PRP(FGF入り)について、個人的に思うこと
作成日:2024.6.6 更新日:2024.6.13
目次
PRPとは
PRPの効果
まずはPRPの復習になりますが、 PRPとは自分の血液から抽出した血小板が豊富に含まれた成分を注射する療法です。
血小板は血を止める働きがありますが、成長因子も多く放出し組織の再生作用をもちます。
目周りに注入すれば多少の張りは出るかもしれませんが、盛り上げる作用はあまりありません。
目の下のへこみに注入してもクマの改善効果は少ないです。
FGFの効果
そこで、盛り上げるためにFGFという線維芽細胞や血管内皮細胞を刺激して組織を増殖させる成分を混ぜて注射します。
そうすることで目の下のへこみを盛り上げることができます。
FGFとは
FGFは自己の再生力で目の下のクマを改善させるので、多くの場合で目の下のクマがとても自然にそしてきれいに改善するため、かなり効果の高い注射です。
劇的な効果が出ることも少なくありません。
FGFをするにあったっての注意点
FGFで注意しなければいけないのは、盛り上がりすぎてしまう可能性があるということです。
ヒアルロン酸なら溶かすことができますが、FGFのように組織を増殖させてしまうと戻すことが非常に困難になります。
99%以上問題なくても、残りの0.何パーセントの人が盛り上がりすぎてしまうリスクがある施術です。
当院でもPRPをやったら盛り上がってしまって何とかしてほしいと相談に来られる方はちらほらいらっしゃいますが、治すのが難しいことが多いです。
FGFの濃度の調整が確立されてきているおかげか一時期よりは盛り上がりのリスクは減っている気はします。
ただし、リスクはゼロにはなりません。
ヒアルロン酸でも線維化・肉芽などのしこりのリスクはゼロではありませんが、ヒアルロン酸は溶かして減量が可能ですが、FGFはその点溶かす事ができないため暴走が怖いところです。
そのようなリスクがあることを重々理解して行っていただく必要のある注射だと思います。
PRP(FGF)の有効性と危険性
FGFは自己の再生力で目の下のクマを改善させるので、多くの場合で目の下のクマがとても自然にそしてきれいに改善するのでかなり効果の高い注射です。
自身の細胞を増殖させ、凹みを盛り上げる効果があるため異物感としては少ない施術になります。
FGFで注意しなければいけないのは、盛り上がりすぎてしまう可能性があるということです。
ヒアルロン酸なら溶かすことができますが、FGFのように組織を増殖させてしまうと戻すことが非常に困難になります。
99%以上問題なくても、残りの0.何パーセントの人が盛り上がりすぎてしまうリスクがある施術です。
当院でもPRPをやったら盛り上がってしまって何とかしてほしいと相談に来られる方はちらほらいらっしゃいますが、治すのが難しいことが多いです。
PRP(FGF)は一時期よりリスクが減った?
FGFの濃度の調整が確立されてきているおかげか一時期よりは盛り上がりのリスクは減っている気はします。
ただし、リスクはゼロにはなりません。
たとえヒアルロン酸注入でも線維化・肉芽などのしこりのリスクはゼロではありませんが、ヒアルロン酸は溶かしてある程度減量が可能です。
例え以前よりもリスクがへったからといって
FGFを注入後、膨らみすぎてしまった際には簡単にボリュームを減らすことはできません。
そのようなリスクがあることを理解して行っていただく必要のある注射だと思います。
当院でも以前はFGFもメニューとしておこなっておりますしたが、必ずリスクをお話ししておこないますし、される方は正直少ないです。
PRP(FGF)の違いや効果について
PRPもFGFも単独で何度も使ったことがあるのですが、PRPは効果が少ない一方でFGFはへこみを埋める効果がかなり出やすく満足度も非常に高いことが経験的にわかっています。
FGF入りのPRPとして治療しているクリニックは多いですが、それではなぜ FGF単独で使わないのでしょうか?
なぜFGF単独で使用をしないのか
お客さんが問診で目の下にPRPを入れたと言ってこられるのですが、よく聞くとFGFが入っていたかもしれないという方も多く、こちらも混乱してしまいます。
PRPの再生療法なんだとFGFのリスクもあまり認識されず注射されている方も多いです。
こちらとしては、リスクをご理解してもらってFGF単独で注射してほしいところです。
FGFを目の下に入れることで起こりうるリスク
・コントロールできずにしこりになる可能性
・盛り上がりすぎる(盛り上がりすぎたら治すのは難しい)
多くの形成外科の先生では批判的に考えている先生も多いです。
学会でも推奨されているものではないので後ろめたいのでPRPを隠れ蓑にしているんではないかと思います。
単独のFGFで効果は出ます。
PRP(FGF入り)のようにあたかもPRPが主役のような書き方ではお客さんも混乱すると思うので、せめてFGF(PRP入り)にしてほしいなと思います。
それなら施術を受ける方もリスクを認識しやすいかと思うのです。
まとめ
FGFを目の下に入れてコントロールできずにしこりになったり、盛り上がったりしないか、そうなったら治すのは難しいと、多くの形成外科の先生では批判的に考えている先生が多いです。
学会でも推奨されているものではありません。
そのため、後ろめたいところでPRPを隠れ蓑にしているんではないかと個人的は思ってしまいます。
単独のFGFで効果は出ます。
PRP(FGF入り)と言ってあたかもPRPが主役のような書き方ではお客さんも混乱すると思うので、せめてFGF(PRP入り)にしてほしいなと思います。
それなら施術を受ける方もリスクを認識しやすいかと思いますが。 PRP(FGF)とはいずれにせよ、FGFはかなり素晴らしい効果を出すことができる治療なのは間違いありません。
今はあまり積極的にこちらからお勧めしてはいませんが、多くの実績ができてリスクを最小限に抑えてできることが確認できて、学会などでも認められるうになれば積極的にすすめていきたいと思っています。