小鼻ボトックスの効果の持続性について
作成日:2024.6.11
目次
小鼻ボトックスとは
小鼻は表情によって真顔の時よりも目立ってしまうことがあります。
小鼻が目立つ動きとして、主なものが3つあります。
①小鼻が膨らんで鼻の穴のが大きく見えてしまう。(小鼻がぴくぴく膨らみやすい人)
②笑うと小鼻が横に広がって小鼻の幅が広く見える
③笑うときに鼻先が下がって矢印鼻が強調される。
以上の3つの動きがあります。
それぞれの動きの原因となる筋肉は以下の通りです。
①小鼻が膨らんで鼻の穴のが大きく見えてしまう。(小鼻がぴくぴく膨らみやすい人)
①小鼻が膨らんで鼻の穴が大きくなる原因は、鼻孔開大筋の力が強いことが考えられます。
小鼻にある筋肉で、鼻に力を入れたり鼻で息をしたときにぴくぴく動きます。
この鼻孔開大筋にボトックスを注入することで筋肉の動きを押さえ、鼻の穴を膨らませなくします。
②笑うと小鼻が横に広がって小鼻の幅が広く見える
②笑うと小鼻が横に広がって幅が広くなる原因は、上唇鼻翼挙筋が強く働いていることが考えられます。
鼻の横に沿ってある筋肉で上顎骨と上唇をつないでいます。鼻の横を指で押さえながら上唇を上に動かしたときに収縮しているのがわかる筋肉で、ここにボトックスを注入することで口を動かしたときの小鼻の横への広がりが抑えられます。
③笑うときに鼻先が下がって矢印鼻が強調される
③笑うと鼻先が下がってしまう原因は、鼻先を下に引っ張る鼻中隔下制筋が関係しています。
鼻中隔下制筋にボトックスを注入することで、鼻先を引っ張る力を弱め、笑った時も鼻先が下を向かなくさせることができます。
上記のように、ボトックスでそれぞれの筋肉の動きを抑えることで小鼻が目立つ動きを抑えることができます。
実際の症例
小鼻を膨らませないボトックス
(ボトックス前)→(ボトックス後)
小鼻を膨らませないボトックスを打った症例写真です。
処置後は鼻に力を入れても小鼻が膨らまないようになりました。
小鼻が膨らむと鼻の穴が大きくなって目立ってしまいますが、 小鼻を膨らませないボトックスを打つことで鼻の穴が目立ちにくくなります。
小鼻ボトックスの持続性
ボトックスは神経から筋肉への指令の伝達を抑えることで筋肉の動きを抑えます。 効果は1週間ほどで安定してきます。
ただし、筋肉の麻痺は徐々に回復していき、2,3ヶ月~半年かけて筋肉の動きは再開し小鼻ボトックスの効果はなくなっていきます。
なので個人差はありますが効果の持続は2,3ヶ月~半年と思っていただくと良いでしょう。早い方だと1,2か月で戻ってしまう場合もあります。
ボトックスでは、腫れはほとんどなく、手術をするのが怖い方やダウンタイムの取れない方にもボトックスならお試ししやすいのではないでしょうか。
ボトックスは繰り返し打つことで筋肉がうすくなって効果が持続しやすくなるかもと言われていますが、経験的にはそれほど期待しない方が良いかもしれません。
ちなみに余談ですが、小鼻を膨らませないように小鼻にボトックスを打つと筋肉がやせて小鼻が薄くなる可能性があるようです。
ただし、こちらもあまり期待しすぎない方が良いかもしれません。
まとめ
まとめますと、小鼻のボトックスの効果の持続は一般的なボトックスの施術と同じ2,3ヶ月~半年と思っていただくのが良いでしょう。
ただ、効果には個人差があり、1,2か月で戻る人もいれば、1年近く効果がもつ方もいらっしゃいますのであくまで目安として考えていただければと思います。
まれですが、ボトックスを注射して抗体ができてしまいボトックスが効きにくくなることがあります。
そのような場合はボトックスの効果が期待できなくなってしまうことがあります。
抗体ができる可能性を減らすために、ボトックスを打つ間隔は3か月はあけておこなうようにしましょう。