【鼻整形】鼻プロテーゼのメリットと施術する際の注意点を徹底解説
作成日:2024.8.22 更新日:2024.8.23
目次
プロテーゼを入れるとどういう鼻になるの?
プロテーゼは鼻根を高くする手術になります。
ヒアルロン酸で手軽に鼻筋を通したい方でされている方は多くいらっしゃいますが、
ヒアルロン酸はなくなっていったり、長期的にちょっと太くなったりするリスクがあるためプロテーゼで検討されている方も沢山いらっしゃいます。
特に日本人は鼻根が低い方が多く、鼻を高くしたい・鼻すじを通したいという方は多いです。
プロテーゼで鼻根を高くするとどういう印象になるの?
プロテーゼを入れて鼻筋が通ると鼻やお顔全体のバランスが良くなり、はっきりした顔の印象になりやすくなります。
彫りも深くなって大人っぽくなり美人度が増し、鼻も整ってみえるため鼻根を高くしたい方は多いです。
どうして鼻根を高くすると鼻のバランスが良く見えるの?
鼻筋が通るとバランスが良くなるため、目立った鼻先や小鼻の印象が目立ちにくくなります。
また、鼻根が高くなると引っ張られて目が寄って見える(目が幅広くなる)ため、華やかに見える効果もあります。
目が離れ気味の方では鼻筋が通るとイラストのように真ん中に筋が通ることによって幅が狭く見えます。
そのため、目が離れ気味の方や、目を華やかにしたい方で目頭切開を検討されている方で鼻根を高くすると良い場合もあります。
鼻根を高くする方法はどういった方法があるの?
鼻根を高くするにはプチ整形のヒアルロン酸(注射)でする方法と、手術のプロテーゼでする方法があります。
プロテーゼのメリット・デメリット
プロテーゼは手術になるため、1~2週間の腫れ(ダウンタイム)があります。
固定が1週間程ついています。
※固定はマスクでは隠すことができないため大事なご予定などは避けていただいた方が良いです。
ただ、効果は半永久的なので何度も入れなくてもいいというメリットもあります。
※「定期的に取り出したり、入れ替えないといけないんですか」という方もいらっしゃいますが、基本はずっと入っていて問題はありません。
また、プロテーゼは抜去(取り出す)も可能となりますので、元に戻したい場合は抜去する事も可能となります。
異物(プロテーゼ)を入れるのが怖いという方もいらっしゃいます。
ヒアルロン酸のメリット・デメリット
手軽にやりたいとい方は、プチ整形のヒアルロン酸がオススメです。
ヒアルロン酸は半年~1年ぐらいでなくなると言われていますが、繰り返すと根っこが残って何年も残ったりすることも多いですので、
ヒアルロン酸(プチ整形)で鼻筋を保っていらっしゃるという方もいます。
ただ、繰り返し行なうと鼻筋が太くなる可能性があります。
また、気に入らな場合は溶かして元に戻す事も可能ですが、ヒアルロン酸が沢山はいっている場合などは1回で溶けきらない可能性もあります。
炎症を起こして肉芽になってしまうリスクがあります。
そもそもプロテーゼってどういった物なの?
プロテーゼとは人工補綴(じんこうほてつ)物という意味で、人工物で補うっていう意味です。
鼻のプロテーゼとは鼻根を高くするために人工物で補う手術になります。
プロテーゼは種類があるの?
鼻を高くするプロテーゼには、種類が多数ありますが代表的なものとしてはシリコンやゴアテックスがあります。
シリコンは形が崩れにくく、わりとしっかりしている(硬さもある)ためシャープな鼻筋が出やすいです。
気に入らなかった際に抜去(取り出すこと)も容易で、入れ替えしやすいという特徴があります。
ゴアテックスはなじみやすく柔らかい素材でできているため、シャープな鼻筋は出にくいですが滑らかな自然な仕上がりになりやすいです。
一般的に鼻根のプロテーゼにはシリコンが使われることが多いです。
シリコンプロテーゼとは
プロテーゼには色々な高さや幅・硬さがあります。
基本的にはI型を使用します。
L型の物もありますが、L型はカットして入れていきます。
ご希望に応じて(その方の鼻の土台によって)、適切なものを選んでいきます。
⇒例えば土台がある人は細めのものを使用したり、土台がない人は土台からある太めのものを使用していきます。
※高さが高いとどうしても山裾が広がっていきますので、髙いものは少し太くなったりする傾向はあります。
当院のプロテーゼの高さは2.7~8㎜くらいまで10種類以上あります。
⇒4㎜の高さを使うことが一番多いです
実際には4㎜入れても4㎜上がる訳ではなく、計測すると約2~3㎜くらいの上がり方になります。
組織が持ち上げられれば薄くなり、シリコンも押されて多少潰れるため入れた分あがる訳ではありません。
控えめを希望の方では2~3㎜のものを使うことが多いです。
幅も7~11㎜くらいまでで(10㎜前後の方が多い) 入れていくことが多いですが、その方のご希望や形に合ったものを選んでいきます。
プロテーゼの手術のやり方について
プロテーゼは鼻の中を切って(クローズ法)挿入していきます。
挿入の際にその方の鼻に合わせて、削ってフィットさせていきます。
※その際に何度も入れたり抜いたりを繰り返して合わせていくため、内出血や腫れが出やすくなります。
プロテーゼは基本的に骨膜下(骨の骨膜を剥がした部位)にポケット作って挿入していきます。
骨膜の下に入れることでずれたりプロテーゼの形が浮いたり動揺したりしないようにします。
プロテーゼ単体の手術の場合基本的に右の鼻の穴を切開しておこないます。
鼻尖縮小や軟骨移植、鼻中隔延長の際は左右の鼻の穴や鼻柱を切開します。
(修正での手術や鼻中隔延長の場合はオープン法でのご案内になります)
鼻根と二重のライン上(眉頭と目頭の間くらい)を上限に、おでこから下がって立ち上がるように上限を入れながら鼻尖の上部まで入れていきます。
基本的にプロテーゼはI型で鼻先は鼻尖上部あたりまでで鼻尖まで入れません(アップノーズや露出のリスクがあるため)
プロアウト固定
当院では最小限に剥離してズレのリスクを少しでも減らすためにプルアウト固定しています。
※固定を外す時にプロアウトの糸も一緒に抜糸していきます。
プロテーゼを行なう際の注意点
ヒアルロン酸が入っている場合はプロテーゼをフィットさせるために、手術前までに溶解注射で溶かしておく必要があります。
※ヒアルロン酸溶解注射は1週間前までに行なっていただく方が良いです。
プロテーゼだけ行なうよりも団子鼻や鼻先が低かったり、アップノーズの場合はバランスが悪いため、
鼻先を細くしたり鼻先に高さを出す手術を組み合わせながら、鼻筋が通るとお鼻全体のバランスがぐっと良くなります。
先に鼻先だけの手術や、プロテーゼの手術のみのご案内も可能ですが
何回も同じ部分を切開して剥離する必要があります。
何度も同じ傷を開けてやりなおすと、『変形拘縮』のリスクがあるのでできれば一度にやったほうが良いです。
まとめ
プロテーゼは半永久的に鼻筋を通して鼻根に高さを出してくれて、入れ替えなども行なわなくて良いため非常に良い施術となります。
また、ヒアルロン酸みたいに太くなることもないです。
ヒアルロン酸をやっているけどもっと長持ちさせたい方などにも人気となります。
固定がついたり、内出血などがでる可能性はあるため1~2週間ほどのダウンタイムはありますが、長期で鼻筋を通したい方にはおすすめの施術になります。
ただ、プロテーゼを入れるのが怖いという方はヒアルロン酸からはじめてみると良いかもしれません。