切る小鼻縮小術のダウンタイムについて
作成日:2024.5.29
目次
切る小鼻縮小とは
切る小鼻縮小は小鼻の根っこのラインに沿って切開し、組織を切除して小鼻を小さくする手術です。
鼻翼縮小とも呼ばれています。
切る小鼻縮小には内側法と外側法があります。
内側法は鼻の外側を切らずに、鼻の穴の横幅を切ることで小鼻の幅を狭くすることが出来ます。
小鼻の幅が広い人やお鼻の印象を小さく見せたい人、なるべく傷を目立たなくさせたい人に向いている施術です。
外側法は小鼻の外側の基部を切って小鼻の幅を狭くすることで小鼻の張り出しや丸みを減らすことができる施術です。
小鼻に張り出しや丸みがあるだけでなく、小鼻の幅が広い方では、鼻翼縮小(内側法+外側法)を組み合わせて行うことで小鼻の張り出しと鼻翼幅が同時に改善してコンパクトな小鼻になり、効果的です。
内側法と外側法を組み合わせると小鼻を土台から動かせるので効果が出やすく、小鼻の張り出し・丸みを減らして小鼻を小さくすることが出来ます。また、土台から動かすため後戻りのリスクも少なくなるという利点があります。
それぞれの方法について詳しくは以下のページを参考にして下さい。
切る小鼻縮小のダウンタイムで起こること
鼻を切開して縫い合わせる手術なのでダウンタイムが生じます。
小鼻縮小のみの手術の時はギプスによる固定は必要ないので鼻先や鼻根の手術を組み合わせたりしなければそれ程不快感もないかと思います。
それでは切る小鼻縮小をしたときに生じるダウンタイムについて解説していきます。
・傷の色
抜糸するまで1週間は傷の赤みは強く、かさぶたがついていたり、糸がついていますので目立ちます。 1週間後の抜糸の翌日からメイクでカバーしていただけます。
傷はしばらく赤みがかっていますが、1か月もすれば落ち着いていきます。
・腫れ
小鼻自体が腫れるリスクはありますが、小鼻は硬い組織なので腫れはあまり目立たないことが多いです。
ただし、腫れや内出血が下の方に広がって、唇が腫れることがまれにあります。
腫れた場合1~2週間で落ち着いていきます。
・内出血
小鼻は皮膚が厚い部分ですので内出血は目立ちにくい部分です。
ただし、小鼻の周りや唇に内出血の色が出ることがあります。
数日くらいで黄色や緑色の内出血が浮いてきますが、術後1~2週間ほどで消えていきます。
・傷の引きつれ、ガタつき、食い込み
傷は最初は引き連れや食い込み、がたつきがあったりしますが、徐々になじんでいきます。
傷は1か月がピークで硬くなって、その後徐々に柔らかくなって治っていきますので、1か月ほどは傷のガタつきや食い込みが目立つことがあります。
時間と共に傷は柔らかく滑らかになって目立ちにくくなっていきます。馴染むまでは3ヶ月から半年ほどかかりますが個人差があります。
切る小鼻縮小のダウンタイムの期間
切る小鼻縮小は小鼻を切開しますので抜糸が必要になります。
切る小鼻縮小単体で行う場合は、ギプス固定なども必要ありません。
鼻先や鼻根部の手術と併用するとギプス固定が必要になってきます。
小鼻は基本的に腫れや内出血が少ない場所なので、ダウンタイムは抜糸するまでの期間で見てもらっています。
抜糸後翌日にはメイクでカバーが可能になります。
抜糸は通常1週間後くらいなのでダウンタイムは1週間で見ていただくと良いです。
仮に強い腫れや内出血が出た場合、落ち着くに2週間ほどかかることもあります。
さらに言うと、傷が柔らかくなって目立ちにくくなっていくまでには3~6か月かかることがあります。
小鼻縮小の症例写真
では実際に症例写真で切る小鼻縮小で起こるダウンタイムの経過をご覧いただこうと思います。
内側法の症例写真
内側法をした症例です。
(手術前)⇒(1週間後)⇒(3ヶ月後)
内側法なので傷は外にあまり出ませんが、1週間後では、鼻孔底(鼻の穴の底の部分)に引き連れが見られます。
3か月後にはしっかりと馴染んで引き連れも落ち着きましたね。
同じ方の下からの画像です。
(手術前)⇒(1週間後)⇒(3ヶ月後)
1週間後は鼻孔底がややひきつれて、若干ノッチっぽくなって鼻の穴の下部分がとがって見えます。
内側法ですが、傷は内側だけでなく若干外にも伸びているのがわかります。
ただ、あまり目立つ傷ではありませんね。
3か月後ではなじんで鼻の穴の丸みも自然になりました。
小鼻縮小(内側法+外側法)の症例写真①
小鼻縮小の内側法と外側法を同時におこなった方の5日後の正面写真です。
(手術前)⇒(5日後)
小鼻付け根に沿った傷が全体的に赤みを帯びているのがわかります。
傷のがたつきも若干見られますが、傷が1か月ピークで硬くなるとより強調されることがあります。
3~6か月すると傷は柔らかくなって目立ちにくくなっていきます。
小鼻の周りや上唇付近がうっすら黄色っぽくなって内出血が見られます。
あまり多くはありませんが、このようにうっすら内出血が出ることもあります。
内出血は術後2日ほどで出てきて、1~2週間程度で吸収され落ち着いていきます。
抜糸の翌日にはメイクでカバーすることも出来ます。
同じ方の斜めからの画像です。
(手術前)⇒(5日後)
斜めから見ると内出血が小鼻周りに薄く出ているのがわかりますね。
抜糸直後なので糸の穴がポツポツと見えていますが、1週間程度でなくなっていきます。
傷のガタつきも少し見られますが傷が柔らかくなる3ヶ月から半年で目立ちにくく馴染んでいきます。
小鼻縮小(内側法+外側法)の症例②
小鼻縮小の内側法と外側法を同時におこなった別の方の症例写真です。
(手術前)⇒(5日後)⇒(1か月後)
5日後は抜糸直後ですので傷にかさぶたがついています。傷がガタガタした感じも少し目立ちます。
1か月後の傷はかなり滑らかになって小鼻の付け根の溝と一致して目立ちにくく治っていますね
次に下からの画像です。
(手術前)⇒(5日後)⇒(1か月後)
下からの画像でも5日後はかさぶたが残っていたり、傷の赤みや抜糸後の跡が残っています。
こういった赤みに関しては抜糸の翌日からメイクなどでカバーしていただけます。
1か月後では傷は目立ちにくくなって、ぱっと見では手術したこともわからないくらい自然な感じの傷になっています。
最後に斜めからの画像です。
(手術前)⇒(5日後)⇒(1か月後)
5日後はかさぶた、糸をとったあとの穴、傷のガタつきなどが見られますが、1か月後はだいぶ傷は目立ちにくく治ったのではないかと思います。
ここからさらに3ヶ月から半年ほどかけて傷は柔らかくなって馴染んでいき、目立ちにくく治っていきます。
小鼻縮小の症例をもっと見たいという方は以下のページで症例を紹介しています。是非参考にして下さい。
まとめ
以上が小鼻縮小のダウンタイムについての解説と症例写真でした。
抜糸直後は傷が目立っていたり内出血が見られたりしますが、翌日からメイクが可能なのでダウンタイムは抜糸するまでの1週間を見ていただくと良いでしょう。
1か月ピークで傷は硬くなりがたつきや引き連れが目立つことがありますが、3~6か月かけて傷が柔らかくなるにつれて目立ちにくく治っていきいます。
1年以上かけてさらに目立ちにくくなっていくことも多いです。
当院では小鼻縮小をおこなわれる方は多いですが、ほとんどの方は1週間ほどお仕事を休んで手術に臨まれる方が多いです。
これから小鼻縮小をお考えの方にご参考になればと思います。