Qスイッチルビーレーザー
シミ治療のゴールデンスタンダード、Qスイッチルビーレーザーを導入しました!
お顔にある典型的なシミ、明らかな濃いシミにはQスイッチレーザーはよく効きます!
シミをなるべく1回でとりたい方におすすめです。
とりあえずポイントのシミが気になるという方は、Qスイッチレーザーをおすすめします。
当院ではシミ治療にはQスイッチレーザー、PicoWay、IPL(フォトシルク)、トーニングの4つがあります。
それぞれ適応やメリット・デメリットがあり、お客様に最適な治療をご案内させていただいております。
目次
Qスイッチルビーレーザーについて
Qスイッチルビーレーザーとは
694nmという波長の光の束(赤色のレーザー)を、20ns(ナノ秒)という短い時間でシミに照射します。
ns(ナノ秒)は、0.000000001という大変短い時間です。
Qスイッチという発信方式を使ってこのように大変短い時間でレーザーを当てることができます。
皮膚にレーザーを当てると皮膚がじわっと熱せられて、メラニンや毛根を破壊することができます。
ただし、長い時間じわーっと熱すると広範囲に火傷が広がってしまい、ダメージが強くなってしまいます。
メラニンの小さな粒をじわっと熱するためにこのようなns(ナノ秒)という短い時間でレーザーを当てる必要があるのです。
なので、メラニンだけを破壊してその周りの組織をなるべく破壊しないようにしているのでダウンタイムをなるべく減らして効果的にシミをとるようにしているのがQスイッチレーザーです。
JMEC社のThe Ruby nano Qのメリット
当院のQスイッチルビーレーザーは、JMEC社のThe Ruby nano Qを使用しています。
The Ruby nano Qは、トップハット型の均一な照射が可能なため、レーザーの創面がフラットです。
効率良く均一に照射ができ、炎症が軽度ですみ治癒も早くなります。
また、境界も明瞭で細かな照射に対応が可能です。
トップハット型とガウシアン型の違いのイメージ図はこのようになります。
傷が凸凹していたりムラがあると、炎症が強く起こり治癒に時間がかかります。
炎症が強くなると色素沈着や色素脱失などのリスクも増えることになります。
トップハット型のThe Ruby nano Qではそのようなリスクを減らし、効果的な照射が可能です。
ルビレーザー(964nm)のメリット
シミを取るレーザーの波長はNd:YAG(532nm)やアレキサンドライト(755nm)、Nd:YAG(1064nm)などいろいろな波長があります。
ルビーレーザーは694nmのルビー色の赤い波長です。
それぞれの波長でヘモグロビン(血管)とメラニン(シミ)に吸収される割合を下図で見てみましょう。
まずはヘモグロビンの吸光度曲線(赤)に注目してください。
ルビーレーザーのあたりの波長は、ヘモグロビンの吸光度が低く、最もヘモグロビンに吸収されにくい波長だということがわかります。
次はメラニンの吸光度を見てください。
波長が長くなると少しずつ吸光度は落ちますが、ヘモグロビンほど波長によりムラがないです。
今度は全体に見ると、ルビーレーザーの波長領域ではメラニンの吸光度がヘモグロビンの吸光度を上回っていることがわかります。
これは何を意味しているのでしょうか。
ヘモグロビンは赤血球に含まれる成分なので、主にレーザーが吸収されるのは血管だと思ってもらって良いです。
ヘモグロビンにレーザーがたくさん吸収されると血管がレーザーのエネルギーでダメージを受けて炎症が強く起こり、治癒の遷延や施術後の色素沈着につながりやすいと思っていただくと良いでしょう。
ルビーレーザーはヘモグロビンに吸収される度合いが少ないため、皮膚にダメージが少ないことがわかります。
一方、メラニンへの吸収は高く保たれているため、皮膚のダメージが少ないわりに、シミに対してしっかり吸収されるので効果的にシミを減らすことができるレーザーということが言えるかと思います。
Qスイッチルビーレーザーはこんな方に向いています
Qスイッチルビーレーザーのイメージは、光熱作用でしっかりシミを焼いて飛ばすレーザーです。
いわゆる典型的な濃いシミに対して効果は出やすいですが、そのぶんピコレーザーなどに比べると炎症が起こるリスクがあり、施術後はテープや軟膏の塗布で保護する必要があり、3~6か月ほどは色素沈着を起こすことがあります。
以上を踏まえ、Qスイッチルビーレーザーが向いている方は以下のような方になります。
・なるべく1回でシミをしっかりとりたい方
・1週間はテープ保護ができる方
・色素沈着のリスクを許容できる方
・シミに厚みが合ったり、濃いシミの方
・フォトシルクやPicoWayでシミが取れなかった方
QスイッチルビーレーザーとPicoWayの違い
ピコレーザー(PicoWay)もシミを取るには有効です。
Qスイッチルビーレーザーとピコレーザーはどう違うのでしょうか。
Qスイッチルビーレーザーは前述のように、光熱作用でしっかりシミを焼いて飛ばすレーザーです。
なので、Qスイッチレーザーはシミをしっかり熱でやっつけるぶん軟膏塗布・テープ保護のケアが必要で施術後の一時的な色素沈着も起こります。
一方、PicoWay(ピコレーザー)は、Qスイッチルビーレーザーを当てる時間(パルス幅)のさらに1/100くらいの時間でレーザーを当てるので大変切れが良く、熱ではなく光伝わる衝撃で音響作用でガラスをハンマーで割るかのようにシミを細かく破壊して減らします。
ですので、PicoWayは皮膚の熱傷が少ないので、軟骨塗布などのケアは必要なく、色素沈着も起こりにくいです。
ただし、熱作用が少ないため、濃いシミなどはなかなか消えにくいことがあります。
シミに対するQスイッチルビーレーザーとPicoWayの違いを表でまとめると以下のようになります。
以上のように、1回でしっかりシミを取りたい方はQスイッチレーザーがおすすめです。
ただし、1週間の軟膏の塗布などのケアが必要だったり、3~6か月ほどは色素沈着がおこることはご理解して行っていただく必要があります。
Qスイッチルビーレーザーのリスク・注意点
色素沈着
Qスイッチルビーレーザーでは光熱作用で濃いシミにはよく効きますが、皮膚の火傷により色素沈着がおこりやすいです。
半分以上の方で色素沈着が起きますのでほぼおこると思っていただいて治療を受けた方が良いでしょう。
レーザー後は炎症がおこるため、1か月くらい経つとシミのように色がついてシミが再発したようになります。
3~6か月で徐々に色素沈着は落ち着いていきます。
一時的に色素沈着がおこると知っていただく必要があります。
レーザー後は、ひっかいたり、こすったり、紫外線を浴びると炎症が強くなって、色素沈着が出やすくなります。
紫外線対策はしっかりおこなって、患部はこすったり、ひっかいたりしないようにしてください。
色素脱失
メラノサイトが破壊されることでメラニンが合成されなくなり色素が抜けてしまうリスクがあります。
ダメージが強いと色素脱失のリスクが上がるため、短期間に繰り返さないように、また出力も不必要に強くしないように調整しています。
腫れやむくみ
照射の衝撃や炎症により腫れやむくみが出ることがあります。
1日もたてば落ち着いていくことがほとんどです。
場合によって患部を冷やしていただくと良いです。
術後は目立ちやすい
レーザー全般的にシミに当てるとシミの色は直後は濃くなりかえって目立ちます。
特にQスイッチルビーレーザーでは色が濃くなりやすく、色素沈着も長引きやすいため、多くのシミを一度に照射するしばらくは目立ちやすくなります。
ダウンタイムがあまりとれないという方は、多くのシミは分けて少しずつ治療するとか、顔全体のそばかす(雀卵斑)などのシミ場合はフォトシルク(IPL)で治療するとかした方が無難かと思います。
Qスイッチルビーレーザー後の経過
①治療前
②治療直後
レーザーはシミがこのように白くなる出力で当てます。IWP(immediate whitening phenomenon)と呼ばれています。
白みはすぐに消えていきます。
直後にテープを張って軟膏を塗ります。
③3日後
赤みや茶色みがかっており、かさぶたのようになっていることもあります。
こすったりしないようにして、かさぶたははがさないようにしてください。
テープと軟膏は続けていただき、傷は遮光しなるべくウエットに保つようにしてください。
④10日後
1週間くらいでかさぶたがポロっととれるようにしてシミが取れていくことも多いです。
取れた後は少し赤みがありますが、刺激すると色素沈着しやすくなりますのでこすったり、紫外線に当てたりしないようにしてください。
⑤3ヶ月後
数か月で赤みもとれて完成します。
ただし、色素沈着がおこることも多く、しみがまた再発したようになりますが3~6か月で色素沈着は消えていくことが多いです。
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