二重埋没法の抜糸について
二重埋没法の抜糸について
二重の埋没法をしたけれど不自然で早く抜糸したい!
不安だけど抜糸したほうがいいの?待った方がいいの?
抜糸は腫れるって聞いたけど本当!?傷は残る? などとお悩みの方はいらっしゃいませんでしょうか。
そんなお悩みを解決できるよう、二重プチ整形(埋没法)の抜糸について解説します。
当院は日本で最も埋没法の種類のあるクリニックのひとつであり、多くの埋没法に精通し、他院の修正なども多くおこなっています。
(豊富な二重プチ整形メニュー数!症例数!クオリティー!) 抜糸した方が良いかどうかはもちろん、腫れや傷の少ない抜糸方法や特殊な埋没法の抜糸についてまで詳しく解説していきます。
抜糸をお考えの方だけだなく、埋没法をお考えの方にも役立つと思います。
是非ご覧になってください。
(目次)
【症状別 抜糸したほうが良いかどうか】 【埋没法抜糸について】
・抜糸はどうやってやるの?
・腫れる?痛い?内出血は?
・傷は残る?
・糸はちゃんととれる?
・抜糸したらラインは戻るの?
【主な埋没法の種類とそれぞれの抜糸方法】 【埋没法の疑問】
・糸は全部取らないといけないの?
・結び目はライン上にある?
・点止めの点数について
【難しい抜糸とは・・・】
【抜糸と同時に糸をかけなおしたほうが良い場合】
【抜糸を考えている人へアドバイス】 【もとびの抜糸について】
【症例写真】
【症状別 抜糸したほうが良いかどうか】
このような悩み・症状はありませんか?
1.埋没法をしたが、後悔している。糸が入っていることに罪悪感がある。もとに戻したい
2.腫れが想像以上にひどい!これでは復帰できない。糸を今すぐに抜きたい
3.二重の幅を変更したい
4.ゴロゴロ感や違和感がなかなか消えない。
5.目を閉じたときに糸がポコッとして整形がバレバレで嫌だ。
6.埋没法の食い込みが取れない
7.まぶたが赤く腫れてきた。
8.術後痛みが強く、涙が出て目が開けられない
9.結び目が露出している。
抜糸したほうが良いかについてそれぞれ解説していきます。
1.埋没法をしたが、後悔している。糸が入っていることに罪悪感がある。もとに戻したい
思い切って手術をしてみても、実際の変化に気持ちがついていけないことがあります。 罪悪感などで何日も悩んで眠れないということありますので、その場合は抜糸して一度リセットされるのも良いかと思います。
埋没法をしたら腫れが落ち着くまで絶対抜糸してはいけないということはありません。
一度抜糸してリセットして、気持ちが落ち着いたらまた埋没法をおこなって満足されている方も多くいらっしゃいますよ。
ただし、後述のように、時間が経っていて、表側からも裏側からも糸の位置の手がかりがないと抜糸ができないこともあります。
2.腫れや食い込みが想像以上にひどい!不自然感が強くこれでは復帰できない。糸を今すぐに抜きたい
腫れが強いと、失敗された!と思われる方は多いかもしれません。
もちろん術者によって無駄に腫れが強くでてしまうことがあります。
ただ、埋没法の腫れる原因は様々です。 (二重整形で腫れないための8つのポイントとは!?)
まぶたにたるみや厚みがある方や、希望の二重幅が広い方、運悪く内出血がでてしまった場合など、術者の技術によらず腫れがでやすくなってしまうことはあります。
基本的には術後の腫れは多かれ少なかれ必ずあります。
そして個人差もあります。
せっかくお金をかけて痛い思いをされておこなった施術ですので、我慢できるのであればまずは1ヶ月程度経過をみていただいて、腫れがある程度引くのを待つのがおすすめです。
たいていのクリニックでも抜糸したいと言うと、1ヶ月待ってくださいと突っぱねられることが多いようです。
ただ、待つのはあくまでおすすめであって、本人にとってまわりにバレるリスクやストレス、苦労などを考えればそう簡単にはいかないものです。
半年も頑張って待ったけれど、結局不自然さは改善されず抜糸にいらっしゃる方も少なからずいらっしゃいます。
埋没法は比較的簡単に二重をつくったり戻したり、調整出来たりできるのがメリットです。
無理して頑張るよりは抜糸してリセットするのも一つの選択肢だと思います。
当院ではご本人のご希望を最優に考えており、腫れや二重の状態も考慮しアドバイスさせていただきながら、必要があれば術後間もなくでも抜糸させていただいております。
3.術後痛みが強く、涙が出て目が開けられない
手術直後の目が開けられないほどの痛みはエクステやまつ毛が埋没の糸やまぶたのゆがみに引っかかっていることがありますのですぐに診察して対処してもらいましょう。
その場合、原因が除去できれば抜糸の必要はありません。
術後しばらく経ってからの痛みは、糸が結膜側から露出している可能性もあります。
その場合は糸が角膜を傷つけるリスクがありますのですぐに抜糸する必要があります。
4.ゴロゴロ感や違和感がなかなか消えない。
埋没法はまぶたの表側と裏側を糸で結びつける手術ですが、糸でしばると当然まぶたの裏側(結膜側)はゆがみます。
ゆがみが出るとどうしても凹凸を感じてゴロゴロ感違和感が出ることになります。
また、感じ方は左右でも違ってきます。
通常1,2週間で落ち着いていきますが、数か月かかる方もいらっしゃいます。
また、ゴロゴロ感が強いと糸が露出している可能性もあります。
まずは早めに診察してもらいましょう。
糸の露出があれば眼球を傷つけるリスクがありますので抜糸の必要があります。
糸の露出などがなければ経過を見ることが多いですが、ゴロゴロ感が2,3ヶ月以上も長引いてつらい場合は抜糸するのもひとつの手でしょう。
5.目を閉じたときに糸がポコッとして整形がバレバレで嫌だ。
糸は異物ですので体内に残ると周囲に被膜という膜ができます。
そうすると髪の毛くらいの糸のはずが糸に厚みがでて太くなってしまうことになります。
上まぶたの皮膚はとても薄く、皮膚側に近い糸は盛りあがってポコポコしやすくなります。
糸の結び目は特に厚みがあるのでその部分だけポコッとふくらみが目立ちやすいです。
術後1ヶ月ほどは多くの方で被膜の厚みが特に厚くなってポコポコするリスクがありますが、3~6か月経つと被膜も薄くなってポコポコが目立ちにくくなっていきます。
3ヶ月以上経過を見て、ポコポコが目立って気になる場合は抜糸をし、ポコポコのリスクを少しでも減らすために、裏側(結膜側)に結び目を埋没する方法でかけ直すのがおすすめです。
(※ただし、結び目は表側になくても、糸は通るのでポコッとのリスクをゼロにすることはできません。)
(二重整形の結び目のポコッ ばれてしまう落とし穴)
糸が緩いと糸が浮いてポコポコしやすくなるで、若干の腫れは覚悟してしっかりめに糸を結んでかけなおしてもらうのが良いでしょう。
また、ポコッとしている場合、まれに埋没した糸に皮膚が引っ掛かって迷入して皮膚垢がたまってポコッとしているケースがあります。
その場合、そのふくらみが感染するリスクがありますので、内容物を除去し、早めに抜糸します。
6.結び目が露出している。
埋没法の糸がしっかり埋没しきれずに結び目が露出していることがあります。
目を閉じたときにライン上に黒や青の糸が点状に見えます。
未熟なドクターがおこなった場合などに見うけられます。
糸が露出していると感染のリスクがありますので早めに抜糸してかけ直す必要があります。
7.埋没法の食い込みが取れない
不自然に広いラインや、糸を締め付けすぎた場合などは、食い込みが長引いて、経過をみても食い込みが改善しないことがあります。 食い込みが非常に強い場合や、1,2ヶ月経過を見ても改善が少ない場合は糸を抜糸して、 クセがついてしまう前に腫れにくい埋没法で早めにやり直すのがおすすめです。
8.まぶたが赤く腫れてきた。
埋没法をおこなうと、糸で縛ることで血流が悪くなり感染しやすくなります。
糸自体も異物ですので血流がなく細菌が付きやすいため感染しやすいです。
ものもらいなど埋没法と関係のない部分での炎症であればまずは抜糸せずに治療をおこないますが、 埋没した糸に一致した炎症や、まぶた全体に腫れや痛み、赤みが出てきた場合、 抗生剤で回復しない場合は糸を早急に抜糸し、膿がたまっていれば排膿して感染や炎症を抑える必要があります。
9.二重の幅を変更したい
二重は広いラインが勝ちますので、二重を広くしたい場合は広いラインに糸をかければ、二重は広くなりますので抜糸の必要はありません。
ただ、狭くしたい場合は、広いラインの糸を除去して広いラインを消しながら狭いラインに糸をかけないと狭くなりません。
ですのでラインを狭く調整する場合は抜糸が必須です。
ただ、広いラインを作って半年以上時間が経っている場合や、がっちり食い込んだ状態が長引いた場合などは、二重のクセがしっかりついてしまいもどるのに時間がかかる可能性やラインが消えない可能性があります。
早く抜糸するほど戻る可能性が高く、早く戻ります。
以上が症状別の抜糸の適応に関する解説ですが、読んでもいまいち分からない、解決しないという方は、当院では無料ご相談やカウンセリングをおこなっていますので、いつでもお問い合わせください。
【埋没法抜糸について】
抜糸はどうやってやるの?
埋没した糸をピンセットを使って探して引っ張り糸を抜きます。
当院の抜糸は針穴からおこないますので、ピンセットは先が細いだけでなく、滑り止めのついた特殊なピンセットを使用します。
埋没した糸には必ず結び目があり、結び目をつかんで引っ張らないと結び目が引っ掛かって糸が全部出てきません。
ですので、術前に結び目のある場所をしっかり同定し、予測をつけてからアプローチして糸を抜かないときちんと糸を抜くことができません。
後述しますが、埋没法の種類は多様化しており、糸のかけ方によって表側(皮膚側)や裏側(結膜側)に結び目がきたり、1本の糸でも複数の結び目があるものもあります。
自分がおこなった埋没法の種類をしっかり確認してカウンセリングにのぞみ、どこからアプローチするのが一番糸が取れやすいかきちんと計画を立てて抜糸することが大切になります。
そうすることで、抜糸ができる可能性を高め、腫れや内出血のリスクを減らすことが可能です。
腫れる?痛い?内出血は?
抜糸で腫れると思っていらっしゃる方は多いですが、ダメージを少なくするようにおこなえば通常腫れはそれほどでません。
「腫れると思いましたが全然腫れないんですね」と喜ばれる方が多いですが、逆に抜糸でなぜそんなに腫れるのだろうと疑問に思うことがあります。
おそらく腫れる原因としては、早く抜糸することを優先して、傷を大きくして強引にあちこち組織を引っ張って傷つけたり、なかなか糸が見つからず抜糸にてこずり深追いしたりすることが原因になるのではないかと思います。
さて、痛みに関しては手術中は麻酔をしますのであまり痛みはないことが多いですが、荒い操作をしたり深追いしたりするほどダメージが強くなり、術後の痛みやダウンタイムが長引くことがあります。
痛みは2,3日~1週間ほど、腫れが出た場合は1週間ほど、内出血は1,2週間ほど、治まるのにかかる場合があります。
傷は残る?
抜糸をする際、メスで切開して抜糸をする先生は多いですが、傷が残る可能性が高くなります。
傷を大きくした方が抜糸しやすいですが、傷が残りやすく目を閉じると目立ってしまう可能性があります。
せっかく切らずに埋没法をしたのに傷はあまり残したくないですよね。
当院では抜糸はプチ整形で使う細い注射針で穴を開けて針穴から丁寧に抜糸しますので、ほとんど傷を残さずに抜糸することが可能です。
糸はちゃんととれる?
まぶたの表側から見て結び目が透けて見える糸は抜糸するのは比較的容易です。
ただ、後述の【難しい抜糸とは・・・】編で述べるように、抜糸が難しい場合というのも当然あり、糸が除去できない可能性もあります。
多くの場合きちんと抜糸できますが、抜糸する際はすべて取り除けなかったり抜糸できないという可能性もあるということを頭の隅においておこなっていただく必要があります。
抜糸ができなかったとしても、糸を一部除去するなり、連結を解除するなりすることは可能なこともあります。
抜糸したらラインは戻るの?
糸を抜糸すれば当然ラインはなくなったり狭くなる可能性があります。
ただ、きつくラインを縛って時間が経ったラインであれば戻るのに時間がかかったり、場合によっては戻らないこともあります。
昔ビーズ法といって糸で癒着させるようにがっちり縫って1ヶ月後に抜糸するという方法(かなり腫れます)がありましたが、抜糸後も強力に二重を保つことが可能です。
通常の埋没法でも同じようにしっかり癒着してしまうと戻りにくいことがあります。
抜糸は早いうちにおこなうことをおすすめします。 また、ラインを保ちたい方は抜糸と同時埋没法をおこなうのが良いでしょう。
【主な埋没法の種類とそれぞれの抜糸方法】
・埋没法とは簡単に言ってしまえば瞼の表側と裏側を連結する手術です。
まぶたの裏側(結膜側)は目を開ける筋肉や腱膜が通っており、作りたい二重の高さで表側(皮膚側)の組織を裏側に連結させてあげると、目を開けた時に希望の高さの皮膚側が引き込まれて二重になります。
その結び方には、点でとめるもの、線でとめるもの、連結を多くして戻りにくくしたもの、結び目の位置を工夫したものなどいろいろあります。
以下に主要な埋没法を挙げてみました。
・点止め(一般的な埋没法)
・エステティックアイ(他院ではクイックコスメティークなど)
・マルティプルノット法(他院ではSMK法、6点固定、6点止めなど)
・もとびアイゴールド(他院では韓流埋没法など)
・もとびアイプラチナム
・スマートリンク(他院ではフォーエバー二重orブリリアントなど)
・スマートバランス 当院の名称で図示し抜糸についてそれぞれ解説していきます。
点止め(一般的な埋没法)
糸を単純にワンループでかけてまぶたの表と裏を連結します。 昔からおこなわれている方法で、現在でも主流の埋没法です。
結び目は表側にあるので基本的に表から抜糸します。
結び目が表から透けて見える場合はほとんどの場合抜糸が可能ですが、表から糸が見えない場合や表からアプローチしてもとれない場合は、瞼の裏側から埋没法の瘢痕を探して結膜側からアプローチすることもあります。
その場合抜糸できない可能性も出てきます。
ベーシックな点止めの場合は比較的単純で抜糸しやすいですが、奥深くに糸がもぐりこんでいるとどこにあるかわからず、とりきれない可能性もあります。
エステティックアイ(他院ではクイックコスメティークなど)
結び目はまぶたの裏側に来ますので、まぶたの表側or裏側からアプローチして糸を除去します。
通常の点止めより抜糸の難易度は上がりますが、糸のかけ方がわかればそれほど難しくありません。
2ループかけていることもあり、その場合難易度はさらに上がります。
1週間以内であれば、傷跡の位置などから結び目を探しやすいですが、時間が経っているとパッと見どこに糸を埋め込んだかわからなくなります。
ただ、結び目の位置があらかじめわかっていれば、表側から糸を同定して抜糸することが可能です。 表からとり切れない場合はまぶたの裏側から抜糸します。
場合によっては結び目は取れずに、糸をなるべく除去するだけになることがあります。 ただ、結びは解除されますので二重や腫れは戻っていくことになります。
マルティプルノット法(他院ではSMK法、6点固定、6点止めなど)
皮膚側に結び目をたくさん(6点)作ってもどりにくくする方法です。
ループの位置を変える変法もあります。
この方法の場合、一つの結び目を引っ張っても他の結び目が引っ掛かって取りきれません。
結び目を一個一個除去していくしかなく、結び目が深く埋没されていて表から見えない場合その結び目はとれないことがあります。
ただ、糸を結紮している結び目は特に大きいですが、他の結び目は少し小さめなので、結紮している結び目をなるべく探して強く引くと他の結び目も取れる可能性はあります。
マルティプルノット法はとても抜糸しにくい埋没法です。
ただ、結び目が深くて一部取れなかったとしても、糸の縛りは解除されますし、大部分の糸は除去できます。
とれなかった深い結び目は表側から目立つことはありませんし、糸は残っていても特に問題はないので、マルティプルノット法の場合はなるべく結び目を除去するというスタンスでおこないます。
もとびアイゴールド(他院では韓流止めほか)
一筆書きでライン全体をとめ、瞼と表と裏をしっかり連結する方法です。
しっかり連結させるのでもどりにくく、また一筆書きなので全体の結びを一つの結び目で調整可能ですので腫れを少なく抑えることが可能です。
外側に結び目がありますので、その結び目が見つかれば比較的簡単に除去することが可能です。
一筆書きでかける手術なので、1点の結び目を引っ張ればすべての糸がするすると除去できます。
ただ、結び目の位置が表から見えなければ、だいたいの検討をつけて探しますが、探しても見つからない場合、結び目はそのままにできる限り糸を除去することになります。
もちろんその場合も糸の連結は解除されます。
もとびアイプラチナム
もとびアイゴールドは表側(皮膚側)で結びますが、もとびアイプラチナムでは裏側(結膜側)で結びます。
結び目を裏側に埋め込むことで目を閉じたときにポコッとしにくくすることができ、さらに戻りにくく、腫れにくく、ばれにくい二重術です。
さて、結び目は裏側にありますが、まぶたの表からアプローチすることになります。
一筆書きでかける手術なので、1点の結び目を引っ張ればすべての糸がするすると除去できます。
上記で述べたエステティックアイと同じように、表から結び目をとり切れなければ裏側からのアプローチを併用して抜糸することになります。
場合によっては結び目は取れずに、糸をなるべく除去するだけになることがあります。 結びは解除されますので二重や腫れは戻っていくことになります。
スマートリンク(他院ではフォーエバー二重術など)
2点止めや3点止めの糸をお互いに絡めて連結させてもどりにくくする方法です。
基本的に通常の点止めとあまり変わらないので抜糸は比較的容易です。
表側から結び目が見えれば抜糸できますが、見えなくてどこに入っているかわからない場合は抜糸できないこともあります。
スマートバランス
もとびアイプラチナムのように一筆書きで裏側で結ぶ埋没法です。
抜糸に関してはもとびアイプラチナムに準じます。 以上が主な埋没法の種類とその抜糸方法でした。
【埋没法の疑問】
糸は全部取らないといけないの?
全部とらなくても大丈夫です。
糸の状態や埋没法の種類によって、糸の一部しか除去できず結び目がとれずに残ってしまう場合があります。
ただ、連結の一部が切れれば当然連結は解除されることになり、もとに戻したい方や、ゴロゴロ感や食い込みをなくしたい方、幅の変更をしたい方はその目的を達成することが可能です。
糸は残っていていても問題ありませんし、とれない結び目は奥深くに入っていますので表がポコッとしたりすることもありません。
ですので、深追いして腫れたり内出血したりするよりは可能なだけ糸を除去して、撤退する方が良い場合もあります。
結び目はライン上にある?
二重の幅は時間と共に変化しますし、結び目も若干移動することがありますので、糸の結び目は必ずしもライン上にあるとは限りません。
ですので、表側から結び目が見えないと抜糸することは難しくなってしまうのです。
表側から見えないとライン上にあればあたりをつけて探すこともしますが、なかなか糸を見つけることができないケースもあります。
点止めの点数について
みなさんこれは何点どめだと思いますか?
結び目が一つだから1点止め?
皮膚側に近いのが6点だから6点止め?
表と裏の連結は3ループだから3点止め?
・・・ 正解はありません。
いろんな先生がいろんな主張を持っています。
何点どめという定義はありませんので、たとえ自分が何点どめだと言われたとしても点止めでなければ、どんな埋没法か完全にわからないこともあります。
また、通常の点止めだとしても2点止めを表に穴が4つ開くから4点どめだと言う先生もいらっしゃいます。
このように同じかけ方でもいろいろな呼び方をされますので、抜糸される場合、自分のおこなった埋没法をきちんと図で書いて説明できるように教えてもったり、クリニックのホームページに解説画像がイラストがあれば保存しておくことをおすすめします。
【難しい抜糸とは・・・】
以下の場合抜糸の難易度が上がります。
①マルティプルノット法
②表側から糸を確認できない ?術後時間が経っている
③糸がたくさんある
④もちろん抜糸できないわけではなく、抜糸できる確率が下がってくるということです。
ただし、結び目を全部抜糸できなくても糸のかなりの部分を除去して、連結を解除することは可能なこともあります。
①マルティプルノット法
⇒1本の糸に結び目がたくさんあり抜糸しにくい マルティプル法では皮膚側に結び目をたくさん(6点)つくります。
ですので、一つの結び目を引っ張っても他の結び目が引っ掛かって簡単には取れません。
結び目全ての位置が分かればすべて取り除くことは可能ですが、結び目が深く埋没されていて表から見えないとその結び目はとれないことがあります。
結び目が全部とれなかったとしても糸の縛りは解除されますし、大部分の糸は除去できますので、マルティプルノット法の場合はなるべく結び目を除去するというスタンスでおこないます
②表側から糸を確認できない
表側からまぶたを押えて光を当ててじっくり見れば見つけられる糸もありますが、時間が経過していて糸の色が透明になってしまっていたり、糸をしっかり締め付けたため糸が深く潜り込んでいるとどこに糸があるか見当がつきません。
糸が見えないとどこから穴をあけて探すのか見当もつきません。
見えなければ抜糸できないのです!
※厳密には見えなくても技術次第では抜糸できないこともありません。例えば⇒参考ブログ 手術後間もない場合は傷から位置の検討がつくこともありますが、時間がたっているとまぶたの裏側の瘢痕を探してあたりをつけます。
また、ライン上を手当たり次第探していくこともできますが、糸は必ずしもライン上にあるとは限らず、見えない糸を抜糸できる可能性はぐっと少なくなり、傷と腫れだけできて結局抜糸できないという可能性もあります。
一番難易度が高いのは見えない糸なのです!
③術後時間が経っている
⇒傷や引きつれ、糸の色など、糸の場所を特定する手がかりがなくなるから 術後の傷やひきつれがまだ治りきっていない1ヶ月以内であれば糸の位置が分かりやすく抜糸しやすくなってきます。
半年以上経って傷が成熟してきれいになり、ひきつれや凹みがなくなると結び目の場所を知る手がかりが減りますので探しにくくなります。
(※ただし、裏側の特に瞼板裏の瘢痕は時間が経ってもわかることは多いです。)
また、糸には最初は青や黒の色がついていますが、2,3年以上経ってくると糸の色が抜けて来るものが多いです。
透明になってしまうと探しようがなくなってきます。
ポコッとしていればまだなんとか探せなくはないですが、とれない可能性や全部取りきれない可能性があります。
ただ、結び目の部分の色はそうでない部分に比べて残りやすいので、2、3年以上経っていても表側から結び目が見えれば抜糸できる可能性は十分あります。
④抜糸したい糸がたくさんある
抜糸したい糸がたくさんある場合、当然とり切れない可能性は増えていきます。
可及的に可能な限り除去していきます。
(もちろんすべて抜糸することを目指します。)
【抜糸と同時に糸をかけなおしたほうが良い場合】
1埋没法をおこなったら幅が広くなりすぎた。もしくは左右差が強い。狭くしたいが何度もダウンタイムがとれない
2結び目の糸が露出していたり、結び目がポコッとしていて抜糸したいが、何度もダウンタイムがとれない 抜糸と同時に埋没法をすることをすすめないクリニックもあると思いますが、注意点を知っていただければ同時に手術することも可能です。
それぞれ解説します。
1埋没法をおこなったら幅が広くなりすぎた。もしくは左右差が強くなった。狭くしたいが何度もダウンタイムがとれない
⇒二重幅を狭くするためには広いラインを消さないと狭くなりませんので抜糸が必要です。
抜糸して埋没法で再び糸をかけていきますが、ここで注意するのは狭くする場合はシュミレーションができないということです。
ラインは広いラインが勝つため、シュミレーションスティックで狭いラインを抑えても狭い二重を作ることができません。
ですので、左右差を調整する場合は反対側の二重の高さに合わせ、 両目の二重を狭くする場合は通常1段狭く、しっかり狭くする場合は2段階狭くデザインします。
抜糸と埋没の2回に分けておこなう場合、再埋没の際の幅決めの際に不正確になり、また二重が広くなってしまう可能性もありますが、 抜糸と埋没法を同時におこなうと広いラインから確実に下げて二重をつくることができますのでしっかり狭くすることが可能です。
ただ、抜糸前の広いラインができて時間が経っているほど二重が狭くなるのに時間がかかる可能性があり、狭くできない可能性もあります。
2結び目の糸が露出していたり、結び目がポコッとしていて抜糸したいが、何度もダウンタイムがとれない
⇒結び目が露出していると炎症を起こしやすい状態なのですぐに抜糸した方が良いです。
ポコッとしている場合も気になるようなら抜糸するのが良いです。
埋没法の糸を抜糸した場合、ラインはまたもどってしまいますので、ラインがもどらないように同時にかけ直しを希望される方も多いです。
その場合は埋没法の糸を除去して位置をずらして同時にかけなおします。
ただ、また同じように糸をかければポコッとする可能性があるので、裏側に結び目が来る方法の方がリスクを減らせます。
【抜糸を考えている人へアドバイス】
抜糸もきれいにきちんと除去するためには技術が必要です。
傷を大きくされ、組織をたくさん傷つけられ、そのわりに抜糸できる確率が低いドクターを選ぶよりは、 多くの埋没法に精通していて、小さな傷から丁寧に最小限の負担で抜糸して、抜糸できる確率の高いドクターの方が良いですよね。
また、前述しましたが、抜糸をうける際には、自分がおこなった方法をきちんと把握しておくことが大切です。
どういう糸のかけ方をしたかによって抜糸のアプローチも変わってくるからです。
おまかせしたのでどんなかけ方をしたかわからないという方もいるかもしれませんが、自分が手術を受けたクリニックや、埋没法の種類、かけ方、結び目の位置などをきちんと把握しドクターに伝えましょう。
分からなければ埋没法をおこなったクリニックで詳細を聞いてみるのが良いです。
何度も埋没や抜糸をおこなった人は、分かりやすく経過を書いたメモを先生に見せたりするのも良いでしょう
。 特殊な埋没法を受けた方は特に、埋没法のかけ方を図を書いておおいたり、ホームページで埋没法のかけ方のイラストなどを保存して、結び目の位置をきちんと確認しておくなどするのがおすすめです。
【症例写真】
<他院抜糸(2点)+もとびアイプラチナム>
(手術前)
5年前に他院で埋没法をおこないました。
目を閉じたときのポコッとなるのが嫌で抜糸することになりました。
また、ラインが浅く不安定になったのでポコッとしにくい裏止めの埋没法(スマートバランス)で同時にかけ直しています。
(手術直後)
(1ヶ月後)
<他院抜糸(3点)+もとびアイプラチナム>
(手術前)
お客様は他院で何度か埋没法をされており、目を閉じると結び目のポコッが気になり3点抜糸をおこないました。
同時に何度も戻ってしまう二重をもとびアイプラチナムでしっかりかけ直しました。
もとびアイプラチナムは裏止めですのでポコッとなりにくくなります。
(手術直後)
(1ヶ月後)
<他院抜糸(8点)+もとびアイゴールド+厚み取り>
(手術前)
他院で何度も手術をおこなっており、特殊埋没法(裏止め)もおこなっている方でした。
ラインが食い込んで嫌だと言うことで、抜糸して幅を狭くかけなおし、さらに厚み取り(眼窩脂肪やライン上の眼輪筋を除去する方法)も同時におこないました。
(手術直後)
(3ヵ月半後)
<他院抜糸(1点)+スマートバランス>
(手術前)
他院で埋没法をおこないましたが、ラインがもどったり狭くなったため二重を広くかけなおしましたが、
その際にポコッとした結び目を抜糸しました。 スマートバランスは裏止めです。