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美容コラム/ Beauty column

目の下のクマ取りプチ整形のメリット、デメリット

作成日:2024.6.10 更新日:2024.6.20

プチ整形による目のクマ取り

目の下のクマとは(復習)

目の下のクマの原因は主に4つあります。

・目の下の脂肪のふくらみ
・目の下の凹み
・皮膚の色(眼輪筋が透けやすい)
・色素沈着(しみ) 目の下症例 手術前 目袋について ➡整形では凹凸を改善させることでクマを治します
➡基本的に色味は改善できない。(※注入治療などで若干改善できる可能性あり)
➡目の下のふくらみと凹みは残念ながら悪化して目袋になっていきます。
お若いうちからクマが目立つ方では早めの治療で目の下の老化をおさえることができます。

目の下のくまとりプチ整形の種類

プチ整形では凹みを埋めるものと、ふくらみを減らすのみがあります。
(凹みを埋めるプチ整形)

①ベビーコーラゲン

凹みに注射。柔らかくなじみやすいフィラーなので最も自然にクマを改善させることができる。

②ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は分子量も大きく水分も保持しやすいのでボリュームをしっかり出すことができ長持ちする。

③PRP(FGF)

PRPは血小板が多く含まれる血漿成分。
肌の再生作用があるが、それ自体でへこみを埋める効果は弱く、FGFを混ぜているクリニックが多い。
自己の再生をうながして組織を厚くしてへこみを埋める。


(ふくらみを減らすプチ整形)

④BNLS

BNLSは天然ハーブ成分で安全なので眼球近くの目の下の部分でも使用可能。

 

目の下のくまとりプチ整形全体のメリット・デメリット

上記でプチ整形自体の大まかなメリット・デメリットを記載しましたが、プチ整形と言ってもそれぞれの施術によって特徴が違います。
ここからは個別の施術についてのメリット・デメリットを解説していきます。

それぞれのメリット・デメリット

ベビーコラーゲン

赤ちゃん画像

ベビーコラーゲンとは、コラーゲンは真皮などに多く含まれる成分で大変なじみやすい製剤です。
目周りは皮膚が薄く、フィラーを注入すると凸凹しやすい部分ですが、ベビーコラーゲンはなじみやすいので自然な感じできれいに目の下のクマや小じわを改善させることができます。

ベビーコラーゲンは赤ちゃんの皮膚に多く含まれるⅢ型コラーゲンが多く含まれている製剤で、みずみずしさとハリを出すことができ、再生作用もあると言われています。

そのような良い製剤ですが、なじみやすいぶん吸収されやすいという特徴があります。

べビーコラーゲンのメリット・デメリットを簡単に説明しましたが、ベビーコラーゲンのメリット・デメリットを挙げると以下のようになります。

(メリット)
・なじみやすいので、目の下のへこみや小じわに攻めて入れることができる
・なじみやすいので仕上がりが自然できれい ・再生作用があり、注入した肌にハリが出やすくなる
・再生作用があり、長持ちすることもある 通常3~6か月の効果だが、数年保つ方がたまにいる

(デメリット)
・吸収されるのが早い
・うまく注入するには熟練と繊細さ、丁寧さが必要
・材料費が高く時間がかかりやすい施術なので高価

ヒアルロン酸

シリンジ画像針なし

ヒアルロン酸はお顔のボリュームを出したりしわを改善させる際の最もメジャーなフィラーです。
具体的には鼻やアゴを高くしたり、額や涙袋をふっくらさせたり、ほうれい線やゴルゴ線などのしわを埋めたりするのに使われています。

ヒアルロン酸は注入する部位によって硬さが違いますが、目の下のクマのへこみ部分は皮膚が薄い部分ですので柔らかめのヒアルロン酸を使用します。
ヒアルロン酸は分子量が大きく水分を保持する力が強いので、しっかりボリュームをだすことができます。

また、吸収は3~6か月と言われていますが、何年も場合によっては5年も10年も保つことも多く、長持ちしやすい注射になります。

ただし、目の下にヒアルロン酸を入れると目の下のホホ全体がむくんだ感じになりやすく、いかにも整形した感じになりやすい傾向があります。

芸能人の方にもいらっしゃいますよね。
頬骨の部分がふっくらしすぎてパンパンで不自然な方。
ヒアルロン酸を入れすぎている可能性があります。

また、ヒアルロン酸は無色透明ですので、うすい目の下の皮下に注入すると目の下が青っぽい色になってしまう可能性があります。
そうするとかえってクマが不自然に目立ってしまうこともあります。
そのリスクを減らすためになるべく深い層にだけ入れる必要があります。
ヒアルロン酸は長持ちしやすいですが、不自然になるリスクがあって注意が必要だと思っていただくと良いです。

ヒアルロン酸のメリット・デメリット今説明しましたが、ヒアルロン酸のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

(メリット)
・長持ちしやすい。
・比較的安価で施術ができる。
・深いへこみもしっかり持ち上げることができる。
・気に入らない場合は溶かすことができる。

(デメリット) ・ベビーコラーゲンより凸凹しやすい。
・目の下がむくんだ感じになってしまうことがある。
・目の下に青っぽい色がでてクマが強調されてしまうことがある。
ヒアルロン酸で目の下が青くなる(チンダル現象)
べビーコラーゲンとヒアルロン酸の組み合わせヒアルロン酸の長持ちのメリットとベビーコラーゲンのきれいな仕上がりになりやすいメリットがあるとお話ししました。

当院では、それらのメリットを組み合わせたベビーコラーゲンプレミアムというメニューもあります。
深い層にはヒアルロン酸をいれてボリュームを保ちやすくし、浅めの層には、ベビーコラーゲンで仕上げて自然にきれいな感じで仕上げることができます。

PRP(FGF

次にPRPについてお話しします。
PRPは自分の血液から血小板が豊富に含まれた成分を抽出して注射する療法です。
血小板は血を止める働きがありますが、成長因子も多く放出し、組織の再生作用をもちます。

ただ、目周りに注入すれば多少のハリが出るかもしれませんが、盛り上げる作用はあまりありません。
目の下のへこみに注入してもクマの改善効果は少ないです。

そこで、盛り上げるためにFGFという線維芽細胞や血管内皮細胞を刺激する成分を混ぜて注射します。
そうすることで目の下の組織が増殖しへこみを盛り上げることができます。

ただし、FGFで注意しなければいけないのは、盛り上がりすぎてしまう可能性があるということです。
ヒアルロン酸なら溶かすことができますが、FGFのように組織を増殖させてしまうと戻すことが非常に困難になります。

そのようなリスクがあることを重々理解して行っていただく必要のある注射だと思います。

PRP(FGF)のメリット・デメリット

(メリット)
・自然かつかなりの若返り効果が期待できる
・ゆっくり再生して改善していくのでばれにくい
・自己組織を増殖させるので効果は長持ちする

(デメリット)
・まれにしこりになったり、膨らみすぎるリスクがある ・しこりやふくらみを減らすのは難しい。
※やれるとしても脂肪溶解注射やステロイドの注射だが限界はある

最後はBNLSについて

bnls-197x300

BNLSは今までお話ししたクマのへこみを埋める施術ではなく、脂肪のふくらみを減らすプチ整形です。
BNLSは天然ハーブ成分由来の脂肪溶解注射で、脂肪を減らす作用とむくみを減らす作用があります。

つまりボリュームを減らします。

目の下は炎症を起こすと眼球が近いので怖いですが、BNLSは天然ハーブ成分なので安心して注射することができます。
ただし、安心して注射できるぶん効果はマイルドで、個人差があったり、繰り返しの注射が必要になります。

BNLSのメリット・デメリット

(メリット)
・目の下にも安心して使うことができる
・ふくらみを減らすことができる数少ないプチ整形

(デメリット)
・効果がマイルドで個人差がある
・少しずつ減らすので繰り返しの注射が必要

まとめ

以上が目の下のクマに対するプチ整形のそれぞれの施術のメリット・デメリットでした。

プチ整形は簡単なぶん後戻りするものが多いですが、そのぶん気に入らないときに戻せるという安心があります。
ただ、FGFなどそうではないプチ整形もあるというのもわかりましたね。

目の下のクマの原因によって、へこみを埋めた方が良いのか、ふくらみを減らした方が良いのかは人によって違ってきます。
手術をせずに注射で何とかクマを改善したいという方は、ご自身にはどのような施術が合うのか見極めて、この動画のそれぞれの施術のメリット・デメリットをご参考いただければ幸いです。

こちらのコラムもよろしければご参照下さい。

 

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~執筆者紹介~

西尾 謙三郎 医師
医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴
平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
平成26年 もとび美容外科クリニック開院
資格
美容外科専門医(JSAS)
日本アンチエイジング外科学会専門医
アラガンボトックスビスタ 認定医
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本加齢医師会
日本レーザー医学会
日本美容外科医師会
18年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。
「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

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