小顔治療でエラボトックスを打つ時のエラの左右差・ゆがみについて
作成日:2016.6.17 更新日:2024.4.6
美容外科医として多くのお客様を診させていただいていると気づくことがあります。
美容外科医だからわかること その②
見ている人がいるかどうかわかりませんが、今日も行きますよっ!
今回は、エラの左右差について。
スバリ!
「エラの筋肉は右が発達している人が多く、逆にエラの骨は左に張り出している人が多い。」
です。
これは経験からくる独断と偏見ですのであしからず。
前回のコラムで紹介させたいただいたように、
人間は右の組織が発達している人が多いです。
左ききの人は1~2割だという事実からしてもわかると思います。
かなーり余談ですが、私は左きき、右きき混在タイプです。
そして、知る人ぞ知る、もとび美容外科クリニックのスタッフの左利きの割合は実は半端ないです。
さて、話を巻き戻すと、 エラの張り出している部分の筋肉は咬筋でしたよね。
咬筋にボトックスを打つ小顔治療はよくおこないますが、
当然、利き腕と同じように咬筋は右が発達していることが多いです。
ただし、咬みグセは歯のかみ合わせなど、他の多くの要因が絡んでいるせいなのか、右利きほど多くない印象です。
そもそも左右に差が少ない人も多いです。
ただ、えらの骨の張り出し(下顎角)の部分は逆に左に出ている人が多いんです。
骨格の影響は大きいので、左のエラが張っていて気になるという方が多いようです。
経験的にたぶんそうです。
たぶん。。。
写真をピックアップしてみました。
どうでしょうか。
よーく見ると下顎骨全体が左にシフトしているせいなのか、左のエラが出ている印象ですよね。
実はこの方たちは強力小顔ボトックスをして咬筋がペラペラになった状態なので、より下顎骨の左右差が見えやすくなっています。
”右が発達しているなら右の骨が出ているよね、フツー”って思いますよね、フツー。
思うに、下顎は稼働する部分ですので、右の力が強かったり、右の組織のボリュームが多いと、 当然、下顎骨が組織の弱くて薄い左側に押されることになって、左にシフトしているのではないかな、とか、
筋肉が発達すると身長が伸びにくくなるのと同じような原理によるものなのか、、、いろいろ推測したりします。
そのあたりはまた調べてみようと思います。 よく、左のエラが出ているので左に多くボトックスを打ってほしいとお願いされることがあります。
どうしましょうか?
そのような方でも、筋肉の厚みは同じか、逆に右が厚いことが多いですし、まずは両方同じように注射することをおすすめしていますが、左をしっかり減らすべく左を多く注入することもあります。
このように、実は単純なエラのボトックス注射だけとっても、その方の筋肉の厚み、左右差、ゆがみをわりと感じて考えながら、注射しているんですね。
単純なボトックスひとつとっても美容の施術は経験するごとに奥が深く、日々考えさせられ、やりがいのある仕事ですよね。
では、気まぐれ美容外科医だからわかること第3弾はいつになるのか、乞うご期待!