特殊埋没法の透明糸の抜糸。手探りでなんとか。。。
昨日、特殊な埋没法の抜糸をおこないましたのでご紹介します。
今回の抜糸のお客様は韓国にて1か月半前に埋没法をおこなったお客様です。
1か月半経っても腫れや食い込みが強く抜糸したいとのことでした。
時間が経ったわりには確かに食い込みが強く、糸を埋め込んだと思われる部分の傷や食い込みが目立っていました。
抜糸を考え、事前にオペをしたクリニックに問い合わせて確認していただいそうですが、 韓国でよくやる線止めではなく、通常の3点止めだと言われたそうです。
二重をおこなったばかりで、糸を埋め込んだ傷も良く分かったのでわりと簡単に抜糸できるかと思ってオペを始めました。
しかし、、、 針穴を探ってもなかなか結び目が見つからない。。。
ようやく見つけたとおもたらなんと透明の細い糸でした。 しかも引っ張ると長く編み込まれている様子です。
こ、これは。。。 韓流の特殊埋没法を細い透明糸でおこなったもののようでした。
特殊埋没の上に透明であれば抜糸の難易度は一気にMAXです(汗) 普通糸も時間が経つと色が抜けて透明になり抜糸ができなくなってきます。
おそらく今回はかける糸がすでに透明だったわけでして。 普通、見えないものは取れません。
ただ、見えないものはどうしようもないので、あきらめずに、 もう完全に糸をかけた予想のイメージと、つかんだ組織の手ごたえだけで糸を探っていきました。 そして、、、
なんとかすべて抜糸することができました! 途中引っ張って連結を確認したりして一部切れてしまいましたが、すべて除去できたと思います。
幸い当院では韓国で行われているような線止めを多く扱っているため、なんとか抜糸できたんだと思います。
しかし、眼輪筋の細い筋繊維と細い透明糸が似ているのでとても難しかったです。 でも、なぜ線止めでなく通常の3点止めだと言ったのでしょうか。。。
しかも最初から透明な糸で埋没するというのは、抜糸や修正をしないという前提で行っているものと思われます。
ほとんどの人が切開をするという韓国ならではの考え方なのだと思いますが、抜糸する側からしたらけっこうつらいですね(^-^;
今回は術後早期でなんとか抜糸できましたが、抜糸をする際はどのように糸をかけたかを確認することが大事です。
抜糸をお考えの方はご自分がいつどんな糸を何点どんなかけ方でかけたか、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
ただし、嘘を言われたらどうしようもないですが。。。
抜糸について気になる方は以下のリンクをご参考ください。
⇒二重埋没法の抜糸について