糸による鼻整形について
作成日:2024.6.18
糸による鼻の整形ってどんなものがあるの?
鼻の整形をしたいけれど、メスを入れるのは怖かったり、まずは切らない方法で試してみたい、
という方もいらっしゃいますよね。
ここでは、メスを使わない、糸を使用した鼻の整形について説明していきます。
糸の鼻整形の種類はどんなものがある?
鼻先を伸ばしたい場合は、
⇒切らない鼻中隔延長(MISKO)
鼻先を細くしたい場合は、
⇒切らない鼻尖縮小
小鼻を小さくしたい場合は、
⇒切らない鼻翼縮小
鼻根を高くする、鼻筋を通したい場合は、
⇒Gメッシュ
糸の鼻整形ってどうなの?
切らない方法で行なうと、基本的に戻るものが多いです。 切るものに比べて効果が弱かったりもします。
メスで切りたくない人がお試し、と言う感じで行うことが多いです。
●切らない鼻中隔延長(MISKO)
MISKO(ミスコ)は、鼻先に小さな穴を2か所あけて、そこからトゲ付きの溶ける糸を入れて鼻を引っ張る施術です。
鼻先に向かって引っ張られるので、鼻を伸ばす効果があります。
切らずに鼻を高くできるので切らない鼻中隔延長とも呼ばれていて、鼻先がテント上に高くなることで 鼻先を細く見せる効果もあります。
ダウンタイムは3日くらいで、 半年で糸は溶けて戻ります。1,2割は効果を保つともいわれています。
●切らない鼻尖縮小
鼻先を細くする施術で、切らずに針でを通して鼻先を締め付けて細くします。 切らないで行うことが出来ますが、効果が弱い、後戻りしやすい、軟骨損傷などのリスクがあります。
糸を締め付けすぎると凹みが残るリスクがあります。
ダウンタイムは3日ほどですが、効果が不安定で戻りやすいので どうしても切りたくない人向けの手術です。
一般的には鼻の手術をあまりできない先生が行うことが多い施術です。
当院でもメニューにありおこなっていますが、積極的にはすすめておらずリスクをご理解の上で行ってもらっています。
●切らない鼻翼縮小
小鼻を小さくする施術で、こちらも針を使って糸を通し、糸を縛って小鼻を小さくしていきます。
小鼻は組織が厚く硬い部分なのでただ糸で縛っても後戻りしやすく、早いと 1ヶ月以内で戻ることもあります。本当のお試しといった感じで、長持ちさせたい方にはおすすめしていません。
小鼻をきちんと小さくするにはやはり切開して小鼻の組織を切除しないと難しいです。
●Gメッシュ
鼻根を高くする、鼻筋を通す効果のある施術です。当院では取り扱いがありません。
針を使って溶けるメッシュ状の糸を複数鼻根に入れてボリュームを出すことで鼻根を高くしていきます。
手軽に長期的に鼻根を高くすることが可能で、 吸収される素材ですが、メッシュの中に肉芽ができて残ってしまい、長期の経過でどこまで吸収されるかは不明です(例、オステオポールなどは2年ほどたってもあまり吸収されない)
ボリュームは一生残る可能性も高いです。 肉芽が残ると除去しにくく、除去できても凸凹する可能性もあります。
そのため、気に入らなかったらまったくの元の状態には戻せない可能性があります。
新しい治療なので長期的な経過が分からないので、将来的にどう変化してくるか不明で、 将来的にプロテーゼに入れ替えたり、後で抜去したりすることは簡単ではありません。
プロテーゼのを考えている人ではやらない方が良い施術なので、リスクはご理解の上でやるといいでしょう。
まとめ
以上が糸による鼻整形の主な施術についてのお話でした。
基本的には鼻は切る手術をしないと効果は長持ちせず、効果が弱いこともあります。
Gメッシュなどでは長持ちしたとしても相応のリスクもあります。 ただし、手術は怖い、一時的な効果で良い、お試しでやりたいと言う方には良い方法です。
糸の整形のなかではMISKOは最も安全でおすすめできる施術です。
Gメッシュは新しい治療で、長期の経過が不明です。 肉芽が残りあとで修正するのは簡単ではないので気を付けなくてはいけません。
基本的に鼻の手術があまりできない先生では切らない鼻の整形をどんどんすすめる傾向があるのではないかと考えています。 切らないと言えど、慎重に考える必要があることもあるので注意が必要です。