眉下切開でまぶたの厚みを減らしつつ二重幅を広く(目の上たるみとり)
本日のお客様は20代の女性の方です。
二重を少し広くしたいとのご希望でした。
また、瞼の厚みも気になっているとのことでした。
他院のカウンセリングでまぶたのたるみを指摘されていたそうです。
術前のまぶたの状態はこんな感じです。
もともと狭い奥二重で、かろうじて目尻側に二重の幅が若干出ているくらいの感じで、一重に近い感じの状態でした。
上まぶたの皮膚にも厚みがあり、特に二重の上のあたりが厚ぼったく見えてしまっています。
指で上瞼を引き上げるとある程度のたるみがありました。
眉を引き上げた感じは問題なく、ご本人もその状態をご希望されたため、眉下切開をおこなうことになりました。
手術は全体にたるみがあったため、眉頭の少し入ったところから眉尻まで眉下全体のたるみを切除します。
眉下切開は主に真ん中や外側中心にたるみを切除していき、あまり目頭側のたるみを切除することはできませんが、
外側のたるみばかり切除すると二重の末広が強くなり、引き連れが出てしまう可能性もあります。
眉下切開をしてつり目になったという方がいらっしゃいますが、この状態を指します。
なるべく外側に偏ったたるみ取りでなく、眉頭に近い部分も、可能な範囲でな切除するように心がけています。
違う方になりますが、参考に眉下切開の皮膚切除のデザインと術直後の状態はこんな感じになります。
なるべく眉頭側も切開してたるみを切除しています。
青いラインを毛根を温存するように斜めに切開(毛包斜切開)して皮膚と皮下脂肪を切除します。
その後に眼輪筋を縫い上げて(タッキング)瞼全体を引き上げます。
最後に丁寧に中縫いして傷を寄せ仕上げます。
この時、外縫いしなくても傷がぴったり寄るくらいにしっかり中縫いで寄せます。
そうすることで傷が目立ちにくくなります。
さて、今回のお客様の手術直後~6か月後の画像を経時的に見ていきましょう。
(手術直後)
麻酔でまぶたがむくんでいます。
眉下切開の場合は、腫れは割と早く引いてきます。
眉の下に切開線と、縫合した黒い糸が見えますね。
この糸は最短で5日後に抜糸可能です。
(5日後、抜糸直後)
抜糸直後は、傷はやや赤みがあります。
この赤みは薄くなりますが、3~6か月後まで薄く残ります。
うっすら黄色い内出血もありますね。
内出血は出ない方も多いですが、出る方は上瞼や目尻が黄色くなることがあります。
メイクは翌日から可能なので、傷の赤みやない取穴をカバーしたいただけます。
(1ヶ月後)
内出血も引いて赤みもだいぶ落ち着いてきましたがまだ傷に赤みは残っています。
1か月ピークで傷は硬くなりますので、眉下の傷は硬さでややごつごつしています。
(3か月後)
眉下の傷の赤みはだいぶ引いてきましたね。
白っぽく抜けてきました。
傷も柔らかく細くなって目立ちにくくなってきました。
(6か月後)
6か月後では傷は白く抜けていて、この辺切ったのかなぁ程度で、かなり目立ちにくくなりました。
それでは術前と6か月後の画像を比べてみましょう
(手術前)⇒(6か月後)
比べるとわかりやすいですね。
まずは、一重に近かった奥二重の幅が外側中心に広くなったのがわかります。
目元が優しく明るい印象になりましたね。
たるみが引きあがったことで、まつ毛の生え際が見えるようになり、黒目も大きく露出してデカ目効果も出ています。
厚ぼったく見えていた瞼が少しすっきりしたのもわかりますね。
術前のたるみがある状態で二重術で二重を広くしても、瞼の厚みはより厚ぼったくなり、二重幅も出にくく無理がかかってしまいます。
ただ、眉下切開では、この症例のように二重が自然な感じで広くなり二重術をせずに満足される方も多いかと思います。
もしもっと広くしたい場合は、まぶたのたるみが取れましたので、二重術で少し二重の位置を高くするだけで無理なく広い二重が出やすくなります。
このように、二重を広くした方では、たるみがある方は眉下切開が非常に自然に二重幅を出すことができますし、瞼の厚ぼったさも同時に減らしてくれるのでとてもお勧めです。
眉下切開については以下のページで詳しく解説していますのでご参考ください。
- 内容:眉毛の下の皮膚を切除することで目の上のたるみを除去します。
- 料金:234,000~284,000円(税込)
- リスク:一時的な腫れや内出血。目立ちにくいが眉下に傷が残る。