【鼻整形】失敗すると怖い!鼻尖縮小(団子鼻修正)のリスクをドクターが解説!
作成日:2024.1.20 更新日:2024.5.14
鼻尖縮小のリスク紹介動画
鼻尖縮小(団子鼻解消)とは
丸い鼻先・団子鼻を細くしてすっきりさせる手術です。
鼻先の軟部組織を除去したり、鼻翼軟骨を尖らせたり寄せたりすることで鼻先を細くします。
鼻翼軟骨の形成の仕方違いで、軟骨を寄せる鼻尖縮小と、鼻翼軟骨をカットして段差を作る3D法の2つがあります。
3D法の方が通常の鼻尖縮小より鼻先を細くできて、高さも出すことできます。
ちなみに鼻尖縮小の症例写真は
このような感じになります。
正面から見て団子鼻が
すっきりして細くなります。
内容:鼻の穴を切開し、軟部組織を除去、軟骨を形成して団子鼻を改善します。
料金:222,530~311,800円(税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。鼻尖上部に厚みが出るリスク。
鼻尖縮小のリスクについて
鼻尖縮小のリスクには主に
①pollybeak deformity(オウム鼻変形)
②鼻翼溝が深くなる、ピンチノーズになる
③鼻腔内に軟骨が突出する
④左右差が強調される
⑤変化が弱い可能性
⑥感染症のリスク
⑦オープン法の場合傷が目立つリスク
があります。それぞれについて説明します。
先ほど、鼻尖縮小手術には、軟骨を寄せる鼻尖縮小と、鼻翼軟骨をカットして段差を作る3D法の2つがあります、と説明しましたが、鼻尖縮小3D法には独自のリスクもありますのでそれについては後半でご説明します。
①pollybeak deformity(オウム鼻変形)
鼻翼軟骨を寄せると鼻先全体の皮膚が真ん中に寄って来るため皮膚の厚みが増して鼻先の上の部分に厚みが出てしまうことを言います。
多かれ少なかれ、鼻先の軟骨を寄せれば誰でも起こってきます。
鼻先に厚みが出ればよいのですが、鼻先の少し上に厚みが出るので少し鼻先が下を向いたようなオウムくちばしのような形になります。
当院では、オウム鼻変形を起こしにくくするために、鼻尖上部の軟部組織を除去したり、鼻翼軟骨の頭側の軟骨を切除するcephalic trimという処理をおこなったりします。
誰でも多かれ少なかれ変化は避けられないですが、通常は目立たないものです。
術後間もないうち腫れているうちは特に目立つリスクがありますが、時間と共になじんでいくと落ち着いていきます。
②鼻翼溝が深くなる、ピンチノーズになる
鼻翼溝が深くなる
鼻尖縮小は鼻翼軟骨を寄せる手術です。
鼻翼軟骨はイラストのように鼻先に翼のようにある軟骨で、鼻先の外側、小鼻の上あたりまで伸びているので、鼻先縮小で鼻先の軟骨を寄せると鼻翼軟骨の上側の外側脚まで同時に細くなり落ち込んで影になりやすくなります。
鼻先のサイドが影になることで団子鼻を細くするという効果がでます。
ただ、鼻先と小鼻の間(鼻翼軟骨の外側脚のすぐ外側)には鼻翼溝という溝があり、鼻翼軟骨の外側脚が落ち込むことで鼻翼溝が深くなって目立ってしまうリスクがあります。
また、鼻翼溝付近の軟部組織を切除してしまうと深くなるリスクがあります。鼻翼溝が深くなりすぎるといわゆるニンニク鼻と言われるような鼻になってしまいます。
鼻翼溝が深くならないように軟部組織の切除には注意をしたり、必要以上に組織を剥離してダメージを与えないように気を付けます。
ただし、もともと鼻翼溝が深く目立っている方ではさらに目立つ可能性があり特に注意が必要です。
ピンチノーズになる
ピンチノーズとは洗濯ばさみでつまんだようなお鼻のことで、鼻翼溝が深くなるのと似ています。
ピンチノーズは鼻翼溝を含めた鼻先のサイド部分が落ち込んで深くなりすぎたり細くなりすぎた状態です。
原因としては、鼻尖縮小の効果を過度に出そうとしてしまうことで起きます。
具体的には皮下の軟部組織や軟骨を過度に切除しすぎたり、軟骨を過度に寄せすぎたり、圧迫固定を強くしすぎたり、鼻尖縮小を繰り返しおこなったりするとなるリスクが出てきます。
ピンチノーズになったり、鼻翼溝が深くなるリスクを抑えるためには、軟部組織や軟骨を適切な範囲でおこなって切除しすぎないように注意して、鼻先の軟骨は自然な幅を保つように適度に寄せるようにします。また、圧迫は過度に押し付けないように注意します。
適度な施術をおこなえば、鼻翼溝が深くなりすぎたり、ピンチノーズになるリスクを減らすことができます。
③鼻腔内に軟骨が突出する
鼻尖縮小は外側に膨らんだ鼻翼軟骨を凹ませて細くする手術ですので、外側に膨らんだ軟骨が落ち込んだ際に鼻腔内に突出して膨らむというのがあります。
鼻の穴の中のことなので、他人からはそれほど分かりませんが、自分が鼻の穴の中を見ると膨らんでいるのが分かることになります。
もちろん出方には個人差がありますし、多くの人では気にならないですが、気にする方はたまにいらっしゃいます。
ただし、鼻先の突出を減らす以上しょうがないことではあります。
④左右差が強調される
鼻先は程度の差はあれ、曲がっている方が多く、鼻翼軟骨も左右で形や大きさが違っていることが普通です。
逆に左右対称の方というのは非常に珍しいです。
左右差は手を加えるごとに強調されるリスクがありますので、鼻尖縮小をおこなうと左右差が強調されてしまう可能性があります。
ただし、左右の組織の切除量を調整したり、左右の軟骨を縫い合わせる位置を変えたりすることですので、左右差が強調されないように調整しています。
⑤変化が弱い可能性
しっかり組織を切除してしっかり軟骨を細く形成しても思ったより変化が出てくれない方はいらっしゃいます。
例えば、皮膚が厚い方では、軟骨の形を変えても外側に変化が見えにくくなってしまいます。
また、鼻翼軟骨が小さい方では、しっかり軟骨を細くして寄せたとしてもその形は外側に表現されにくく、変化が少なくなってしまいます。
皮膚が厚い方や軟骨が小さい方は、通常の鼻尖縮小では変化が出にくいため、鼻翼軟骨をカットして段差を作って細くする3D法をおこなう方が多いです。
ただし、それでも変化が出にくい方はいらっしゃいます。
通常の鼻尖縮小では多くの方は満足していただけることが多いのですが、効果に個は人差があり、一部の方では変化が少ないとことがあるというリスクがあります。
⑥感染症のリスク
切る手術ですので感染症のリスクがあります。
鼻中隔延長やハンプ切除・斜鼻の手術など広範囲に剥離していく手術に比べてリスクは少ないですが、感染する可能性はあります。
鼻先は血流が良い部分なので、鼻尖縮小や軟骨移植で感染することはほとんどありませんが、手術である以上感染リスクはあるということは知っていただいた方が良いです。
感染を起こさないように清潔に、必要以上に手術の時間を長引かせないように手術はおこなっています。
もし感染した場合は軽度の場合は抗生剤を飲んで対応し、治らない場合や感染の症状が強い場合は傷を開けて膿を出したり、洗浄したりする必要があります。
⑦オープン法の場合傷が目立つリスク
鼻先の手術の際、切開法にはクローズ法とオープン法がありますが、クローズ法では鼻の穴の中を切開するので傷は外に出ませんが、オープン法では鼻の穴の間の鼻柱を切りますので傷が外に出ます。
当院では傷がなるべく外に出ないように通常の鼻尖縮小も3D法も軟骨移植もクローズ法でおこなっていますが、再手術の場合はオープン法でおこなうことがあります。
また、他院さんでは、通常の鼻尖縮小もオープン法でおこなうところもあります。オープン法の場合は鼻柱に傷ができますが、うっすら白い傷になって残ります。
また支える組織も弱くなり、少し鼻が低くなるとも言われています。
鼻柱は下向きなのであまり目立つ傷にならないことは多いですが、やはり知っている人が見たらわかってしまうような傷になることもあります。
傷の色味だけでなく、段差ができて段差の陰で傷が目立ってしまう方もいらっしゃいます。
当院では段差ができずきれいに傷が治るように丁寧に切開と中縫い・縫合をおこなっています。
鼻尖縮小手術3D法のリスク
3D法は前にも説明したように、鼻翼軟骨をカットして立てて段差を作って細くする手術で、通常の鼻尖縮小より鼻先を細くすることができる手術です。
ただ、その特徴により3D法独自のリスクというのが出てきます。
アップノーズ気味になる
3D法は軟骨をカットして立てることで高さが出ますが、鼻柱のの方向に高くなります。通常、鼻柱は顔の正面よりやや上を向いていますので、鼻柱の方向に高さが出るとややアップノーズ気味になるリスクが出てきます。ややたれ鼻気味の方ではたれ鼻が改善するのでちょうど良いですが、そうでない方はアップノーズ気味になるので、下方向に軟骨移植をおこなって鼻先が斜め下方に伸びるようにし、アップノーズにならないようにしています。
ピンチノーズになりやすい
3D法は鼻先を細くする効果が高いので、皮膚が厚い方や軟骨が小さい方では有効ですが、皮膚が薄く軟骨がしっかりしている方では鼻先が細くなりすぎるためピンチノーズになるリスクというのがあります。
ただし、変化が出やすそうな方でも希望されて3D法をおこなうことはありますが、当院でピンチノーズになったことは基本的にないです。あくまで3D法は細くなりやすいのでリスクとして知っていただければと思います。
再手術やややりにくい
手術後に、鼻先をもう少し高くしたいと希望して鼻中隔延長を行う場合、再手術がやややりにくくなるリスクというのがあります。
3D法は外側脚をカットしていきますので、中間脚と外側脚の連続が絶たれます。そうすると鼻中隔延長をおこなう場合、鼻翼軟骨を再建しながら延長軟骨に固定する必要が出てきます。基本的には手術は可能ではありますが手間がかかってきます。
ただ、もともと3D法は、鼻中隔延長のリスクが怖いので軟骨移植でという方がやることが多いため、後で鼻中隔延長をおこなう方はまれです。
鼻尖縮小術の症例写真
鼻尖縮小、耳介軟骨移植 1ヶ月後
もともと団子鼻でしたので、鼻尖縮小をおこなって、鼻翼軟骨を尖らせてから左右の軟骨を寄せることで鼻先を細くしました。
正面から見ると団子鼻がすっきりしたのがわかります・・・・⇒詳細はブログへ【こちらをクリック】
内容:鼻の穴を切開し、軟部組織を除去、軟骨を形成して団子鼻を改善します。
料金:222,530~311,800円(税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。鼻尖上部に厚みが出るリスク。
鼻尖縮小、耳介軟骨移植 6か月後
団子鼻が嫌だということでご来院されました。術前は、正面から見ると団子鼻気味ですが、横から見ると鼻先の高さは低かったです。
ですので、鼻尖縮小で鼻先を細くしつつ、軟骨移植をおこなって鼻先に高さを出すのおすすめ・・・・⇒詳細はブログへ【こちらをクリック】
内容:鼻の穴を切開し、軟部組織を除去、軟骨を形成して団子鼻を改善します。
料金:222,530~311,800円(税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。鼻尖上部に厚みが出るリスク。
鼻尖縮小(3D法)+軟骨移植+ストラット 6か月後
皮膚が厚く軟骨小さかったので、通常の鼻尖縮小しでは効果が弱くなります。ですので、今回は3D法をおこなって鼻先を細くすることになりま・・・・⇒詳細はブログへ【こちらをクリック】
内容:鼻の穴を切開し、軟部組織を除去、軟骨を形成して団子鼻を改善します。
料金:278,630~367,800円(税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。鼻尖上部に厚みが出るリスク。
鼻尖縮小術のリスクのまとめ
鼻尖縮小は鼻先の軟骨を寄せる手術ですので、オウム鼻変形や小鼻の溝が深くなるリスクというのは多かれ少なかれあって、どうしても避けられません。
ただし、そのリスクを減らすように手術をおこなっており、変形が目立って残ってしまう方はごくまれです。
また、可能な限り鼻尖縮小のリスクを減らすために、手術の際は、過剰な軟骨の形成を避け、組織の切除量を調整して、左右差の調整もしたりします。
切開はなるべくクローズ法でおこない、術後の圧迫固定は強くしすぎないようにし注意しています。
3D法に関しては、通常の鼻尖縮小より鼻先をより細くできて、高さも出せる良い施術ですが、適応をきちんと見極めておこなえば、リスクを抑えることができます。
鼻尖縮小は、鼻先を細くすしますので、それに付随するリスクというのはどうしても避けられませんが、通常リスクの程度は小さく、ほとんどの方では満足される手術ですので過度に心配されなくても良いのではないかと思います。
今お話ししたリスクをしっかりご理解した上納得しておこっていただければと思います。