二重整形の結び目のポコッ ばれてしまう落とし穴
目を閉じたときの“ポコッ“
芸能人とか、知り合いとかでまぶたのポコッとした膨らみが気になったことはありませんか?
本人には見えないので気づいていないのですが、周りの人には整形がばれてしまいます。 二重整形後のこのボコッとした膨らみは一体何でしょうか??
目次
ポコッの正体
ずまり、このポコッの正体は埋没法の糸のふくらみです。 糸は異物ですので、体内にあると周囲がコラーゲンに覆われて被膜という膜ができます。
埋没法の糸は髪の毛くらいの細い糸なので、それ自体でポコポコするリスクは少ないですが、 被膜ができるとお裁縫の糸のように太くなってきます。
まぶたは薄い皮膚ですので、その太くなった糸の厚みは表から見えやすく、ボコボコ見えてしまいまうのです。
特に糸の結び目は糸が四重にも五重にもなっており、段差が強調されやすいため、 糸の結び玉がポコッとなる一番の原因になります。
目を閉じたときにポコッと見えることは多いですが、瞼はよく動く部分ですので目を開け閉めした際や力の入れ具合で糸が瞼の表面近くに浮いてきてポコッとしやすくなったりもします。
ポコッとなりやすい人
ポコッと正体はわかりましたが、どのような人がポコッとしやすいのでしょうか。
異物に対して反応しやすい人や、糸のまわりに炎症などがおこった場合、この被膜は厚くなり、ポコッは目立ちやすくなります。
また、まぶたの皮膚が薄い方や目が突出しているタイプの方も目立ちやすくなります。
どのように埋没法をおこなったかによってもポコッの出やすさは異なります。
糸の結び玉が皮膚側に多くある埋没法をおこなうほど確率は高まります。
後述しますが、埋没法の糸のテンションが緩いとなりやすくもなります。
ただ、ポコッが出るか出ないかは正直やってみないとわからない部分はあります。
複数の結び玉がある方でも、一部だけポコッとなったり、 複数回同じように埋没している方でもあるとき突然ポコッとしやすくなってしまうことがあります。
いろいろな条件が重なってポコッとなってしまうのだと思います。
ポコッは変化する?
ちなみに、このポコッは手術直後に出ることはありません。
糸を覆う被膜は最初はありませんのでポコッとすることはありませんが、1か月を過ぎてくると徐々に被膜が形成されたて目立ってきます。
ただ、1ヶ月くらいが被膜が厚いピークで、その後3~6ヶ月かけて被膜が薄くなっていって安定するため、最初は目立ったポコポコも目立ちにくくなることが多いです。
ですので、1か月ほどでポコッしたふくらみが気になる場合はもう少し経過を見ていただくと良いかと思います。
また、術後時間が経っていたも、ある時突然ポコッと厚みが出ることもあります。
おそらく何らかのきっかけで糸のまわりに炎症が起きて、被膜が厚くなった可能性があります。
時間がたてばまた被膜が薄くなって落ち着いていくことが多いですが、赤みが出てきたり、腫れが強く出てくるようならすぐにクリニックで見てもらうようにしてください。
上記のようにポコッは変化しますが、半年くらい見てもポコッが改善しない、気になるという方は後述のポコッをなくす方法をご参考ください。
ポコッとさせないためのポイント
さて、このポコッができないようにできる埋没法はあるのでしょうか?
埋没法は瞼の表と裏を糸で連結させる方法ですので、皮膚側にどうしても糸は通るため、ポコポコは埋没法の宿命ともいえるかもしれません。
ただ、なるべくポコッとなりにくくしたいですよね。
ポコッとさせないためのポイントは3つあります。
①結び目の数を最小限にする。
②結び目はまぶたの裏側(結膜側)に埋没する
③糸のテンションをゆるく結ばず、しっかりめで結ぶようにする。
①結び目の数は最小限にする。
結び目がポコッの一番の原因になりますので、なるべく数を少なくするのが良いです。 一筆書きでかける方法であれば、1本の糸でまぶたを編み込みますので結び目が一つで済みます。
【もとびアイゴールド】
結び目は1点で、比較的皮膚の厚みがある外側に埋没しますので、ポコポコしにくくなります。
また、脂肪とりや厚みとりなどを行った場合小さな深い穴が開きますので、そこに結び目を埋没すれば結び玉が深く入りポコッが目立ちにくくなります。
もとびアイプラチナムよりお安くなりますので、脂肪とり・厚みとりと併用する場合にはおすすめの施術です。
②結び目はまぶたの裏側(結膜側)に埋没する
なるべくポコッとするリスクを減らしてバレにくくしたい方には、もとび美容外科クリニックではまぶたの裏側で糸を結ぶ方法をおすすめしています。
裏止めの埋没法
【スマートバランス】 【もとびアイプラチナム】 【エステティックアイ】
上記の方法では結び目を瞼の裏側に埋没することでポコポコのリスクを減らしています。
表側に線状に糸は通るので絶対ポコッとしないというわけではありませんが、結び玉は深く埋没されますのでポコッのリスクを減らすことが出来ます。
結膜側に埋没するといっても、針で穴を開けてしっかり結び目は埋没させるので、眼球側に出ることはありません。
もとびアイプラチナムについて
もとびアイプラチナムは、ゆるゆるに糸をかけて腫れを減らす方法ではなく、しっかり糸をかけて腫れを微調整して腫れにくくする方法です。
しっかり糸を結び、結びは裏止めなのため、ポコッとしにくくなりバレにくくなります。
また、しっかり糸にテンションをかけて二重をまぶた全体で二重を支えるため、まぶたの動きにも強く、安定して長持ちしやすい二重になります。
腫れを抑えて、取れにくく、バレにくい理想的な埋没法になります。
ちなみに、通常の埋没法2点止めで結び目がポコッとしていた方の糸を抜糸して、裏結びのもとびアイプラチナムでかけ直した方の症例写真です。
⇒ ボコッが目立たなくなりましたね。
裏止めは抜糸しにくいの?
裏止めだと抜糸がしにくくなって修正が難しいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、裏止めの抜糸は難しいわけではありません。
表からスムーズに抜糸できます。
裏止めをやったことがない先生は難しいというかもしれませんが(^^;)
点止めで深く埋没されていて糸がどこあるのかわからないのが一番抜糸しづらいです。
抜糸できないこともあります。
ちなみに抜糸すると相当腫れるという人がいますが、 当院では注射針の穴から抜糸しますので普通に表から取れれば腫れもあまりありません。
埋没法より腫れたりすることはありませんよ。
【参照】埋没法の抜糸について
他院の埋没法でポコポコしてしまった方、気に入らなかった方の抜糸やかけ直しなど多くさせていただいております。 気になる方はお気軽にご相談ください。
③糸のテンションをゆるく結ばず、しっかりめで結ぶようにする。
糸のテンションがゆるいと糸が余って皮膚側に浮いてくるためポコポコしやすくなります。 糸のテンションをしっかり目で結ぶことで、糸が深く埋没されて浮きにくくなりポコッとするリスクを減らすことが出来るようになります。 しっかり結ぶと腫れやすくなりますが、糸を締めすぎないように糸のテンションを微調整すればある程度腫れをコントロールすることができます。
しっかり結べば、ポコポコのリスクを減らせるだけでなくもどりにくく安定した二重が作れるようにもなります。
以上がポコポコしないための方法でした。
目を閉じたときのポコポコだけでなく、二重整形したことをバレにくくしたい方は以下のコラムをご参考いただければと思います。
【参照】二重整形でばれない方法、ごまかし方や言い訳
【参照】二重整形で腫れないための方法。取れにくさも両立させましょう
ポコッをなくす方法、修正方法
さて、ポコッとしてしまった場合の解決方法はあるのでしょうか??
基本的に埋没法をやって数か月以内という場合ははポコッとしやすい時期ですのでもう少し経過を見ていただいた方が良いです。
ラニラストという傷が硬くなるのを予防するお薬がありますのでトラニラストを飲んでいただくと少し治りも早くなるかもしれません。
ただ、それ以降もポコッが気になる場合は、糸を抜糸するしかありません。
糸がなくなれば被膜はなくなっていきます。 二重は維持したい場合は、同時に糸をかけ直して修正手術をする必要があります。
その場合は、なるべくボコッとしにくい埋没法(結び目が少なく、裏止めの埋没法)をおこない、術後の腫れはやや強くなったとしても、糸のテンションをしっかりめで結んでもらうのが良いです。
糸が露出しているケース
こんなまぶたの状態の人に結構遭遇したりします。
糸が埋没しきれず露出してしまっています。 感染を起こすリスクがありますので早く抜糸をした方が良い状態です。
こうなってしまう原因としては、糸がきちんと埋没されていなかったり、糸を皮膚に通した層が浅すぎたりすることがあります。
針を通す深さに気を付けて、皮膚を噛ませずにきちんと埋没し、オペ後にしっかり糸の引っ掛かりを解除すればこのようなことにはなりません。 新人のドクターのみならず、たくさんの症例数をこなしているにもかかわらず繰り返すドクターもいたりしますのでご注意を。
以上、ポコッとする原因と対策などの解説でした。 いかがでしたでしょうか。 なるべくポコッとしないように二重プチ整形をおこなって、ばれにくく自然で安定した二重にしたいものですよね。 このコラムがそのご参考になれば幸いです。