眼瞼下垂の保険適用と自費診療の施術や効果の違いはあるか?
作成日:2024.9.21
目次
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは目の開きが悪い状態のことです。
目の開きが悪くなると瞼がかぶって黒目が隠れ、二重もひろくなりぼんやりした眠たそうな目元になってしまいます。
また、眼瞼下垂だと、頭痛・肩こりの原因となり、おでこにしわが寄りやすくなってしまいます。
さらに、下三白眼、目のくぼみ、二重の不安定さの原因となります。
眼瞼下垂の程度も軽度~高度まであります。
そんな眼瞼下垂を改善するのが眼瞼下垂の手術になります。
手術は主に切る(切開する)ものと切らないものがあります。
保険診療で治療できる眼瞼下垂とは
保険で眼瞼下垂が治療できれば3割負担なので安いというメリットがあります。
保険診療の場合は日常生活に影響が出るような病的な眼瞼下垂が対象になります。
つまり、
視野が狭くなり日常生活に支障がある眼瞼下垂
●生まれつきの先天性眼瞼下垂 ⇒視力障害のリスクがある。
●瞼が瞳孔にかかる中程度以上の眼瞼下垂 ⇒目の開きが悪い本来の眼瞼下垂と、皮膚がたるんで目にかかってくる偽性眼瞼下垂があります。
保険診療の眼瞼下垂手術どんな手術?
・生まれつきの眼瞼下垂 ⇒挙筋前転術、前頭筋つり上げ術
・中程度以上の眼瞼下垂 ⇒挙筋前転術
・皮膚がたるんで目にかかってくる偽性眼瞼下垂 ⇒眉下切開、二重全切開によるたるみとり
保険診療でできない眼瞼下垂手術
軽度の眼瞼下垂。MRDが3㎜以下で瞳孔にかからない程度の眼瞼下垂
世の中の多くの人が軽度の眼瞼下垂。 一説には7、8割以上の人が眼瞼下垂と言われています。
病気の人のために積み立てている私たちの保険料ではまかないきれません。
軽度の眼瞼下垂は日常生活にはあまり影響がなく美容目的になるため自費での眼瞼下垂の手術となります。
自費診療の眼瞼下垂のメリット
自費診療だと料金は高くなりますが、目の開きを良くすることだけでなく、見た目もきれいになるように手術をおこなうことができます。
目の開きだけでなく、二重の幅や左右差の調整、まつ毛側のたるみの除去、三重の改善、まぶたの腫れぼったさの除去、くぼみ目の改善などを同時におこなって目元をトータルできれいにすることができます。
中程度以上の眼瞼下垂でもきれいに仕上げたければ自費診療で行ったほうが良いケースも?
基本的に保険治療は機能を改善するのが目的なので目の開きが改善させるだけのことがほとんどです。
保険診療は手術時間も限られています。
左右差を整えたり、二重をきれいに整えたり、目元をきれいに整える目的ではおこなわないので、保険の眼瞼下垂をおこなった後で、仕上がりに不満をもって相談に来るはしばしばいらっしゃいます。
保険適応の眼瞼下垂でも目元をきれいに仕上げたいと、あえて自費診療で行う方も多いです。
自費の眼瞼下垂の手術症例1
(手術前)→(手術後)
たるみも切除しています。
自費の眼瞼下垂の手術症例2
(手術前)→(手術後)
自費の眼瞼下垂で挙筋前転術を行いながら同時に二重をしっかり作っています。
たるみを切除し三重を改善させるようにしてはっきりした二重がでるようにしています。
他に目尻切開と垂れ目術をおこなうことでさらにデカ目効果を出しています。
自費の眼瞼下垂の手術症例3
(手術前)→(手術後)
もともと二重が三重になっていて不安定な方でした。
挙筋前転の手術をおこなうと同時に まつ毛側のたるみを切除して皮膚を 引き上げて固定することで、三重を解除し 二重を広く安定させました。
眼瞼下垂の改善だけでなく、二重が広く、はっきりとして目元が明るくなりました。
まとめ
保険の眼瞼下垂の手術はお安く行うことができるが、日常生活に支障が出る程度の強い眼瞼下垂が適応です。
程度の軽い人は自費診療でしか眼瞼下垂の手術ができません。
また、眼瞼下垂が中程度以上の方でも機能改善だけでなく、目元をきれいに整えたい場合には自費診療でおこなったほうが良いケースも多いです。
保険診療の眼瞼下垂、自費診療の眼瞼下垂、それぞれメリットデメリットがあるので、自分の眼瞼下垂の程度やご希望に合ったものを選んでいただくのがおすすめです。