目頭切開と目尻切開の併用で目元の印象はどう変わる?症例を用いて効果と適応を解説
作成日:2024.10.24
目頭切開とは
目頭切開は、目頭のひだ=蒙古ひだを切開して除去する手術です。
蒙古ひだは図の緑の部分で、水かきのような目頭にかぶったひだですが、これを除去することで目の幅が広くなり目が大きく華やかにします(図)。
蒙古ひだがあると目の幅が狭く、子供っぽいかわいらしい印象ですが、目頭切開をすると大人っぽい、華やかな印象になります。
目頭切開は目の横幅を広げる手術ですが、目頭はとても印象の強い部分なので、数ミリのわずかな変化でも目の印象を大きく美しくすることができます。
ただし、目頭切開は隠されていた本来の目頭を出す手術なので、ご自身の目頭の形を自由に変える手術ではありません。
隠れている本来の目の幅出す手術です。
目頭切開には、三日月法、w形成、Z形成、リドレープ法などいろいろありますが、別のコラムで詳しく解説しているのでそちらもご参考ください。
目尻切開とは
目尻切開は目頭切開と同じように、目尻を切開して、目尻を切開して隠れている白目を露出させる手術です。
外側の白目がおおきくなることでデカ目効果があります。
ただ、隠れている白目を出す手術なので、目尻側に白目が隠れていない人は目尻切開はできません。
基本的に目の横幅を広げますが、目尻の印象は目頭ほど強い部分ではないので、目頭切開ほどの印象の変化はなく、自然な感じで外側の白目を大きくしてデカ目効果をだすことできます。
目頭切開と目尻切開を併用した場合に得られる効果
両方を併用した場合に得られる効果はどうなるのでしょうか。
大体は上記で説明した目頭切開と目尻切開を足した効果と思っていただくと良いです。
そう言ってしまうとそれで終わってしまいますので、もう少し深堀りすると、目頭切開と目尻切開は両方目の横幅を広くする手術です。
図のように目は上下左右大きくすることができるのですが、 例えば上方向は二重術や眼瞼下垂、下方向はたれ目形成、内側は目頭切開、外側は目尻切開で大きくできます。
なので、目頭切開と目尻切開の両方を併用した場合、目の横幅を内と外に効果的にひろげることができます。
また、目の横幅が広くするだけでなく、白目を大きくする効果がありますので、デカ目効果が高まります。
ただ、先ほどの説明通り、目尻切開の効果は印象の変化としてはマイルドなので、劇的にというわけではありません。
しかし目頭切開単独よりはより効果的に目の横幅を出して目を大きくすることができます。
どんな方が併用に向いているか
では、次にどんな方が併用に向いているかについてお話しします。
やはり、向いているのは、目の横幅をしっかり出したい方です。目の横幅が狭くて悩んでいる方ですね。
併用することで目の横幅を最大限出すことができます。
特に、目の縦幅はあるわりに目の横幅が小さい方は併用がおすすめです。
そのような方では目の横幅が狭いわりに縦幅があるので丸い目、つぶらな山なりの目になっていたりします。
なので、併用で目の横幅を最大限出せばよりデカ目になりやすくなります。
もちろん、目の縦幅がもともとあまりない人でも、目の縦幅を広くする二重術や眼瞼下垂、たれ目術なども同時に目頭目尻の併用も組み合わせて行っていただくと、さらにデカ目効果を出すことができます。
実際、組み合わせて行う方は多いです。
ただし、手術ができるのは、先ほども言いましたが、目頭は蒙古ひだに隠されているひと、目尻側の白目が隠れているという前提は必須になります。
併用に向いていない方
ついでに向いていない人の話をします。
向いていない人はそもそも目頭切開・目尻切開の適応がない方です。
目頭切開に関しては、そもそも蒙古ひだがない人ですね。そのような人では蒙古ひだを切除しようがありません。
目が近い人の場合、目頭切開をするとより目になってしまいますのでそのような方も慎重に適応を見極める必要があります。
目尻切開に関しては、目尻に余裕がない方、つまり、目尻に白目が隠れていない方ですね。
白目が隠れていない人が目尻切開をすると、目尻側に赤い粘膜が見えてしまったり、深いポケットが見えてしまったりして不自然になってしまうからです
以上のような方では手術の適応がありません。
症例写真
症例写真①
術前→術後
最初の方は、目尻切開と目頭切開をおこなった方です。
もともと目頭の蒙古ひだは少なく、それほど目頭切開の変化は強くないですが、目の間の幅に注目すると術後は目の間が狭くなって、そのぶん目の横幅が広くなったのがわかります。
次は目尻側の白目に注目すると、術後は目尻側の白目が横に広くなり、白目の露出も大きくなって、目尻切開でデカ目効果が出たのが分かります。
全体に見ると、術後は目の横幅が自然な感じで広くなって目の印象が華やかになりましたね。
症例写真②
術前→術後
2人の方は目を大きくしたいとご希望された方です。今回も目頭切開と目尻切開を同時におこないました。
まず目の間の幅に注目すると狭くなってその分目の幅が広くなりました。
次に外側の白目に注目すると、術後は白目の面積が増えて目が大きくなっています。
全体的に見ると、内側と外側に目の横幅が出たことで大人っぽい華やかな印象になりましたね。
術前はやや丸みがあった目が、術後は横幅が広くなり、印象的な目になったのがわかります。
症例写真③
術前→術後
3人目の方です。 自然な感じで目を大きくしたいとご希望されました。
目頭切開と目尻切開の併用術をおこないました。 術前は左が強い蒙古ひだでしたが、しっかり解除されて目の横幅が広くなりました。
目尻切開で、目尻が外側に広くなりそとがわの白目も大きくなったのが分かります。
術前は丸いつぶらな感じの目でしたが、術後は目に横幅が出て、目が内側にも外側にも大きくなったのが分かります。
症例写真④
術前
↓
術後
4人目の方はもともと始めは目頭切開単独を希望されていましたが、目尻切開も同時におこなってより目を大きくしたいとご希望され、併用術をおこないました。
今回も目の間の幅に注目すると幅は狭くなって目がそのぶん幅広くなっています。
また、目じりに注目すると、外側の白目が大きくなっており、そのぶん目も外側に大きくなりました。
もともと目の幅が狭く、山なりの目でしたが、術後は目に横幅がでたことで目全体が大きく見えるようになったのが分かります。
症例写真⑤
術前→術後
次の症例の方は二重の埋没法をもともとしていましたが、もっと目を大きくしたいとのことで、目頭・目尻切開の併用をおこない、二重も広くしました。
目頭切開と目尻切開で目の横幅が広くなったのが分かります。また、二重を広くしたことで目の縦幅も広くなり、全体に目がひとまわり大きくなりました。
ご希望通り自然な感じで目が大きくなったかと思います。
ただ、少し眼瞼下垂があるので眼瞼下垂もおこなうと目力も出てより目が明るくなるかと思います。
症例写真⑥
術前→術後
最後の症例の方です。 この方も、目の横幅を出したいということで、目尻と目頭切開をおこないました。
目の間に注目すると狭くなり、目尻側の白目に注目すると白目が大きくなったのが分かります。 目の幅が広くなりましたね。
術前の目は小さい印象でしたが、術後は目に幅が出て大きくはっきりしましたね。
目尻切開と目頭切開を併用するとこのように自然な感じで目が大きくなります。
以上が6人の症例写真でした。
目頭切開と目尻切開を組み合わせるとどの様な変化になるかイメージができましたでしょうか。
まとめ
目頭切開と目尻切開を組み合わせると目の横幅を最大限出すことができます。
目の印象も丸くて小さい感じから目の幅が出て大人っぽく華やかな印象の目になります。
ただ、もともと目尻切開の効果は劇的ではありませんので、自然な感じの変化になるのがお分かりになるかと思います。
組み合わせることで自然な感じでより目を大きく見せるという感じでしょうか。
少しでも目の幅を広くして目を大きくしたいという方に目頭切開と目尻切開の併用がおすすめです。
ただし、目頭切開・目尻切開、それぞれ切開する余裕がないとダメなので、気になる方はお気軽にご相談ください。