目力を出して目を明るくしたい。二重全切開+挙筋前転術(眼瞼下垂)、目頭切開他院修正(Z形成Park法) 6か月後
今回のお客様は目の開きを良くしたいとご来院されました。
以前に二重埋没法や目頭切開、たれ目形成をおこなっていたそうです。
術前の画像です。
二重は引っ張って睫縁から10㎜としっかり広いです。
ただ、目の開きが少し悪く、MRD(瞳孔の中央から上眼瞼の縁までの距離)は左右2㎜程度で、軽度の眼瞼下垂がありました。
MRDは通常3.5㎜以上ですが、1.5㎜ほど目の開きが悪い状態です。
目の開きが悪いと、目力が出ず、ガチャピンのように眠たい印象の目元になります。
なので、この眼瞼下垂を解消させたいというご希望でした。
眼瞼下垂は手術で改善させることができますが、切る方法と切らない方法があります。
切る方法は二重の全切開でおこなうのでダウンタイムが1か月と長引きますが、腱膜を展開して見ながら3点固定するので確実性があります。また、二重の調整やたるみ切除など、いろいろなことが一度にできます。
切らない方法は1点の前転固定になるので切るに比べてやや弱いですが、すごく後戻りしやすいというわけではありません。ダウンタイムは1週間程度で済みます。
目元の状態や、お客様のご希望によって手術を選んでもらいますが、
今回は患者様のご希望もあり、二重を切開してしっかり眼瞼下垂を改善させることになりました。
二重幅に関しては、二重の全切開で切れる最大の二重幅は睫毛縁から10㎜ですが、今回の方の埋没法で作った二重のラインも10㎜の位置と高い位置にあったので、今のラインを切開して安定させることになりました。
また、目頭側の蒙古ひだのかぶさりが気になるとのことで、目頭切開の修正もおこなって目頭側の上部のひだを減らすことになりました。
それでは6か月後の変化を見ていただきます。
(手術前)
(6か月後)
眼瞼下垂をおこなったことで目力が出て目元がはっきり明るくなりましたね。
二重も全切開でしっかり深くなって安定しました。
目頭切開を修正したことで、目頭のひだ感も減って形の良い目頭になりました。。目の横幅も若干出ています。
術前のご希望通りに、目の開きが良くなって目がはっきりして明るい目元になりましたね。
二重の全切開は傷を気にされる方も多いですが、切開して癒着でラインを深くする以上やや凹凸ができる可能性はあります。
眼窩隔膜などの緩い組織に固定すると段差が少なく自然になりやすいのですが、どうしても戻りやすくなります。
しばしば他院で二重の全切開をして戻ったという方が来院されますが、多くの場合はマイルドな固定源に固定したことによる場合が多いです。
二重全切開を希望される方は、戻りにくい二重を作る目的の方がほとんどです。
なので、当院では主にしっかりした瞼板に中縫いをして戻りにくくしています。広い二重の場合は腱膜に固定します。
それでは、今回の症例の方の閉眼の画像を見てもらいましょう。
閉眼でやや凹凸はありますが、特に目立つ段差ではないかと思います。
もっと目立たない方も多いです。
以上が切る眼瞼下垂の手術をおこなった方の症例写真でした。
眼瞼下垂は切ると切らないがあると前述しましたが、それぞれについては詳しく下記ページで解説していますのでそちらも参考になさってください。
- 内容:二重のライン上を切開して挙筋腱膜を下げて瞼板に固定し目の開きを改善します。
- 料金:428,000円~498,000円(税込)
- リスク:一時的な腫れや内出血。まぶたがむくみやすくなる、ドライアイが強くなるリスク