戻らないというわけではありません。
他院で全切開しても戻ってしまったといって修正することもあります。
特に中縫いせずに、外縫いのアンカリングのみで縫合した場合に戻りやすくなります。
当院では戻りにくいように強固に中縫いしますが、万一戻るようなら再手術いたします。
再手術でさらに癒着すればまず大丈夫かと思います。
Q:カウンセリングで切開しないと無理と言われましたが本当でしょうか?
A:たしかにまぶたが厚ぼったい方では埋没法でラインをつけても戻りやすそうだなぁという方も多くいらっしゃいます。
ただ、そのような方でも自然な範囲で埋没法を行えば意外と癖がついて二重が出てしまうこともあります。
上記のように厚みとりと言ってライン上の眼輪筋を減量して眼窩脂肪を除去し戻りにくい埋没法(もとびアイゴールドなど)をおこなえば通常の埋没法に比べて安定して二重のラインを保ちやすくすることが可能です。
ただし明らかに切開でないと難しい方もいらっしゃいますので無料カウンセリングなどでご相談いただければと思います。
Q:切ると痛そうですがどうですか?
A:切開というといかにも痛そうな感じですが、切開した部分の組織は一時的に感覚が鈍り、あまり痛みを訴えない方も多いです。
数日~1週間ほど切開部分に鈍痛がある可能性はありますが、痛み止めで対応できる程度の痛みですのであまり心配はいらないかと思います。
Q:腫れはやっぱり長引きますか?
A:切開はやはり腫れは長引きやすくダウンタイムは長くなる傾向はあります。
まぶたが厚ぼったい方や二重幅を広くした方では最初の腫れは目立ちやすい傾向はあります。
最低2週間はかなり目立ちやすいと思っていただく必要があります。
切開系の手術はシンエックという内服薬を飲んでいただくと腫れや内出血を軽減させることが出来ます。
Q:戻すことはできますか?
A:基本的に戻すことはできません。
Q:平行型にできますか?
A:平行型をご希望の場合は目頭側の二重を広くして睫毛側の眼輪筋をなるべく温存することで平行にしやすくすることは可能ですが、必ずできるわけではありません。
(本当はご自身の目の形なりのしわに沿った二重の方が無理がかからないためおすすめです。)
目頭切開も同時におこなうと平行型にできる確率を上げることが可能です。
目の幅は広くなって目が華やかに変化します。
当院では無料カウンセリングを実施しています
- どの施術が自分に合っているの判断できない
- 悩みがあるけど、どんな風に直せばいいか
わからない - 生活への影響、施術のリスクが心配
経験豊富なスタッフが対応いたします
お一人で悩まずに、お気軽にご相談ください
新着の症例写真
こんな人におすすめ!
- まぶたが厚ぼったく二重がつきにくそうな方
- 埋没法を何度やっても戻ってしまう
- どうせ二重を作るならしっかり長持ちさせたい
- ダウンタイムを許容できる
二重全切開法の料金
二重全切開法 | |
---|---|
¥288,000 モニター価格¥238,000 |
二重全切開法施術当日の流れ
①シュミレーション
シュミレーションをおこなって二重幅を決めます。 鏡を見てもらいながら細い棒で押さえて二重をつくってシュミレーションします。
②デザイン
オペの準備を行った後デザインします。
ご希望の二重幅をもとに切開線の高さ、たるみの切除幅を決めてデザインします。
平行型をご希望の方では目頭側の二重幅を広くしたりすることがありますが、基本的には、自分のまぶたのしわそった二重が一番無理がかからず自然です。
③笑気麻酔+局所麻酔
笑気ガスで少しボーッとして痛み紛らわした状態で局所麻酔を注射して麻酔します。 局所麻酔の針は極細の34Gの針なので刺す痛みをかなり減らすことが出来ます。
④切開
麻酔が終わったらメスでラインに沿って確実に皮膚を切開します。
二重のライン上の眼輪筋を切開線に沿って切除します。
⑤剥離
瞼板前組織が見えるまで剥離していきます。
※瞼を上げる挙筋腱膜の成分は瞼板上に伸びているため、瞼板をすべてむき出しにしてしまうと目が開きにくくなるリスクがあるため、瞼板前組織は残すようにします。
⑥眼窩脂肪除去
まぶたが厚ぼったい人や、まぶたが浮腫みやすい人では脂肪が多いため、眼窩隔膜を切開して眼窩脂肪を除去していきます。
※くぼみのある方では眼窩脂肪は除去しないのはもちろん、組織の切除は最小限にします。次の挙筋前転術を併用することも多いです。
⑦挙筋腱膜の露出
眼瞼下垂術(挙筋前転術)をご希望の方ではミューラー筋と眼窩隔膜の間を剥離し眼窩隔膜を反転して挙筋腱膜を露出後、挙筋腱膜を前転して瞼板に左右3点ずつ固定します。
瞼板上縁を超えた広い二幅をご希望の方の場合も眼窩隔膜を反転して挙筋腱膜を露出しておきます。
⑧余分なボリュームの切除
睫毛側の皮下の眼輪筋や眼輪筋下脂肪(ROOF)のボリュームが多ければ必要量切除します。
また、瞼板の内側の瞼板上に脂肪がついている方も多く、ラインがつきやすいように適量除去します。
⑨二重の中縫い固定
睫毛側の皮膚を無理ないテンションで置いた高さの瞼板前組織もしくは挙筋腱膜と睫毛側真皮・眼輪筋浅層を糸で7~10箇所中縫い固定します。
ラインの食い込みが強いようであれば中縫いをもう少し控えめにすることもあります。
瞼板・瞼板前組織に固定した方が二重は安定しやすくなりますのでなるべく瞼板に中縫いは固定するようにしています。
⑩外縫い
確認で問題なければ最後に外縫いをして傷を閉じていきます。
このとき外縫いもポイントで瞼板前組織に一部かけてしっかり皮膚と後葉(瞼板前組織)が癒着するようにします。
⑪消毒後、冷却
最後はデザインを消して消毒し、氷マスクで冷やして終了します。