顔の脂肪を溶かして流す小顔脂肪溶解注射はBNLS系?デオキシコール酸系?医師がお勧める小顔脂肪溶解注射とは。
作成日:2024.7.1 更新日:2024.7.5
顔の脂肪は腕やお腹と違い、服などで隠れる場所ではないので目立ちますね。そんな脂肪、お顔の脂肪がなかなか落ちにくい!という相談に来られる方が多いのです。
クリニックでは、そんなご相談に対し、主に、「脂肪を溶かして流し出す」か「脂肪を直接吸引する」かの2つの方法をご提案させていただいております。
その中で、今回は、「脂肪を溶かして流し出す」方法についてご説明したいと思います。
目次
脂肪を溶かして流し出す?小顔脂肪溶解注射とは何なのか?
脂肪を溶かす脂肪溶解成分を注射して狙った部位(お顔の頬っぺたやあご下のフェイスライン)の脂肪を減らし厚みを減らす注射になります。フェイスラインがシャープになるので、小顔効果がかなり期待できる処置(注射)といえます。
また、ホホに注射することで、たるみ軽減効果も期待できます。
以前は効果がマイルドなBNLSが流行っていたのですが、現在は、多少ダウンタイムがあっても効果がしっかり出やすいデオキシコール酸系が人気です。
脂肪溶解注射は、少しずつ脂肪を溶かしていくので、一定期間を開けて3回以上繰り返すとさらに良い効果が期待できます。
小顔になる脂肪溶解注射の種類は?
先ほどもご説明いたしましたが、小顔脂肪溶解注射の種類は、主に2つ、BNLS系とデオキシコール酸系に分けられます。他にアルフォコリンなど他の脂肪溶解注射もありますが、ここではBNLS系とデオキシコール酸系についてご説明いたします。
BNLS系の小顔脂肪溶解注射
BNLSは天然ハーブ成分で構成されていますので、量を多く打っても比較的安心安全です。
ただ、効果はマイルドで脂肪を減らす効果だけでなく、むくみも取る作用があります。しかし、むくみは戻ってしまいやすいので後戻りしやすいということがあります。
BNLS製剤メーカーが、BNLSの配合を少しずつ変えて売り出しており、BNLS、BNLSneo、BNLSアルティメットなどがありますが、現在、当院ではBNLSアルティメットのみご案内しております。
BNLSアルティメットにも多少のデオキシコール酸が含まれておりますが、デオキシコール酸をメインとする製剤に比べると桁違いに濃度が低いためデオキシコール酸系の脂肪溶解注射には含みません。
また、BNLS系脂肪溶解注射は、お鼻や上まぶたなどのお顔の細かい部分にも使用できるので、使用範囲が広い脂肪溶解注射でもあります。
BNLS系の小顔脂肪溶解注射注入部位と注入量
注入量は標準的な量を示しています。効果をしっかり出すには注入量を増やすと良いでしょう。
まずは、効果を実感しやすいと言われている1~2週間間隔で3回の施術をおこなって効果を見ていただくことをお勧めしています。
デオキシコール酸系の脂肪溶解注射
デオキシコール酸は昔からある脂肪溶解成分で、脂肪溶解効果が非常に高く、脂肪を破壊してしまう事で基本的に脂肪が増えることが無いので効果も半永久です。その反面、腫れやすいというデメリットがあります。
デオキシコール酸の濃度などを調整して腫れにくくしている脂肪溶解注射もあり非常に人気が高い脂肪溶解注射です。
デオキシコール酸系にはカベリン、チンセラプラス、FATX、リポビーンなどがあります。
当院のカベリンは、脂肪溶解効果を最大限得ながら腫れにくいように当院用にデオキシコール酸が独自配合されており、翌日には腫れが引くようなに調整されたものを使用しています。一般的なカベリンは1週間ほど腫れます。
デオキシコール酸系の脂肪溶解注射注入部位
1回1本(10cc)を使用します。
お顔の注入量となっておりますが、ボディにも注入できます。
ボディへの注入量は、個人差が大きいので患者さんの状態に合わせた量をご案内しております。
では、おススメの小顔脂肪溶解注射とは?
ダウンタイムを重視するのか、効果を重視するのか、ご希望によっておすすめする脂肪溶解注射は変わってきます。
効果を重視される方、腫れてもいいけど確実に効果を得たいという方は、1~2週間のむくみを覚悟して濃度の濃いデオキシコール酸を配合した脂肪溶解注射がおすすめです。当院ではFatXCoreやチンセラプラスをお勧めしています。
ダウンタイム重視の方、腫れたくないという方には、翌日には腫れが引く脂肪溶解注射、当院ではカベリンがおすすめです。
一般的なカベリンは1週間ほど腫れますが、当院のカベリンは翌日には腫れが引くように当院独自の濃度調整がされていて、BNLSよりも効果が高く、腫れにくい脂肪溶解注射の中では最も効果が期待できる注射ですのでおすすめです。
また、脂肪溶解注射は少しずつ脂肪を溶解していきますので、しっかりと効果を出したい場合は、3回以上繰り返すと良いです。
ただし、脂肪溶解注射は、効果に個人差はあります。
デオキシコール酸系小顔脂肪溶解注射の症例写真
FatXCoreの症例写真
FatX Core 注入部位:あご下フェイスライン下
注入1ヶ月後
内容:皮下脂肪に脂肪溶解成分デオキシコール酸を含む注射をすることで脂肪やむくみを減らして顔痩せします。
費用:10cc 58,266~69,800円(税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。効果に個人差があるリスク
執刀医:もとび美容外科クリニック院長 西尾 謙三郎
チンセラプラスの症例写真
チンセラプラス 注入部位:フェイスライン
注入1ヶ月後
内容:皮下脂肪に脂肪溶解成分デオキシコール酸を含む注射をすることで脂肪やむくみを減らして顔痩せします。
費用:10cc 41,600~49,800円 (税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。効果に個人差があるリスク
執刀医:もとび美容外科クリニック院長 西尾 謙三郎
カベリンの症例写真
カベリン 注入部位:ホホ・アゴ下
注入3週間後
腫れがほとんどないのがお分かりいただけると思います。
内容:皮下脂肪に脂肪溶解成分デオキシコール酸を含む注射をすることで脂肪やむくみを減らして顔痩せします。
費用:10cc 41,600~49,800円 (税込)
リスク:一時的な腫れや内出血。効果に個人差があるリスク
執刀医:もとび美容外科クリニック院長 西尾 謙三郎
おすすめ小顔脂肪溶解注射のまとめ
どうしても腫れ(ダウンタイム)を抑えたい方や、鼻・まぶたも含め広い範囲で脂肪溶解をお考えの方は「BNLS」系の脂肪溶解注射をお勧めします。効果を出すには繰り返し行う事をお勧めします。
その分、お値段もお安く抑えられます。
あご下・フェイスライン下1回相当量10cc(1回のみ行った場合)の価格を比較(税込)しますと、
BNLSアルティメット 37,400円
カベリン 49,800円
チンセラプラス 49,800円
FatX Core 69,800円
になります。
お値段はBNLSより少しお高くなりますが、しっかり効果を出したい方は、脂肪溶解成分デオキシコール酸高配合の「FatX Core」がおすすめです。腫れは1~2週間続きますが(個人差があります)効果はかなり期待できます。
お休みがあまり取れない方には、腫れにくいように脂肪溶解成分デオキシコール酸を当院オリジナル濃度調整した腫れの少ない「カベリン」がおすすめです。
翌日には腫れが引く腫れにくい脂肪溶解注射の中では最も効果が出やすい注射となっています。
ただし、脂肪溶解注射は一度で劇的に効果が期待できるというのではなく、手軽に少しずつ繰り返しながら効果を出すもので、また、効果には個人差があります。
お若い方で脂肪の厚みの強い方は脂肪吸引したほうが1度でしっかり効果がでますので、手術をおすすめします。