顔の脂肪溶解注射って効果あるの?症例写真付きで解説!
作成日:2024.9.12 更新日:2024.9.14
目次
小顔脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射は、その名の通り、脂肪を溶かす成分を皮下脂肪に注射して脂肪の厚みを減らす注射です。
頬やフェイスラインに注射して小顔効果を出したり、あご下に注射して二重あごを改善したり、ホホ骨のメーラファット部分に打ってほうれい線上のごつごつしたボリュームを減らしたりします。
皮下脂肪に脂肪溶解注射を打つことで、小顔効果を出すのはもちろん、脂肪の厚みを減らしてたるみを目立ちにくくする、たるみを改善させる目的でも多くおこなわれています。
以前のコラムで解説したように、脂肪溶解注射は大きく分けてハーブ成分のBNLSとデオキシコール酸があります。
5年くらい前はBNLSの全盛期ですごく流行っていましたが、BNLSはダウンタイム短くてやりやすいけれど効果もマイルドで、脂肪を溶解するというより、むくみをとる作用がメインだったので後戻りもかなりありました。
なので、現在ではより脂肪溶解効果の高いデオキシコール酸系の脂肪溶解注射の方が主流になって、BNLSはかなり減った感じです。
ただ、BNLSはハーブ成分で安全なので、目や鼻などのリスク部位には今もBNLSを使っています。
また、BNLSの成分も度々変わってきていて、今では、腫れますがデオキシコール酸が多く含まれているものもでてきています。
結局脂肪溶解注射は効くの?
さて、今回のテーマの脂肪溶解注射効果があるかということについて言うと、効果は間違いなくあります。
当院では脂肪溶解注射をやる方は多いですが、効果を聞くと良かったですと言って繰り返す方は多いですね。
念のために言いますと、当院では溶解注射も脂肪吸引も両方多くおこなっていますので、偏った見方をしているわけではありません。
以前のハーブ成分と比べてデオキシコール酸系になってからはより効果を実感しやすくなったとお客さんもおっしゃいます。
脂肪溶解注射は効かないとか、金どぶとか言っているのは、先ほど言ったように一昔前のBNLS系脂肪溶解注射が流行ったときに、効果が弱かったり戻りやすかったりした印象がまだ強いのもあるのかもしれませんね。
ただ、脂肪溶解注射は脂肪吸引のように確実に1回で皮下脂肪を除去するわけでなく、少しずつ薄くしていく感覚の治療なので、脂肪吸引と比べると効果はマイルドになります。
ある程度効果を出していくには繰り返しの治療が必要で、1か月ごとに3回以上繰り返すと効果が分かりやすいと言われています。
デオキシコール酸系の脂肪溶解注射は効果は出やすいですが、腫れるので、濃度を調整して腫れにくくて効果がマイルドなのから、腫れやすくて効きやすい物までいくつか商品のラインナップがあります。
ダウンタイムを重視するのか、効果を重視するのかで、ご自身のご希望に合うものを選んでおこなっていただくと良いかと思います。
脂肪溶解注射はどんな人におすすめ?
ここで、脂肪溶解注射はどんな人におすすめかを簡単に説明したいと思います。
まずは、手術は怖いのでしたくないという人ですね。お顔に注射するだけなので怖さやリスクも手術に比べて圧倒的に少ないと思います。
あとは、皮下脂肪が薄くて吸引するほどの脂肪がない人、 たるみが強い人ですね。
たるみが強い人は脂肪吸引で凹凸しやすくなるため手術をお勧めしない人もいます。
また、あまりダウンタイムが取れないという方は腫れにくい脂肪溶解注射がおすすめです。手術をすると腫れはもちろん圧迫用のフェイスバンドを着けたりするため日常生活での制限も多くなりますが脂肪溶解注射は日常生活での制限もほとんどありません。
脂肪吸引の方がおすすめの人は?
脂肪吸引の手術についても考えている方もいらっしゃると思うので脂肪吸引がお勧めな人についても話しておきます。
脂肪吸引がお勧めの人は、 一度にしっかり効果を出したいという人ですね。
あとは、何度も治療したくないという人、 トータルで費用を安く済ませたい人です。
個人的には、脂肪吸引も脂肪溶解注射もいろいろ症例をこなしていく中で、お若い方で皮下脂肪の厚みがある方は、やはり一度でしっかり脂肪吸引をするのが効果的なので手術がおすすめです。
お若いうちにフェイスラインをすっきりさせれば、その後はずっとすっきりした状態で保ちますし、将来たるみも目立ちにくくなり老けにくくもなります。
もとびの脂肪溶解注射について
脂肪溶解注射は種類がいくつかあるとお話ししましたが、当院の脂肪溶解注射について説明していきたいと思います。
当院でも、先ほど話したBNLS系とデオキシコール酸系があります。
BNLS系
当院で現在取り扱っているBNLSはBNLSアルティメットという商品です。
これはリスクが少ないので目の上や目の下のくま、鼻などのリスク部位のボリュームを減らすのに主に使用します。 先ほど話したようにBNLSはハーブ成分で安全なのでお顔のどの部分でも使えますが、効果はマイルドになります。
また、むくみを減らす作用も強いためむくみが戻ると後戻りを感じることもあります。
デオキシコール酸系
次にデオキシコール酸系の脂肪溶解注射についてです。
当院では濃度の違う3種類を用意しています。
濃度の濃いものほど効果が出やすいのですが、強、中、弱の3段階あります。
これはホホ・フェイスライン・あご下やほうれい線上(メーラファット)などの小顔やたるみ改善に重要な部位に使用します。
デオキシコール酸は顔には一度に1Vまでしか打てないので(1Vは10㏄程度ですが)一度に2つくらいの部位に打てると思ってもらうと良いかと思います。
たとえばホホとあご下とか、ホホとほうれい線上とかですね。
デオキシコール酸の脂肪溶解注射を濃度が濃い物から紹介していきます。
FATX
最も濃度が濃いのはFATXで1%です。これは10日~2週間腫れますが効果は脂肪溶解注射のなかでは最も高いです。
ちなみに、BNLSもfatburnというデオキシコール酸の濃度がFATX並みのBNLSもあるのですが、実際に試してみるとFATXの方が効く印象があったので、当院ではFATXを使用しています。これは、あくまで個人的な感想です。
チンセラプラス
次に濃度が濃いのはチンセラプラスで、濃度は0.8%です。チンセラプラスの腫れは1週間程度です。 効果はFATXに次いで高い脂肪溶解注射です。
カベリン
そして最もデオキシコール酸系で薄いのはカベリンで、0.3%程度になっています。腫れは数日くらいで、翌日には引いてしまっている方は多いです。
以前の動画で話していますが、当院のカベリンは特注で腫れにくく調整されています。なので、一般のカベリンは腫れやすい物もあるので注意が必要です。
通常のカベリンは1週間ほど腫れます。 カベリンは効果はデオキシコール酸のなかでは最もマイルドですが、BNLSよりは効果を出すことができます。
そして腫れもあまりありませんので手軽に行えるので人気です。
以上が当院で使用している脂肪溶解注射の4つについてでした。
デオキシコール酸は昔からある脂肪溶解成分で、効果が高くて効果の持続も半永久です。 アメリカのFDAという厳しい検査機関で効果が認められています。
腫れやすいデメリットがありますが、濃度などを調整してうちでは3種類用意していますので、とれるダウンタイムの長さや、どれだけの効果を期待しているかで最適なものを選んでもらっています。
もとび美容外科で使用している脂肪溶解注射をまとめますと、目周りや鼻などの特殊部位ではBNLSを使用して、頬やあご下・ほうれい線の上などではデオキシコール酸を使用しており、デオキシコール酸は3種類の濃度を取り揃えています。
溶解注射の効果について言うと、マイルドな物から強い物の順番に挙げていくと、BNLSアルティメット、カベリン、チンセラ、FATXの順で強くなります。
また、この順番で腫れも強くなっていきます。
症例紹介
それではそれぞれの症例写真を見ていただきます。
当院のデオキシコール酸系の3つの脂肪溶解注射、カベリン・チンセラプラス・FATXのそれぞれについて2つずつ症例写真を紹介しようと思います。
カベリンの症例写真
カベリンの症例写真①(ホホ・アゴ下)
まずは、ダウンタイムの少ないカベリンを注射した方のビフォアアフターです。
フェイスラインに注目するとホホやフェイスラインのボリュームがスッキリして引き締まったのが分かります。一段小顔になりましたね。
こんな感じで翌日に腫れが引くような注射で手軽に小顔になれるのはうれしいですね。
カベリンの症例写真②(ホホ・アゴ下)
カベリン二人目の方です。
(施術前)⇒(1か月後)
この方もフェイスラインに注目すると、フェイスラインの組織の厚みが減ったのが分かります。
やや下膨れ感があったお顔が少し引き締まりましたね。 このような感じでダイエットしたように自然な感じでお顔を引き締めることができます。
チンセラプラスの症例写真
チンセラプラスの症例写真①(ホホ・アゴ下)
次はチンセラプラスの症例写真です。1週間くらいの腫れで効果がそこそこ出やすい薬剤です。
今回の方は糸リフトも同時におこなっていますので参考として見ていただければと思います。
(施術前)⇒(1か月後)
たるみは糸リフトで引き上げるだけでなく、jowlなどの脂肪も減らしてあげるとさらに目立ちにくくなるのでたるみ治療で脂肪溶解注射を併用することは多いです。
今回の症例の方も見ていただくと、正面から見るとフェイスラインの厚みが減ってシャープになったのが分かります。
チンセラプラスでホホやフェイスラインの脂肪の厚みが減ったことと、糸のリフトで皮膚のたるみが引き上がったこと相乗効果でかなりフェイスラインがスッキリしてたるみが目立ちにくくなりました。
次に斜めからの画像を見ていただきます。
顎下がすっきりしてフェイスラインがはっきり出てきましたね。
チンセラプラスでホホやあご下、フェイスラインの下の脂肪の厚みが減ったことと、糸リフトで皮膚のたるみが引き上がったことでフェイスラインがくっきりでてきました。
小顔効果をより出したいという方やたるみを目立ちにくくしたいという方では、脂肪溶解注射と糸リフトの併用はお勧めです。
チンセラプラスの症例写真②(ホホ・アゴ下)
チンセラプラスの2例目の方です。 この方もホホとあご下にチンセラプラスを注射しました。
(施術前)⇒(施術後)
フェイスラインの上のホホの厚みとフェイスラインの下のあご下の厚みが減ってあごのラインがくっきりと浮き出てきましたね。
お顔の下半分に厚みがあって下膨れ感があったお顔も、脂肪の厚みが減ったことですっきりとしました。 頬やあご下のお肉が減るとたるみ感も改善します。
FATXの症例写真
FATXの症例写真①(ホホ・アゴ下)
次は最もデオキシコール酸の濃度が高いFATXの症例写真です。ホホとあご下にFATXを注射しています。
(施術前)⇒(1か月後)
今回の方も、フェイスラインの上下の脂肪の厚みが減ってすっきりとして、フェイスラインが浮き出てきました。
斜めからの画像でも見ても、二重あごの厚みが減ってすっきりとしたのが分かります。
ぼやけていたあごの輪郭がはっきりと浮き出てきたのが分かります。
FATXの症例写真②(ホホ・アゴ下)
FATX2例目の方です。 この方もホホやあご下にFATXを注射しています。
治療後はフェイスラインが浮き出て来てシャープになりましたね。 同じ人とは思えないくらいお顔がスッキリしたのが分かります。
jowlやあご下のたるみ感も脂肪が減ったことで目立ちにくなりました。
斜めからの画像では、あご下のお肉がスッキリして目立たなくなったのが分かりますね。 斜めからもたるみ感が改善しました。
脂肪溶解注射はフェイスラインをすっきりシャープにして小顔効果を出すだけでなく、たるみ感を減らして若返り効果もあるのが分かっていただけると思います。
症例写真は以上です。 脂肪溶解注射は効果があるというのが分かっていただけたんじゃないかと思います。
まとめ
以上が「脂肪溶解注射は効果があるのか」についての解説でした。
結論は、脂肪溶解注射の効果はあるよということです。
昔流行っていたハーブ系のものは効果は弱かったですが、今主流のデオキシコール酸系のものは効果は出やすくなっています。
脂肪溶解注射は当院でも人気の施術なっています。
手術が怖いという方や手軽に顔痩せしたいという方にはお勧めです。
いろいろ種類があるので取れるダウンタイムと効果のご希望に合った注射を選んで納得して施術していただくのが大事かと思います。
ただ、脂肪溶解注射は、効果に個人差があったり、繰り返しの治療が必要になるので、それをご理解していただく必要があります。
お若い方で脂肪の厚みがある方は脂肪吸引したほうが早くて効果も高くておすすめだったりもします。
今回のコラムは以上になります。脂肪吸引の選択肢も考えながら納得できる治療をお考えいただければ嬉しいです。