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美容コラム/ Beauty column

【二重整形】ハム目になりたくない人はまずは眉下切開を行うべき

作成日:2024.5.22 更新日:2024.5.23

【二重整形】ハム目になりたくない人はまずは眉下切開を行うべき

眉下切開とは(復習)

本題に入る前に、眉下切開の手術について少し復習させてください。
みなさんもうおわかりだと思いますが、眉下切開はした図のように眉の下の赤い部分を切開して上瞼のたるみを除去する施術でしたね。
眉下切開イメージ 症例写真も見てもらいます。
(手術前)⇒(手術後)

眉下切開 手術前
眉下切開 3ヶ月後

このように眉下切開をすると目元がスッキリして明るくなります。
眉下切開の具体的な効果は、
(効果)
・上まぶたの厚ぼったさを減らすことができる
・二重が自然な感じで広くなる
・まつ毛の生え際が見えやすくなり、黒目も見えやすくなることでデカ目効果がある。
・目と眉の距離が近づいてバランスが良くなる。
(症例の方は、もともと目と眉の距離は離れていないのですが、離れている人では効果は分かりやすいです。)
・たるみがリセットされて目元が老けにくくなる

二重術をやった後に眉下切開を希望される方は結構いる

さて、最近二重術をおこなったあとに、瞼の厚みを取りたい、二重を自然な感じで広くしたいと相談に来られる方が多いです。
以前のコラムでも何度も解説させてもらっていますが、瞼は上の方に行くほど厚みが強くなります。
二重広いほど厚みが出る
二重術で二重を広くすると、より厚みのある部分に二重がつくことになりますので厚ぼったい二重になりやすくなってしまします。
なので、二重術の後に厚みが気になってしまう人は結構いらっしゃいます。
あと、二重をさらに広くしたいけれどこれ以上二重術では 難しいので眉下切開したいとか、たるみをやはり減らしたいということで眉下切開を希望されて相談に来られる方もいらっしゃいます。

二重術後に厚ぼったくなった、ハム目になった症例

たるみや厚ぼったいまぶたの方が、二重埋没法や二重全切開と言った二重術で二重を広くしたことで、少し不自然になった症例を2人見てもらいましょう。

たるものある方が二重埋没法をおこなった症例①

(手術前)⇒(手術後)

たるみのある人が二重埋没法をおこなった症例 術前
たるみのある人が二重埋没法をおこなった症例 3ヶ月後

一人目の方はたるみはありますが、二重埋没法で二重を広くした方です。
術後は3ヶ月後で、腫れも引いてほぼ完成の状態です。
もともとたるみが強かったため、たるみが強調されてハム目感がでてしまっていますね。
まつ毛に皮膚もかぶったままで、厚ぼったくぼんやりした二重に見えます。
二重のラインは広くなりましたが、二重の上に厚い皮膚がのっかり、まつ毛の上にたるみものっかって、いわゆるハム目、厚ぼったい二重に見えてしまっています。
二重ははっきりしたけれどパッとしないという感じです。
このような状態になってから眉下切開の相談にいらっしゃる方は多いです。

まぶたの厚い方が二重全切開をおこなった症例②

(手術前)⇒(手術後)

たるみのある人が二重全切開をおこなった症例 術前
たるみのある人が二重全切開をおこなった症例 3ヶ月後

次は二人目の方で、もともと厚ぼったい瞼の方が二重の全切開をおこなった症例です。
全切開を希望される方は二重がつきにくい厚ぼったいまぶたの方が多いのでどうしても厚み・食い込みが強調されてしまい、ハム目になりやすくなってしまいます。
また、全切開はラインが深くなりやすいので、余計に食い込み感もが強くなります。
この方も二重はしっかりついて目元は明るくなりましたが、厚ぼったい二重になりましたね。 食い込みも強く見えます。
厚み・たるみのある方が二重全切開をするとどうしてもこのような二重になってしまいます。

なので、この厚みをとりたいと眉下切開の相談にいらっしゃる方が多いです。
ただ、結論を言うと先に二重術をおこなってしまうと、眉下切開ができない方も多くいらっしゃって、お断りせざるを得ないことはかなり多いです。
ただ、作った二重が狭い方は、眉下切開が可能な方もいらっしゃいます。

先に二重術をおこなうとなぜ眉下切開がやりにくくなるのか

なぜ、先に二重術で二重を広くした方が眉下切開ができなくなるのかということについては、大きく2つの理由があります。

理由1 たるみが引き上がって二重が広くなりすぎてしまう

先に二重術で二重にすると、たるみのある状態で二重幅が出るように、たるみを持ち上げてで本来より高い位置に二重を作っています。
なので、眉下切開をしてたるみが引き上がると、二重幅はご希望より広くなってしまう可能性が高いです

理由2 二重のラインが浅くなりすぎてしまう

広い二重を作るほど二重にかぶる皮膚の余裕は少なくなります。
二重は、目を開けたときに二重のラインに皮膚が被ることでできますが、かぶらないとラインは浅くなり二重は消えてしまいます。
なので、眉下切開をすると先に二重術で広くした二重は浅くなりすぎたり、消えてしまうことがあります。
特に外側で二重が浅くなってラインが消えやすくなります。

この2つの理由で、先に二重術をおこなっていると、後で眉下切開がやりにくくなることが頻繁にあります。
もちろん二重術後に眉を引き上げてシュミレーションみて二重の幅が希望どおりだったり、二重の折り目がきちんと出れば問題ありません。
ただ、そうならないことの方が多いんですね。

二重術後眉下切開が適応でなかった時、それでも眉下切開を希望される場合

二重術後眉を引き上げると広くなりすぎたり、浅くなりすぎて眉下切開が難しいという場合でも、どうしても眉下切開でたるみや厚みを取りたいという方もいらっしゃいます。
その場合は、先におこなった二重術を解除する必要があります。
ただ、二重を広くすることは簡単ですが、二重を狭くしたり消すことは簡単ではないです。
二重というのは基本的に上のラインが勝つので、広いラインが残ったまま狭いラインに強い二重を作ったとしても二重は狭くなりません。
広いラインを消す必要があります。
そうやって二重術をリセットして、眉下切開をおこなってから最後に自然な二重幅で二重術をおこなって仕上げるのが良いです。

二重埋没法を消す方法

二重埋没法を消したり狭くしたい場合は抜糸が必要になります。
ただ、時間が経っていたり、糸が深く入って見つかりにくい場合、何点も糸がかかっている場合にはすべて糸を抜糸できない可能性があります。
すべての糸を抜糸して解除できなければ二重を消したり、狭くすることは難しくなる可能性があります。
あとは、抜糸できたとしても、長年の癖でしっかり二重の癖がついてしまっていれば戻らない可能性もあります。
最終手段としては、二重を切開して埋没法を抜糸したりして二重の癒着を解除し、眼窩脂肪などのボリュームを利用して上のラインを消せば狭くすることができる可能性はあります。
ただし、そこまでリスクを取って二重を狭くして眉下切開をする必要性があるかという話になります。

二重全切開を狭くする方法

二重の全切開を狭くする場合は、こちらも、二重部分を再切開して眼窩脂肪などを引き下げて上のラインにボリュームを出して消して狭く二重を作り直す必要合があります。
ただ、眉下切開のためにそこまでリスクを取るのは勧めしません。

たるみ・厚みが強い方では二重術の前に眉下切開をやった方が良い

上記のように、二重術をやった後に眉下切開をすることは難しいということはお分かりになったかと思います。
結局、一番良い方法は、たるみ・厚みがある方では、二重術で二重を広くする前に、まず眉下切開をしたほうが良いということになります。
まず眉下切開をおこなうことで、厚ぼったさを減らしつつ、二重の高さを高くしなくても二重幅が自然に広く出やすいようにすることができます。
そのあとに二重術を仕上げておこなえばすっきりした自然な幅広の二重が出やすくなります。
二重術を後でやらなくても眉下切開だけで二重や目の印象が大きくなって満足する方もいらっしゃいます。

眉下切開の症例写真

眉下切開の症例写真を見てもらい、眉下切開をまずおこなっておけばどういう効果が出るかを再確認してもらいます。

眉下切開をおこなった症例①

(手術前)⇒(6か月後)

眉下切開症例1 術前
眉下切開症例1 6か月後

一人目の方の6か月後の画像です。
眉下切開で上瞼の厚みが減ってまぶたがすっきりとしましたね。
二重幅も自然な感じで広くなっています。 無理なく二重幅を広くすることができました。
自然な感じで二重を広くしたい方はこれだけでも満足できるのではないかと思います。
もちろんさらに二重を広くしたければ、この後に二重術をおこなうことで無理なくさらに二重を広くすることができます。

眉下切開をおこなった症例②

(手術前)⇒(6か月後)

眉下切開症例2 術前
眉下切開症例2 3ヶ月後

2人目の方はもともと一重の方です。
この方の場合は、術前はまぶたが厚いので、切開しないと二重つかないよと言って二重の全切開をすすめる先生も多いかと思います。
ただ、二重の切開を先におこなうとに二重が食い込んで厚ぼったくなってハム目になってしまう可能性は高いです。
やはりまずは眉下切開をおこなうのが正解です。
術後は瞼のたるみが減って目の開きが大きくなりましたね。まつ毛も見えやすくなっています。
厚ぼったさも減っています。これで十分明るい目元になっています。
このたるみが減った状態で二重術で二重を作るとハム目にならずに自然な感じで二重幅が出て、さらに明るい印象になるかと思います。

※皆さんに眉下切開をすすめているわけではありません。

もちろん、たるみや厚みがあまりなく、二重術だけで良い方も多くいらっしゃいます。
また、たるみや厚みがある方の場合でも、切りたくないという方や、眉下切開では縦じわやくぼみのリスクがあるという方では二重術をやった方が良いです。

ただ、大事なのは、たるみを考慮せずに、誰にでもまず二重術をおすすめしてしまうと、後で厚ぼったくなったしても、眉下切開ができなくてどうしようもなくなってしまうことが少なからずあるということです。
なので、二重術を考える際は、まずは眉下切開の選択肢を考えることが大切かと思います。
何でもかんでも眉下切開をすすめる先生がいると言っている先生もいますが、こちらとしては、何でもかんでも二重術をまずおこなってしまう先生が多いと感じます。
なので、二重術後に不自然になって、眉下切開を希望されてもお断りせざるを得ないケースが増えてしまいます。

まとめ

瞼の厚みやたるみがある場合、二重埋没法や二重の切開法をおこなうと、不自然な二重になってしまう可能性があります。
厚みやたるみがある人が自然な二重を作るには眉下切開をすると良いのですが、二重術をおこなった後だと、眉下切開ができなくなることが多いです。
なので、厚ぼったくて上瞼にたるみがある方では、まず先に眉下切開で目元をすっきりさせて二重が出やすい状態にしてから二重術をおこなった方が良いです。

ご自身が眉下切開をおこなう必要があるかどうかわからない方はぜひ無料カウンセリングをご利用ください。
瞼のたるみ・厚み具合を診させていただいて、二重のシュミレーションで不自然な無理な二重になりやすいかなどアドバイスさせていただきます。

眉下切開については、ダウンタイムやリスク、施術の動画など別のページでも詳しく解説していますのでそちらもご参考になさってください。

 

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~執筆者紹介~

西尾 謙三郎 医師
医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴
平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
平成26年 もとび美容外科クリニック開院
資格
美容外科専門医(JSAS)
日本アンチエイジング外科学会専門医
アラガンボトックスビスタ 認定医
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本加齢医師会
日本レーザー医学会
日本美容外科医師会
18年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。
「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

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