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美容コラム/ Beauty column

切る小鼻縮小術の内側法と外側法を同時におこなうメリット・デメリット

作成日:2024.5.29

切る小鼻縮小とは

切る小鼻縮小は小鼻を切開し、組織を切除して小鼻を小さくする手術です。
鼻翼縮小とも呼ばれています。
切る小鼻縮小には鼻の穴の内側を主に切開する内側法と、小鼻の外側の基部を主に切開する外側法があります。
内側法、外側法それぞれありますが、内側法と外側法を同時に行うことが多いです。

内側法では鼻の穴の横幅を切って狭くするので傷を外に作らずに小鼻の幅を狭くすることができます。
小鼻の幅が広い人、お鼻の印象を小さく見せたい人、なるべく傷を目立たせたくない人に向いている施術となります。
鼻翼縮小(フラップ法)変化イメージ 内側法について詳しくは以下のページをご参考下さい。

外側法は小鼻の外側の基部をスイカ状に切って 小鼻の外側の長さを狭くする手術です。
小鼻の外側の長さが短くなることで小鼻の張り出しや丸みを減らすことができます。
小鼻縮小(外側法)張り出し、丸みを除去イメージ 小鼻縮小外側切除方法イメージ 外側法について詳しくは以下のページをご参考下さい。

小鼻の幅を狭めたい方では内側法を、小鼻の丸み・張り出しを減らしたい方では外側法が適しています。

内側法と外側法を同時におこなう手術

内側法・外側法についてそれぞれ説明してきましたが、小鼻の幅と張り出し両方強い方も多く、そのような方では内側法と外側法を組み合わせて行うことが多いです。
小鼻や鼻の穴の自然な丸みは残すように、あらかじめ組織の余裕を確かめてデザインしておき、適切な位置で適切な組織量を切除するようにします。
小鼻の外側の基部から鼻の穴(内側)にかけて切開します。
小鼻縮小(内側法+外側法)の切開線イラスト
離れる力が加わると傷はきれいに治りにくくなってしまいますので、左右の小鼻が後戻りして傷が広がってしまわないように、左右の小鼻を糸で橋渡しして縫い合わせる減張縫合をおこなっています。 鼻翼縮小 減張縫合イメージ
そうすることで後戻りのリスクも減らすことができます。
また、小鼻は硬いですがもろい組織で、脂腺や毛穴が発達している部分です。
丁寧に切開・縫合をおこなわないと傷は汚くなってしまいますので、慎重かつ丁寧にしっかりと縫合しています。
施術について詳しくは以下のページも参考にして下さい。

 

 内側法と外側法を同時におこなうメリット

それでは内側法と外側法を同時におこなうメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
まずは、メリットから解説します。

①効果がでやすい

内側法と外側法を併用することで小鼻の幅や張り出しを一気に減らすことができます。
また、内側・外側法を併用すると小鼻は基部からフリーになる(小鼻が一旦顔から離れる)ことで、土台からずらして寄せることができますので内側法・外側法をそれぞれ単体で行うよりもしっかりと小鼻を小さくする効果が出ます。

②後戻りが少ない

小鼻は硬い部分で、例えば内側だけ切開して寄せても外側の硬い組織が残っていればかなり後戻りしてしまいます。
内側法ではフラップを通して後戻りを減らしますが、それでも限界はあります。
一方、内側+外側法では、小鼻を土台からしっかり寄せることができますし、減張縫合をおこなって小鼻が広がらないように予防しますので後戻りがかなり少なくなります。

③小鼻の張り出しが目立ってしまうリスクを減らせる

例えば内側法だけ行った場合、小鼻の幅だけ寄せると、巾着を締めるように、小鼻の外側がさらに丸みが出て張り出しが強調されてしまうリスクがあります。
内側法のみで小鼻の張り出しが目立つイメージ
内側法と外側法を同時に行えば、外側法でしっかりと丸みや張り出しを切除することが出来るので張り出しが強調されることはありません。

内側法と外側法を同時におこなうメリット症例

ここで実際に内側法と外側法を同時におこなった症例を見ていただこうと思います。
(手術前)⇒(3ヶ月後)

7鼻翼縮小(flap外側) 手術前 正面
鼻翼縮小(flap外側) 3か月後 正面
鼻翼縮小(flap外側) 手術前 下から
鼻翼縮小(flap外側) 3か月後 下から

内側法と外側法を併用したことで、小鼻の幅が狭くなり小鼻の張り出しも減って小鼻がすっきりとしました。
鼻は印象が少ない方が整って見えます。
小鼻全体が一回り小さくなったことで小鼻の印象が減ってかなりお顔の印象がすっきりと見えるようになりました。
このように内側法と外側法の併用は効果がしっかり出ます。

内側法と外側法を同時におこなうデメリット

それでは次に、内側法と外側法を同時におこなうデメリットについて解説しています。

①傷が小鼻外側から内側につく

内側も外側も切開しますので、鼻の外側と内側に切開線が残ります。
小鼻縮小(内側法+外側法)の切開線イラスト
ただし、外側は鼻翼の立ち上がりの溝に沿っての傷なので最終的にかなり目立ちにくい傷になります。
内側法をおこなうので正面に見えるところに傷ができますが、これも時間と共に目立ちにくくなります。
当院では、傷を目立ちにくくさせるため、切開を小鼻の立ち上がりの際からわずかにずらして切開したり、皮脂腺を巻き込まないように丁寧に切開・縫合をおこなっています。
(立ち上がりの位置から離しすぎると傷は目立ってしまうためちょうど良い位置で切開するように気を付けています)

きちんと丁寧に縫合すれば、他人から見てほとんど気づかれないレベルになることも多いです。
小鼻縮小の傷は皆さんが思っているより目立ちにくい傷になることが多いです。

②切除しすぎると不自然な鼻になるリスク

小鼻をやみくもに切除しすぎると自然な丸みがなくなって突然三角に鼻が立ち上がる不自然な鼻になってしまいます。
丸みのない不自然な小鼻イメージ
当院では、このようにならないように外側の自然な丸みを残すように外側の切除幅を調整しています。
また、小鼻の立ち上がりを温存するために小鼻の立ち上がりの溝(鼻翼溝)からわずかに離れた部分を切開して小鼻の自然な立ち上がりを少しでも温存するように工夫をしています。

③切り方によってはノッチができるリスク

不用意に鼻の穴の外側の丸みを温存せずに切開してしまうと、丸みがなくなってノッチと呼ばれる不自然な食い込みになってしまう可能性があります。

小鼻縮小のノッチイメージ
当院では鼻の穴の底の外側の自然な丸みは損なわないようにデザインして、自然な小鼻の仕上がりになるようにしています。

④団子鼻が目立つリスク

小鼻が狭くなると、図を見ていただくと分かるとおり相対的に団子鼻が目立ってきます。
小鼻縮小、相対的に団子鼻が目立つようになるイメージ
小鼻だけ縮小しても鼻先の丸みは変化することがないので、もともと団子鼻気味の方では鼻先の丸みが術前よりも目立ってしまう可能性があります。
そのため、鼻尖縮小も同時に行うことも多いです。

内側法と外側法と鼻尖縮小を同時におこなった症例

実際に内側法+外側法と、鼻尖縮小を同時におこなった症例をご覧いただこうと思います。

1 鼻尖縮小+軟骨移植+ストラット、鼻翼縮小(内+外法)手術前 正面
1 鼻尖縮小+軟骨移植+ストラット、鼻翼縮小(内+外法)正面3か月後
1 鼻尖縮小+軟骨移植+ストラット、鼻翼縮小(内+外法)下から手術前
1 鼻尖縮小+軟骨移植+ストラット、鼻翼縮小(内+外法)下から3か月後

小鼻縮小の内側法+外側法をおこなったことで小鼻がひとまわり小さくなりましたね。
小鼻縮小だけおこなうと団子鼻が強調されて目立ってきますが、鼻尖縮小をおこなったことで鼻先の丸みも抑えて団子鼻も目立ちにくくなりました。
小鼻が小さくなると同時に鼻先も細くすっきりとすることで鼻の全体の印象がぐっと減ってさらにすっきり整って見えるようになります。

まとめ

切る小鼻縮小術の内側法と外側法を同時におこなうメリット・デメリットでした。
内側法+外側法は小鼻に幅も張り出し(丸み)もある方に最適です。
また、小鼻の幅があって張り出しがあまり強くない方の場合、幅を狭くするだけの効果を狙ってない内側法だけおこなうと、丸みが出て小鼻の印象が残ってしまう可能性があるため、丸みを抑えつつ、効果を高めるために内側法+外側法を行うと良いケースも多いです。
小鼻は硬い組織なので一部切除して小さくするより、全体に切って土台ごとずらして小さくする方が効果的なのです。
ただ、組み合わせずに内側法、外側法だけ行ったほうが良い方も多くいらっしゃいます。
どんな手術が適切かわからない方は無料カウンセリングで最適な施術をご提案できますので是非ご来院ください。

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~執筆者紹介~

西尾 謙三郎 医師
医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴
平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
平成26年 もとび美容外科クリニック開院
資格
美容外科専門医(JSAS)
日本アンチエイジング外科学会専門医
アラガンボトックスビスタ 認定医
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本加齢医師会
日本レーザー医学会
日本美容外科医師会
18年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。
「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

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