目頭切開と二重整形を併用すると、目元の印象はどう変わるかを症例写真を用いて徹底解説
作成日:2024.11.16
目次
目頭切開と二重整形について
目頭切開とは
目頭切開は、イラストの緑の部分の水かき状の蒙古ひだを切開して除去する手術です。
蒙古ひだを除去することで目の幅が広くなり目が大きく華やかになります。
また、蒙古ひだを解除することで目頭側の二重を平行型になりやすくすることができます。
ただ、勘違いされている方もいらっしゃいますが、目頭切開は目頭の形を自由に変える手術ではなく、隠れている本来の目頭を出す手術ですので限界があります。
目頭切開には、三日月法、w形成、Z形成、リドレープ法などがありますが、別のコラムで解説しているのでそちらをご参考ください。
二重整形とは
二重整形は、ご存じのように切らずに二重を作る二重埋没法と、切ってしっかり二重をつくる二重切開法があります。
どちらも、糸でしばったり、切って癒着させて、瞼の裏と表を連結させることで二重を作ります。
基本的に一重の人が二重にしたり、二重を広くしたりする手術になります。
二重をつくる位置が低いほど狭い奥二重になり、高いほど広い二重になります。
ただ、二重を狭くするのは難しくて特殊な操作が必要になります。
二重整形の埋没法と切開法の違いについては以下のページを参考にしてください。
目頭切開と二重整形を併用した場合に得られる効果
それぞれの手術をご理解していただけたかと思いますが、併用した場合にどのような効果があるのかを説明していきたいと思います。
目を縦にも横にも大きくすることができる
以前のコラムでも解説しましたが、この図を見てもらうとわかるように、目頭切開の効果は目を内側に広くして目の横幅を広くすることです。
二重整形の効果は、二重幅が広くなることや、たるみが持ち上がって目の開きが改善することで目が上方向に大きくなり、目の縦幅が大きくなることです。
そのため目頭切開と二重整形を同時におこなうと、目を横にも縦にも大きくすることができます。
目が効果的に大きくなり目元の印象が明るくはっきりすることが目頭切開と二重整形を同時に行うことの効果のひとつです。
話は変わりますが、目元の整形で一番人気の手術は何でしょうか。。。
みなさんお分かりのように二重整形です。
では二番人気は何かわかりますか?
実は二番人気は目頭切開です。
目の幅が狭いと悩まれている方も多いんですね。
この一番人気と二番人気の手術を組み合わせることで目がさらに大きく華やかになるので、併用手術をおこなう方はとても多いです。
目頭の形が平行型になりやすい
目頭切開と二重整形の併用する効果は、今言ったような目を大きくすることだけではななく、目頭の形が平行型になりやすいというのもあります。
以前のコラムでも何度か解説していますが、目頭切開で蒙古ひだを解除したり、二重整形で二重を広くすると、目頭の二重幅が広く見えやすくなる、つまり平行型の二重になりやすくなります。
末広型では、左の図のような感じで目頭側の二重が蒙古ひだに隠されてしまい、少し二重の印象が弱くなり目が小さな印象になりますが、ひだを解除してふたえが出てくることで右の図のように全体にはっきりした二重になり、華やかな印象になります。
ただ、目頭切開と二重整形を併用すれば必ず平行型になるわけではなく、ならない場合もあります。平行になる確率を上げると思っていただくと良いです。
より平行型になる確率を高めたければ、Z形成のPark法と言って目頭切開Z形成の際に上部の蒙古ひだの切除をを同時に行う方法が良いです。
また、最も平行型になりやすいのは、今言った目頭切開のZ形成Park法と、二重全切開を同時におこなうことです。 蒙古ひだの上部をしっかり切除できて、二重のラインも広く中縫い処理できるの多くの場合で平行型に仕上げることができます。
どんな方に併用が向いているか
それではどんな方が目頭切開と二重整形の併用に向いているのかについて説明していきたいと思います。
目を大きく華やかにしたい方
目頭切開と二重整形の併用が向いている人は、なるべく目を大きくして華やかな目元にしたいという方です。
先ほどお話ししたように、目の横幅も縦幅も大きくなってデカ目効果が出やすいんですね。
平行型の二重にしたい方
また、これも先ほど話したように、目頭側の二重幅がなるべく隠れないようにしたいという方とか平行型の二重にしたいという方にも向いています。
以上が向いている方ですが、目頭切開も二重整形も、手術の適応があるというのが第前提になります。
両方の手術共に適応がないと手術はおすすめできません。
目頭切開と二重整形のそれぞれの適応
それぞれの手術の適応について解説していきます。
目頭切開の適応
まず、目頭切開の適応について解説します。関しては、主に3つあります。
切除できる蒙古ひだがある人
蒙古ひだを解除する手術のため、そもそも蒙古襞が無いと切除することはできません。
目頭を引っ張った感じの変化が良い人
目頭切開をすると目の横幅が出て大人っぽい印象になります。
その印象が良ければ可能です。
もともと目の間の幅があまり寄っていない人
目頭切開は目の幅が広くなるぶん必ず目の間の幅は狭くなります。
もともと目が寄っている人は目が寄りすぎてしまう可能性があるので難しいです。
目頭切開に関しては、主に以上の3つすべてが当てはまれば手術可能になります。
二重整形の適応
次に二重整形の適応について解説します。
たるみくぼみ目が強い方、眼瞼下垂がある方は適応外に
二重整形はほとんどの場合で適応がありますが、たるみが強い人とか、くぼみ目が強いとか、眼瞼下垂があるなどといった方の場合は、それぞれ解消させる手術もおこなわないと二重をきれいに作ることができないことが多いので、適応がないと言えます。
それぞれ解消させる手術としては、たるみに関しては眉下切開、くぼみ目はヒアルロン酸や脂肪移植、切開して眼窩脂肪の引き下げ、眼瞼下垂は眼瞼下垂の手術があります。
これらの手術をおこなってたるみ・くぼみ・眼瞼下垂を改善した上で二重整形をおこなったほうが良いです。
以上が、目頭切開と二重整形の手術の適応についてでした。
今言ったように、目頭・二重の両方の手術に適応がある方で、目を大きく明るくしたいという方、平行型の二重にしたいという方は目頭切開と二重整形を併用していただくと良いと思います。
症例紹介
症例写真①
まずは一人目の方です。
(手術前)⇒(3か月後)
目が離れている感じが嫌だということと、二重を広くしたいとご希望されました。
二重埋没法と目頭切開のZ形成をおこないました。
併用手術をおこなったことで目が大きく華やかな印象になったかと思います。
目頭切開で目の間の幅が狭くなってそのぶん目の横幅が広くなっています。
また二重埋没法で二重が広くなりました。
もともと二重の方でしたので自然な変化ですが、全体的に目は明るく印象的になりました。
症例写真②
2人目の方です。
(手術前)⇒(6か月後)
不安定な二重を広く安定させたいということと、目頭の丸みが気になるとのことでご来院されました。
目頭切開と二重埋没法をおこないました。
目が明るく華やかになりましたね。
二重が広くなったことでまつ毛の生え際が見えやすくなって目が大きくなりました。
目頭に注目すると、丸みがかった蒙古ひだが解除されて尖ってきてそのぶん目の横幅も大きくなっています。
ご希望のような明るい目元になったかと思います。
症例写真③
(手術前)⇒(6か月後)
3人目の方は二重を広くしてまつ毛の生え際を見えるようにしたいというのと目頭切開を希望されました。
目頭切開z形成と二重埋没法をおこなっています。
術後は目全体が大きくはっきりしましたね。
二重幅は左右広くなって左右差もなくなりました。
ご希望通りまつ毛の生え際も見えるようになりましたね。
目の間の幅に注目すると眼間は狭くなって、そのぶん目の横幅も広くなっています。
目の縦横の幅が広がって目が大きくなりました。ただ、自然な変化かと思います。
症例写真④
4人目の方です。
(手術前)⇒(6か月後)
この方も目頭切開z形成と二重埋没法をおこなっています。
もともと二重の左右差があって、右は一重でしたが、術後は左右差のないはっきりした二重になりました。
元から蒙古ひだは小さかったですが、目の幅もやや広くなりました。
術前は目元が全体に少し小さい印象でしたが、術後は左右差も整って明るくなりました。
症例写真⑤
(手術前)⇒(6か月後)
5人目の方は、目頭切開Z形成と二重全切開と挙筋前転術(眼瞼下垂の手術)を組み合わせておこなっています。
目頭切開はZ形成のPark法で、二重の全切開と組み合わせたことで、先ほど話したようにかなり平行型になりやすくなります。
症例写真でも、術後は目頭側の二重はしっかり平行型の二重になりましたね。
二重幅も広くしているので全体にはっきりした二重になりました。
目頭切開では目の横幅もしっかり出ています。
眼瞼下垂の手術をしたことでより黒目がはっきり出て目力も出ました。
このように目頭切開と二重全切開と組み合わせると、目が縦横に大きくなるだけでなく平行型にもなり目が全体に明るく大きくなります。
症例写真⑥
最後の6人目の症例の方です。
(手術前)⇒(3か月後)
この方も目頭切開z形成Park法と二重全切開・挙筋前転術(眼瞼下垂)を組み合わせて行いました。
術前術後で比べてみると目がかなり大きくなり明るくはっきりとした目になりましたね。
まず、目頭切開をしたことで蒙古ひだのヒダ感がなくなり目頭がすっきりして目の横幅も広くなりました。
二重全切開で二重をしっかり作ったことと、眼瞼下垂の手術で目力を出したことでで目の縦幅がしっかり出て目全体が明るくなりました。
そして、目頭切開と二重全切開を組み合わせたことで目頭側の二重はしっかり平行型になっています。
このように、目を大きく、平行型にしたい人は目頭切開と二重全切開の併用がお勧めです。
以上が6人の症例写真でした。 目頭切開と二重整形を組み合わせるとどの様な変化になるかイメージができましたでしょうか。
まとめ
目頭切開と二重整形は、組み合わせると目をより明るく大きくすることができます。
また、組み合わせることで目頭を平行型にしやすくすることができます。
どちらも人気の手術なので併用手術は多く行われており、満足される方は多いです。
目頭切開と二重整形が適応のある方で、目を大きくしたい、平行型にしたいという方は是非併用手術をご検討いただければと思います。
自分に合っているかとか適応はあるかなどについて分からない方はお気軽にご相談ください。