目頭切開で失敗したくない!ために知っておくべき整形リスクとその対処・対応法【現役医師が解説】
作成日:2023.10.28 更新日:2024.6.17
「目頭切開は目を大きくできると聞くけれどリスや失敗はないの?」
と、患者様からよくご質問をいただきます。
目頭切開は、目頭の蒙古ひだを切って除去することで、目を大きく華やかにしたり離れ目を改善できたりなどメリットの多い人気の手術です。
その名の通り切る手術のため、傷が残ってしまう、簡単に戻すことができないなど、いくつかのデメリットやリスクがあります。
ただし、自分にあっている手術方法を見極めたり、事前にシミュレーションしてリスクを把握したりすることで、失敗を回避することができます。
目を大きくしたい方が安心して目頭切開を受けられるように、今回は目頭切開のリスクや失敗について現役医師視点から解説いたします。
動画でご覧なりたい方はこちら↓をご覧ください
目次
目頭切開とは
目頭切開は、施術名からわかるように目頭の蒙古ひだを切って除去する手術で、目を大きく華やかにできます。
蒙古ひだは上まぶたの内側から目頭部分にかけて覆いかぶさっている皮膚のことを指しますが、蒙古ひだがあると幼い顔立ちに見やすくなりますが、切開することで大人っぽい印象にして目を大きくすることができます。
目頭切開は目を大きくできる手術ですが、手術方法には種類があって主に単純法、W形成、Z形成、リドレープ法などがあります。
目頭切開の魅力やメリット
蒙古ひだは多くの日本人に見られる目の特徴的な部分で、蒙古ひだがあることで目が小さく見えたり幼く見えたりする傾向にありますが、目頭切開をおこなって蒙古ひだを解除することで、大人っぽい印象や目を大きく華やかにすることができます。
また、平行型の二重になりやすかったり離れ目が改善されたり、メリットが多くある人気の手術です。
下記の記事では目頭切開のメリットについて詳しく解説していますので、詳細を知りたい方はこちらもご覧ください。
目頭切開のリスクや失敗
目頭切開は、蒙古ひだを切って除去して目を大きく華やかにできる手術ですが、リスクがあるため事前に把握していないと人によっては失敗に感じる可能性があります。
そのため、目頭切開を安心して受けられるように、以下のリスク・失敗についてそれぞれ解説いたします。
- 傷が残る
- ドッグイヤー
- 切る手術なので完全に元には戻せない
- 目がきつくなる、寄り目になる、老ける
- イメージしていない目頭になるリスク
- 目頭の上部がへこむリスク
- 思ったより変化が弱い、変化しすぎのリスク
1.傷が残る
目頭切開の1つ目のリスクとして傷が残りことが挙げられます。
目頭切開は切る手術のため、当然ですが傷が残ります。
基本的に傷は手術後に徐々に白っぽくなって治っていきますので目立ちにくくなっています。
ただし、完全に消えるわけではありません。
個人差があって、ぼやっとして結構傷跡が目立たなくなる人も多くいますが、切開線が残って見ればわかる形で残ってしまう方もいます。
2.ドッグイヤー
目頭切開の2つ目のリスクとしては、ドッグイヤーのリスクが挙げられます。
目頭切開は、基本的に皮膚を切除したり皮膚を剥離したり、ずらしたりして蒙古ひだを解除していく施術ですが、その際に傷の端に引きつれができて犬の耳(ドッグイヤー)のように盛り上がりができることがあります。
ドッグイヤーは基本的に時間経過によってなくなっていくことが多いです。
ただし、ドッグイヤーができた直後に切除してしまうと、戻せなくなり、後で凹みになってしまう可能性があります。
そのため、小さなドッグイヤーの場合は経過を見ることがよいです。
時間が経っても残っている場合は、後日切除して対応することができますので安心してください。
3.切る手術なので完全に元には戻せない
目頭切開の3つ目のリスクとして、手術をした後は完全には元は戻せないことが挙げられます。
目頭切開は、基本的に切る手術ですので術後に戻すのは簡単ではありません。
Z形成と呼ばれる皮膚をあまり切除しない目頭切開の方法であれば、ある程度戻すことができる可能性がありますが、ただ傷は何回も切ることになるので完全に治すことはできません。
また、皮膚切除をおこなう単純法やW形成などの目頭切開の方法では、そもそも皮膚を継ぎ足すことが難しいため戻しにくくなる可能性が高いです。
4.目がきつくなる、寄り目になる、老ける
目頭切開の4つ目のリスクとして、目がきつくなったり寄り目になったり老けてしまったりするリスクが挙げられます。
目頭切開は蒙古ひだを切除して目の幅を広くして、目の間の幅を狭くする手術ですが、元々目があまり離れていない人の場合は目が近づいてしまい寄り目になるリスクがあります。
また、蒙古ひだが減ると大人っぽい印象になるのですが、言い方を変えると老けたりきつく見えたりする傾向にあるので、元々目元がきつい方のは場合はさらに目がきつく見えたり、大人っぽいの方の場合は少し老けてみえたりすることがあります。
術後の状態が気になる場合は、蒙古ひだを引っ張ってみてひだのない状態を見て、簡易的にシミュレーションをして自分にあっているかどうか確認することをおすすめします。
5.イメージしていない目頭になるリスク
目頭切開の5つ目のリスクとして、イメージしていない目頭になるリスクが挙げられます。
目頭切開は蒙古ひだを解除する手術ですが、基本的に目頭の形を自由に作れるわけではありません。
蒙古ひだに隠れている自身の目頭が出てくるため、目頭の形はその方の目頭に沿ったものになります。
目頭の形は、元々目頭がくちばし状に尖っている人や三角形の人、丸みを帯びた人がいるなど様々な形があります。
そのため、希望している目頭の形と元々自身の目頭の形が異なると、結果的に満足できない場合があります。
また、おこなう目頭切開の方法によってなりやすい形の傾向があります。
単純法やW形成などの皮膚切除をおこなう目頭切開の場合は丸みのある目頭になりやすく、Z形成など皮膚を切除しない目頭切開ではとがった目頭になりやすい傾向があります。
そのため、大きく変えることはできませんが、多少であればご希望の目頭に応じて、なりやすい手術方法を選択することができます。
あとは、切除するデザインを工夫したり、Z形成の三角弁の入れ込む方向を少し変えたりすることで、多少アレンジすることは可能です。
6.目頭の上部がへこむリスク
目頭赤化の6つ目のリスクとして、目頭の上の方が凹むリスクが挙げられます。
蒙古ひだの上の部分は、組織がすごく薄くて凹みやすい部分になります。
そのため、ひだを深く解除したり組織を切除したりし過ぎると、くぼんでしまう場合があります。
7.思ったより変化が弱い、変化しすぎのリスク
目頭切開の7つ目のリスクとして、思った通りの完成にならないリスクが挙げられます。
基本的に蒙古ひだは縦方向の皮膚のつっぱりや横方向の皮膚の余裕などの複雑に力が加わっている部分のため、ひだを解除した時に目頭の形を正確に予測することが難しいです。
術前に蒙古ひだを少し引っ張って簡易的に目の端を見たりなど、簡易的なシミュレーションをおこなうことはできますが、完全なシミュレーションは熟練の医師であってもかなり難しくなります。
また、控えめを希望の場合は控えめに切開をおこないますが、普通にやるよりより正確にシミュレーションすることは難しくなります。
そのため、目頭切開をおこなった際の完成イメージが具体的にある場合は、思ったより変化が弱かったり、逆に変化しすぎてしまったりするリスクがあります。
目頭切開のダウンタイム中に起こるリスク
目頭切開自体のリスクを説明してきましたが、手術直後に起こるリダウンタイム中のリスクもあります。
ダウンタイム中の起こるリスクとしては、以下のものが挙げれます。
- 内出血
- 赤み
- 傷の盛り上がり
- 感染
基本的にダウンタイム中のリスクは、時間が経てばある程度治っていきます。
起こるリスクの程度は個人差もありますが、基本的にはどんなに気をつけていても手術をする際はどうしても起こりうるものですので、事前に理解してから手術を受けることが重要です。
まとめ
目頭切開は切る手術ですので、術後に傷が残ったり簡単には戻せなかったりいくつかのリスクが生じる場合があります。
また、目頭切開の施術部位や内容的に正確に術前にシミュレーションするのが難しかったり、思っていた効果が得られなかったりすることもあります。
ただし、傷後は時間経過と共に徐々に目立たなく治っていくことが多く、また簡易的にはなりますが術後のシミュレーションをおこなうこともできたり、リスクや失敗する確率を下げることは可能です。
事前にカウンセリングを受けることで目頭切開が自分に合っているか、どのような形になりそうかも見極めることができるので、リスクが気になる方はまずはカウンセリングを受けて相談してみてください。
目頭切開は目を大きく華やかにすることができる人気の手術で、もとび美容外科に来院される多くの人が受けています。もとび美容外科では、目頭切開の失敗やリスクについて熟知した経験豊富なドクターが、丁寧に施術をおこなっていますので安全にしっかりと効果を出すことができます。
無料カウンセリングもおこなっていますので、疑問点や不安なところがあればお気軽にご相談ください。