眉間のしわが目立ってきた。眉間のしわが気になる時の解消方法
眉間のしわとは
眉間しわは眉の間にできる表情じわで2,3本の縦じわです。
怒ったり、機嫌が悪くなると深くなりますので、眉間にしわができると怖いお顔に見えてしまいます。
また、眉間のしわは老けて見えてもしまいます。 怒っていることを伝える大事な表情の一つですが、怖くて怒っているように見られるより優しくて若々しいお顔になりたいですよね。
怒っていなくてもパソコンと長時間にらめっこしたり、目を凝らして作業をしていると知らず知らずに眉間にしわが寄ってしまいます。
そんな無意識に出てしまう眉間のしわを抑えるにはどうしたらよいでしょうか。
眉間のしわの原因
眉の間には皺眉筋という眉を寄せるV字状の筋肉があります。
(雛眉筋)
雛眉筋が収縮するとその垂直方向に皮膚が折りたたまれて眉間の縦じわとなります。
他のしわと同様に年齢と共に皮膚にハリがなくなってくると皮膚に折り目がつきやすくなり眉間の縦じわが目立ちやすくなってしまいます。
もともと眉間を寄せる癖が強い方ではお若いうちから眉間のしわが深い方もいらっしゃいます。
また、加齢とともに雛眉筋が拘縮し伸びにくくなり、しわの癖がだんだん深くなってくると、眉間を寄せなくても眉間のしわがくっきり残ってしまいます。
そうなると穏やかなのに険しく見えたり、老けて見えたりしてしまいます。
眉間のしわの解消方法
眉間のしわは表情じわですのでボトックスで雛眉筋の動きを抑えることでしわを出にくくすることができます。
また、刻まれてしまったシワにはフィラー注入(ベビーコラーゲンやヒアルロン酸)で影を減らすことができます。
筋肉の動きを抑える
ボトックス
雛眉筋の動きを抑えます。
怒ったような眉間のしわが出なくなるだけでなく、拘縮した皺眉筋が弛緩し、コラーゲンも増えて眉間がつるっとして若々しくなります。
効果は3~6か月くらい持続します。
ボトックスを続けると眉間にしわが刻まれにくくなり老化の予防にもなります。
眉間ボトックスの打ち方次第では前頭筋の動きまで抑えてしまって眉の外側が持ち上がって怖い表情になってしまいますが、当院ではそうならない適切な注入方法でおこなっています。
ボトックスには有名なアラガン社のボトックスビスタと不純物が少なく抗体ができにくいドイツ製のゼオミンがあります。
眉間の縦じわの溝を埋める
眉間は滑車上動脈が皮下を走っていて側副血行が弱いため皮下のフィラー注入は動脈塞栓のリスクがあり危険なので真皮内の浅い注入しかできません。
眉間のシワにフィラーを注入すると眉間の縦じわが改善するだけでなく、眉間にしわを寄せると眉間のしわが出にくくなります。
ベビーコラーゲン
なじみやすいため真皮の浅層にも注入でき、浅く刻まれた皺に特に有効です。
ヒアルロン酸
眉間の皮膚は厚いためヒアルロン酸も有効です。
ヒアルロン酸は何かあればヒアルロニダーゼで溶かすことができるので安心です。
眉間にはジュビダームボリューマ、ジュビダームウルトラプラス、クレヴィエルプライムなどある程度の硬さのあるヒアルロン酸がおすすめです。
FGF
FGFは線維芽細胞増殖因子というたんぱく質のことで、線維芽細胞を増やし、コラーゲンやエラスチンを増生させて目尻のシワの溝を埋めて張りを出します。
多くの方では自然な感じでしわが改善して大変喜ばれる治療なのですが、FGFに対する反応は個人差があることがあり、増殖しすぎてしまうリスクがごく稀ですがあります。
通常は問題ありませんがそのあたりのリスクをご理解の上で行っていただく必要があります。
以上が眉間のしわの治療法ですが、癖が強い方ではボトックスとフィラーを併用するのも効果的です。
しわ治療の基本についてはこちら