【鼻整形】耳介軟骨移植の症例写真を9症例一挙解説

鼻整形】耳介軟骨移植の症例写真を9症例一挙解説

耳介軟骨移植は、耳から採取した耳介軟骨を鼻先に移植する手術です。耳介（耳）の図の黒い斜線の部分などの軟骨を採取して鼻に移植します。

耳の軟骨は、主に鼻先を高くしたり長くしたりするのに使われますが、他には、鼻翼軟骨を補強するために使われたり、鼻の穴の縁を下げたり、鼻柱の基部を引き出したり、他にもいろいろな使われ方をします。
今回のコラムでは、鼻先の鼻翼軟骨の上に耳介軟骨を載せて鼻先に高さを出したり、長くする効果について症例写真を見ていただこうと思います。
耳介軟骨移植で鼻先に高さや長さを出す場合は、通常、鼻翼軟骨の上に採取した耳介軟骨を加工して載せます。 軟骨は通常２枚や３枚重ねて載せます。

そうすると、図↑のように鼻先に高さを出すことができます。
載せる位置を下方向にすると鼻先を伸ばすことができ、上方向（正面方向）に載せると鼻先を高くすることができます。
耳介軟骨移植は単体で行うことは少なく、基本的に鼻尖縮小と組み合わせて行うことがほとんどです。

鼻先の軟骨移植のほかには、ストラット（支柱）という軟骨移植もあります。（図）

日本人の鼻翼軟骨の土台は柔らかい方が多いので、耳介軟骨を載せても皮膚に押し戻されて沈んで高さが出にくかったり、後戻りのリスクがあります。
鼻翼軟骨を支える内側脚は、そうめんみたいに細かったり、一部ない方もいらっしゃるくらいなのですが、ストラットと呼ばれる耳介軟骨の柱を内側脚に挟み込んで立てて補強することで鼻翼軟骨を沈みにくくします。

ストラットは耳介軟骨移植と組み合わせてよくおこないますが、普通にやるより鼻先の高さがさらに出やすく後戻りを減らすこともできます。
ちなみに、鼻中隔延長をすると鼻先は硬く固定されてしまいますが、ストラットは鼻翼軟骨の土台を補強するだけですので鼻先の自然な動きは保たれます。

以上が耳介軟骨移植の簡単な説明でしたが、詳しく耳介軟骨移植について知りたい方は、耳介軟骨移植の効果についてのコラムをご覧になってください。
YouTubeでもコラムの内容を説明したものがありますのでぜひご覧ください。

また、耳介軟骨移植単独でおこなうと軟骨移植の分だけ鼻先が大きくなり団子鼻が目立ってしまうので、通常は鼻尖縮小も併せて行います。
そうすることで鼻先を細く高くすることで形がきれいになり、確実に鼻翼軟骨の真ん中に耳介軟骨を固定することで左右差が出にくくなります。
この辺りについては耳介軟骨移植を単独で施術する場合のリスクのコラムやYouTubeの動画で詳しく説明しています。

今回の症例写真の方々は全員の方が鼻尖縮小と併せて耳介軟骨移植をおこなっています。
それでは、症例写真を見ていきましょう。

鼻尖縮小と耳介軟骨移植の症例写真①

一人目の方です。この方は鼻尖縮小と耳介軟骨移植をしています。

術前→６か月後

もともと、鼻先先端の高さと長さが足りない感じのお鼻でした。
正面から見ると団子鼻気味で、少し鼻の穴も目立っています。横から見ると術前は鼻先が平坦になってますね。
手術では斜め下方向に耳介軟骨を載せて固定しました。横からの画像を見てください。
鼻先に高さが出てのがわかります。平べったかった鼻先に高さが出て鼻先がシュッとしましたね。
全体的には、耳介軟骨移植で自然な感じで鼻が整いましたね。術後の正面画像を見てください。

術前→6か月後

鼻尖縮小で鼻先が細くなって、鼻先に高さが出たことで鼻の穴も目立ちにくくなりました。
鼻先が下に降りて来て小鼻の鼻先のバランスが良くなりましたね。

鼻尖縮小と耳介軟骨移植の症例写真②

術前→3か月後

次は二人目の方です。二人目の方も鼻尖縮小と耳介軟骨移植をしています。
術前は鼻先が団子鼻気味で、横から見ると少し鼻先に高さ・長さが足りないようでした。
この方も鼻先に、斜め下方に耳介軟骨を移植しました。 術後は、正面から見ると団子鼻がすっきりしたのがわかります。
もし仮に鼻尖縮小をせずに耳介軟骨移植だけすると鼻先に耳介軟骨のボリュームが増えてさらに丸く大きく不格好になってしまうのが想像してもらえるかと思います。
耳介軟骨で鼻先が少し下がったことで、正面から見ると鼻先と小鼻のバランスが良くなり、それだけで豚鼻感が減ってくれます。
術後は豚鼻感が減って鼻先がシュッと整ってきましたね。

術前→3か月後

次に、側面から見てみると、鼻先が斜め下方に高さが出てシュッとしたのがわかります。
鼻中隔延長までしなくてもこれくらいの効果を耳介軟骨移植でも出すことができます。
あとは、下からの画像を見てみると、鼻先がしっかり細くなったのがわかりますね。軟骨移植で高さが出たのもわかります。

術前→3か月後

鼻尖縮小と耳介軟骨移植の症例写真③

３人目の方です。鼻尖縮小と耳介軟骨移植の症例です。

術前→3か月後

この方は術前は鼻先が上を向いているアップノーズの方です、いわゆる豚鼻気味でした。
耳介軟骨を下方向中心に高さが出るように鼻先に固定しアップノーズを改善させました。
正面から見ると、術前は豚鼻感がありましたが、鼻先が下方に伸びたことで豚ばなっぽく見えなくなりました。
少しの変化ですが、ぱっと見の印象は結構変わってきます。

術前→3か月後

横から見ると、上向きでアップノーズ気味だった鼻が下方にやや延長したのがわかります。
全体に自然な感じで整ったお鼻になりました。

鼻尖縮小＋耳介軟骨移植＋ストラットの症例写真④

次は４人目の方です。鼻尖縮小と耳介軟骨移植をしながらストラットも立てています。
術前→3か月後

術前は鼻先が少し頭側に引っ込んだ感じでした。耳介軟骨で下方向に伸ばしますが、下方向のみだと鼻先が垂れてしまうので、前方向にも高さを出す必要があり、ストラットを立てて鼻先の高さを保ちやすくしながらしっかり下方向に軟骨を移植して鼻先を伸ばしやすくしました。
術後の正面像は鼻先が下方に伸びたことで豚鼻感が減りましたね。鼻の穴も見えにくくなっています。
側面像では、鼻先が下方向にしっかり厚みが出て整ったのがわかります。

術前→3か月後

鼻尖縮小＋軟骨移植＋ストラットの症例写真⑤

５人目の方です。この方も鼻尖縮小・軟骨移植・ストラットをおこないました。

術前→3か月後

正面から見ると術前はアップノーズでしたが、鼻先が斜め下方に伸びたことで豚鼻感がなくなりました。鼻の穴も目立ちにくくなっていますね。
側面から見ると術前は鼻先が上がっていましたが、耳介軟骨で斜め下方に伸ばされて鼻が長くなりアップノーズが改善しました。形が良くなりましたね。
アップノーズの方は特に、鼻先が斜め下方向に伸びることでＥラインが整う効果もあります。

鼻尖縮小＋耳介軟骨移植＋ストラットの症例写真⑥

術前→3か月後

６人目の方です。この方も鼻尖縮小・軟骨移植・ストラットをおこないました。
ストラットを立てて土台を補強しながら、耳介軟骨で鼻先を高くしています。
正面像では鼻尖縮小をしたことで鼻先が細くなったのがわかりますね。 左の側面像を見てください。

術前→3か月後

鼻先、前方方向に高さが出たのがわかりますね。鼻先がシュッとしました。 右の斜めからの画像を見てください。
鼻先が細くなって高さもでてシュッとしたのが分かるかと思います。お顔全体の印象も変わったように見えます。

術前→3か月後

鼻尖縮小3D法＋耳介軟骨移植＋ストラットの症例写真⑦

術前→6か月後

７人目の方です。この方は鼻尖縮小は３D法でおこなっています。
３D法は図のように鼻翼軟骨をカットして立てて段差を作ることで細くする方法です。

内側脚は弱いのでストラットを立てて（図では赤い部分）補強しています。そして耳介軟骨でさらに高さと長さを出しています。
６か月後の側面像では、鼻先の高さがしっかり出たのがわかりますね。

術前→6か月後

下からの画像では、鼻先がしっかり細くなって高さが出たのがわかりますね。
３D法は鼻先をしっかり細くして高さを確実に出しやすい方法です。

鼻尖縮小3D法＋耳介軟骨移植＋ストラットの症例写真⑧

術前→3か月後

８人目の方です。この方も鼻尖縮小３D法と軟骨移植、ストラットをおこないました。
鼻先の丸みがシュッとしましたね。

術前→3か月後

側面像を見ていただくと鼻先に高さがしっかり出てバランスが整ったのがわかりますね。
前方方向に確実に高さが欲しい方には、鼻尖縮小の３Ｄ法を一緒におこなうのがおすすめです。

鼻尖縮小3D法＋耳介軟骨移植＋ストラットの症例写真⑨

術前→6か月後

９人目の最後の方です。この方も３D法と軟骨移植、ストラットをおこないました。
正面から見ると鼻先が細くなって豚鼻感が改善したのがわかりますね。
側面像を見ると、鼻先にしっかり高さが出ていて、斜め下方に鼻先が伸びたのがわかります。

術前→6か月後

まとめ

以上が耳介軟骨移植の症例写真でした。
耳介軟骨移植でどんな効果が出るか、実際の症例写真でわかっていただけましたでしょうか。
軟骨を載せる位置によって高さを出したり、長さを出したり、その両方を出すことができます。
あとは、高さを保って後戻りを少なくしたい方ではストラットも立てるのが有効ですし、なるべく正面方向へ高さを出したい方には鼻尖縮小の３D法が有効です。

耳介軟骨移植は鼻中隔延長ほどでなくても自然な感じである程度しっかり高さや長さを出すことができます。
鼻中隔延長のように鼻先が硬くなったり、後で曲がってきたり、鼻の通りが悪くなるリスクは少ないので安心です。
リスクを少なくして自然な効果を出したい方には耳介軟骨移植がおすすめです。
では、最後までご覧いただいてありがとうございました。鼻の手術を考えている方に参考になれば幸いです。