鼻中隔延長術って何?どこ?怖いって聞くけど?失敗したくない方へ・・その効果とリスク、ダウンタイムを解説!
作成日:2024.6.14
鼻中隔延長は、口コミでいろいろリスクを見て怖いとか、大掛かりな手術なので怖いと言われるお客様は多くいらっしゃいます。
今回は鼻中隔延長の効果やリスク、メリット、ダウンタイムを紹介しながら鼻中隔延長は怖いのかということについて考えたいと思います。
目次
鼻中隔延長術とは?
鼻中隔軟骨は左右の鼻の穴を仕切る壁状の軟骨です。
鼻中隔延長では、その壁の軟骨、鼻中隔軟骨に別の軟骨を付け足して鼻中隔を延長します。
そして、延長した鼻中隔に鼻先の軟骨、鼻翼軟骨を引き延ばして固定することで鼻先を伸ばしたり高さを出したりします。
動かない鼻中隔に鼻先の軟骨を伸ばして固定しますので、しっかり鼻先を伸ばしたり高さを出すことができ、かつ、後戻りのリスクを減らすことができます。
鼻中隔に付け足す軟骨は、鼻中隔軟骨をくりぬいたものや、耳介軟骨、保存軟骨、肋軟骨などが使用されます。
基本的に鼻中隔延長は鼻柱も切開するオープン法でおこなわれます。
当院では、お客様のご要望にお応えすべく、術中、軟骨を固定し終わったら、一度皮膚をかぶせて仮縫合し、術前に画像でシミュレーションを行って作っておいた型紙をあてて、伸ばす高さや方向を型紙でチェックし微調整します。
延長効果をさらに高めるために移動させた鼻翼軟骨の上にさらに軟骨を載せることもあります。
リスク:一時的な腫れや内出血、鼻先が固定される、左右差、鼻閉、鼻尖上部に厚みが出る、ズレのリスク
費用:鼻中隔延長498,000円、鼻尖縮小189,000円、プロテーゼ157,080円
施術者:西尾謙三郎医師
それでは、これから鼻中隔延長の怖いと思われている原因、すなわち鼻中隔延長のリスクについて考えてみたいと思います。
鼻中隔延長術のリスクについて
これから鼻中隔延長の怖いと思われている原因、すなわち鼻中隔延長のリスクについて考えてみたいと思います。
鼻中隔延長の8つのリスク
①鼻先が固定されるリスク
鼻中隔延長は先ほどお話しした通り、鼻先の軟骨を固定するため、鼻先が動かなくなり触ると硬くて不自然な感じになってしまいます。
また、動かないことで違和感を感じる方もいらっしゃいますし、笑顔になると、小鼻が引きあがって、矢印鼻が強調されて嫌だという方もいらっしゃいます。
②鼻が曲がるリスク
鼻中隔延長のリスクで代表的ですが、鼻先が曲がってきてしまうリスクがあります。曲がった場合は再手術が必要になります。
鼻中隔延長は鼻先を固定するので、戻る力が加わると力の逃げ場がなく鼻中隔が折れたり曲がったりしやすくなってしまうことがあります。
また、多くの人でもともと鼻中隔は曲がっていて、土台が曲がっているうえに、鼻中隔軟骨をくりぬいて採取すると、鼻中隔が弱くなってさらに曲がりやすくなったりします。
鼻先が低い方などでは、鼻中隔軟骨がもともと薄かったり柔らかい方も多く、強度が足りないので曲がりやすくなってしまいます。その場合は軟骨でガチガチに補強していく必要があります。
③鼻の通りが悪くなるリスク
鼻閉と呼ばれていますが、移植した軟骨の厚みや、鼻中隔のたわみなどで鼻腔が狭くなり鼻の通りが悪くなることがあります。普通の状態で鼻呼吸をしているときに、鼻を通る空気の量が不十分と感じる感覚です。
④いかにも整形した鼻に見られるリスク
鼻中隔延長では鼻先をしっかり伸ばして高さを出しますが、ツンとしたいかにも整形した鼻という感じになる可能性があります。
アジアの女優さんなどではつんとした似た感じの鼻のことが多いですよね。そのようないかにもという鼻にしたくないという方は多いです。
そのような方では変化量を少なくしたり、そもそも鼻中隔延長までせずに耳介軟骨移植などを行う方も多いです。
⑤ダメージが大きい
鼻中隔延長の手術の際は割と広範囲の剥離をおこなって鼻の軟骨を露出させますし、鼻中隔軟骨は鼻の深いところまで伸びており、ダメージが大きい傾向があります。耳介軟骨移植に比べて時間もかかりダメージは大きくなりやすいです。
また、肋軟骨を採取する場合は、さらに時間がかかり、胸に傷がつくことになります。手術に際し、全身麻酔が必要になることも多いです。
大掛かりな手術をしたくない方では鼻中隔延長より軟骨移植の方が良いかもしれません。(後述)
⑥鼻柱の傷が目立つリスク
基本的に鼻中隔延長はオープン法での手術なので鼻柱に切開線がつきます。
目立たなく治ることも多いですがが、人によっては段差が出て傷が目立ったりすることがあります。
⑦血種や感染のリスク
負担がやや多きめの施術ですので、鼻先や採取した鼻中隔部分などに血がたまって腫れることがあります。(血種)程度が強い場合は炎症・瘢痕の原因になる可能性がありますので処置をして除去する必要が出てくる場合があります。
また、軟骨を移植したり、剥離範囲も大きくなりますし時間もかかりますので感染のリスクもあります。感染した場合は、まずは内服や点滴で対応することもありますが、程度により再手術、排膿・洗浄が必要になることもあります。
⑧軟骨の形が浮いてしまうリスク
鼻中隔延長をしてさらに鼻先に軟骨を載せて高さを出すことも多いです。
ただ、固定された鼻先の軟骨に追加で軟骨を載せると、軟骨が沈みにくくなり軟骨の形が浮きやすくなるリスクがあります。
通常軟骨は角を落としたり、刻んだり、柔らかくしたりするなどして形が浮かないように工夫して載せます。
鼻中隔延長のリスクが怖い方には
当院では耳介軟骨移植も鼻中隔延長も行っています。
耳介軟骨移植のイメージとしては1,2㎜鼻先の高さを出すことができる。
鼻中隔延長では2,3㎜かそれ以上、場合によっては5㎜以上の延長も可能です。
お顔の1㎜はそこそこの変化(自然な変化)はみらるのですが、鼻中隔延長はしっかりめで変化するのがわかります。
すなわち、しっかり変化を出したい方なら鼻中隔延長を、リスクを少なく自然にというのであれば耳介軟骨移植をお勧めしています。
実際に当院では、整形鼻にしたくないという方やリスクが怖いという方は多く、耳介軟骨移植を希望される方の割合の方が多いです。
鼻中隔延長術のリスクまとめ
リスクはご説明しましたが、必ず起こるものではなく、あまり怖がる必要はありません。多くの方は満足されている手術で、しっかり鼻を高くしたい、伸ばしたいという方には良い手術であることには変わりはないです。
鼻中隔延長術のダウンタイム
術後は、ギプス固定を1週間程度行い(当院では5日間)、1週間後に抜糸を行います。なので、ダウンタイムとしては1週間はみる必要があります。
ギプス固定除去後はややむくみが出る場合があり、むくみが出た場合は落ち着くまで2週間くらいみるといいでしょう。
目周りの皮膚は薄いので腫れや内出血目立ちやすく、その場合には落ち着くまで通常2~3週間程度かかります。
当院では、基本的に1週間くらいご都合をつけて手術を行う方が多いです。
術後、気になって術部を触りたくなると思いますが、傷が硬くなって落ち着くまで1ヶ月程はあまり強い力を加えないほうが良いです。軽く触る程度であれば大丈夫です。
個人差はあるのですが、傷やむくみが完全になじんで完成するには6ヶ月間くらいみる必要があるでしょう。
鼻中隔延長術のリスク、ダウンタイムのまとめ
鼻中隔延長術の効果やリスク、ダウンタイムについてご説明しましたが、ご理解いただけたでしょうか?
もちろん、術者はリスクやダウンタイムをなるべく抑えるように工夫しながら行っていますが、リスクがおこる割合がダメージの少ない手術に比べてやや高くなること(鼻先が硬くなったり、曲がりや鼻閉といったリスクなど)、再手術が必要になる割合が少し高くなることを考慮した上で、しっかり鼻先を高くしたい・伸ばしたいという方には鼻中隔延長はおすすめの手術です。