【小顔脂肪吸引編】顔痩せ脂肪吸引のリスクと失敗、ダウンタイムを現役美容整形外科医が解説!
作成日:2022.3.22 更新日:2024.4.6
お顔の脂肪が気になる方でしっかり脂肪を取りたい方、顔の脂肪吸引ってどうなんだろう?と心配に思われている方がたくさんいらっしゃると思いますが、ぜひ、このコラムを参考にしていただければと思います。
目次
顔の脂肪を吸引する手術とは
小顔脂肪吸引は3つのパーツの組み合わせで行います。
①ホホ(ジョールファットを含む)
②あご下
③法令線上(メーラーファット)
上記3か所上の厚みの強い部分の皮下脂肪を細い吸引管で直接吸引します。
基本的に、脂肪細胞は取ってしまえば再生しないので、吸引した部分は一生厚みが出にくくなり小顔効果は半永久的です。
ホホやあご下・法令線上の厚みは年々たるんできて老けて見えるので、小顔効果だけでなく顔が老けにくくなる老化予防効果もあります。
フェイスラインをスッキリ見せたい方はフェイスラインの直上のホホ(ジョールファット)とフェイスライン下のアゴ下部分の脂肪吸引がオススメです。
笑った時などはホホ骨のお肉の盛り上がりが気になる方や法令線が深く見えてしまって気になる方は、頬骨全体にある皮下脂肪(法令線上部)のメーラーファットの脂肪吸引が効果的です。
脂肪の吸引方法は、太さ2,3ミリの吸引管を耳の下やアゴ下などほとんど見えないところに小さな切り込みから挿入し脂肪を吸引します。
傷は小さいのでほとんど目立ちません。抜糸は1週間後になります。
一度でしっかり確実に効果を出したい方、特に、若い方にはおすすめの手術です。
ダウンタイムは1週間ほど腫れますが、効果は一生ですので、効果的なおすすめ手術です。
顔の脂肪吸引のリスク・失敗6選
リスクその1
「腫れ」「内出血」と対処法
手術ですので、どうしても腫れや内出血は起こります。腫れについては、1週間は歯の治療をした後のようにむくんで、1週間すると腫れが引いて元のお顔に近くなります。後記、症例写真をご参照ください。
内出血は派手に出ることは少ないです。手術部位とその下方にうっすら黄色や緑色に浮いてきますが、2週間前後で消えます。
まれに、内出血が強く出たりすると腫れが引くのにすこし時間がかかったりすることがあります。
内出血はメイクでカバーできますので、ダウンタイムは1週間ほど見ていただければ良いかと思います。
美容外科をよく知るスタッフさんにもとても人気の手術で、他のクリニックのスタッフさんでも当クリニックで手術を受けるほど人気です。
実際は腫れが少ないことも多く、手術を行ったスタッフさんたちは、3,4日したら仕事に復帰していますね。
腫れ内出血リスク軽減対応
腫れを少なくするように丁寧な吸引を行うのはもちろん、炎症を抑えるお薬を麻酔に混ぜて、腫れを減らすように工夫します。
また、腫れのリスクを抑えたい方は、オプションになりますが腫れや内出血を減らす「シンエック」というお薬を術前から飲んでいただくとさらにリスクを軽減することが可能です。
術後の内出血が酷い場合は、塗り薬の「ヒルドイドローション」も併用することで腫れ内出血を早く減らせます。
リスクその2
「凸凹(でこぼこ)」と対処法
脂肪吸引はただ単にたくさん脂肪をとれば良いという単純な話ではありません。
脂肪を吸引しすぎたりして、凹凸になるリスクがあるからです。
顔の脂肪吸引はボディの脂肪吸引に比べて凹凸になりにくい部分なので、注意して脂肪吸引すればまずおこらないです。
ただし、30代後半以降の方でたるみが強い方は凹凸になりやすいリスクがあるので注意が必要です。
凸凹(でこぼこ)リスク回避対応
とにかく丁寧におこなえば凸凹(デコボコ)になることは基本的にありません。脂肪を取り過ぎずないこと、綺麗に均一に脂肪をとることが大切です。ですので、経験と実績が豊富なドクターを選択することをお勧めします。
リスクその3
「ホホがコケる」と対処法
顔にはボリュームを減らしたほうが良い部分、ボリュームを増やしたほうが良い部分があります。
老化ととも増えていくところを減らす、減ってくぼんでいくところを増やすのが大切。老化と逆のことをするとよいです。
小顔脂肪吸引は小顔効果はもちろん、老化とともに出てくるところを減らすことで若返り効果が期待できます。
ただし、老化で脂肪が減る部分を吸引するとコケて老化が加速してしまいますが、減る部分の吸引しなければコケるリスクはありません。
ホホがコケるリスク回避対応
丁寧な手術を心掛け、闇雲に脂肪を取り過ぎず、老化で脂肪が減る部分の脂肪を吸わなければ、通常はコケるリスクはありません
もし万一、コケが出としても脂肪を注入し修正する事が可能です。
リスクその4
「たるみ」
若い方は、通常、脂肪吸引でたるむ心配はしなくても良いでしょう。顔ですので、脂肪が減って引き締まってたるみはほとんどないでしょう。
ですが、ボリュームが減って多少皮膚がたるむことで、皮膚が摘まみやすくなったり、笑った時にしわが出やすくなるリスクがあるかもしれません。
ただし、30代後半以降の方で、もともとたるみがあって脂肪のボリュームが多い方ではたるみが強調されたり、凸凹したりするリスクがあるので注意が必要です。
リスクその5
「取り残し」
凸凹のリスクが怖いからと言って控えめに吸引しすぎると、取り残しが多くなってせっかく脂肪吸引をしたのに効果が弱くなってしまう可能性があります。
リスクその6
「顔面神経の下顎縁枝が障害を受ける」
少ないリスクではありますが、口横近くを深く不用意に吸引してしまうと顔面神経の下顎縁枝にダメージを受けるリスクがあります。
唇・口角を動かす神経なので、筋肉が麻痺して唇が非対称になったり動きが変になる顔面神経麻痺のリスクがあります。半年ほどすると徐々に改善することが多いようです。
適切に脂肪吸引すれば基本的に起こるリスクはあまりありません。
顔面神経麻痺リスク回避対応
顔面神経を傷つけないように、細心の注意を払い丁寧に手術します。顔面神経に詳しく、解剖にも精通しているドクターに手術してもらうとよいでしょう。
まとめ
小顔脂肪吸引は最初は腫れや内出血などは出ますが徐々に落ち着いていきます。
ダウンタイムは腫れが目立つ間の1週間ほどです。
ただし、じわじわ硬さやむくみが落ち着いて小顔効果が完成するのは2,3ヶ月以降になるので、効果に関してはゆっくり経過を見るのが良いでしょう。
ホホのコケや凹凸、たるみ、神経障害に関しては、きちんと適応を選んで、吸引すべき部位を吸引して、丁寧に施術をおこなえば、ほとんど起こらないと思います。
顔は血流が良くて傷も治りやすく、比較的凹凸にもなりにくい部分なので、きちんと小顔脂肪吸引を行っているクリニックで行えばリスクは少ないでしょう。
プチ整形と違って、一回で半永久的に効果があり、お若い方で脂肪に厚みがある方にはかなり有効な手術なのではないでしょうか。
身近で治療を見てきている美容スタッフが行うことが多い良い施術なので、お若くて、皮下脂肪の厚みがある方には特におすすめな手術だと思います。
症例写真
施術内容:3㎜ほどの吸引管を使ってお顔の皮下脂肪を吸引します。 |
施術内容:3㎜ほどの吸引管を使ってお顔の皮下脂肪を吸引します。 |