バッカルファットとメーラーファットとジョールファットの違いについて
作成日:2024.11.5
目次
お顔の脂肪の種類
脂肪を減らして小顔にする施術が人気ですが、減らした方が良い部分とそうでない部位があります。
減らすと良い代表的な部分がイラストの部分で、注射や手術でボリュームを減らすことができます。
ボリュームを減らすとお顔がすっきりして小顔になり美人度が増すだけでなく、イラスト部分は年齢と共に厚みを増してたるみを強調させる部分なので、ボリュームを減らせば若返り効果を出すことができます。
脂肪細胞数は減れば基本的に増えることはないので将来のたるみ予防にもなります。
とったほうが良い脂肪の部位には名前がついていて、代表的なものにバッカルファット、メーラーファット、ジョールファットなどがあります。
脂肪を減らさない方が良い部分
余談ですが、お顔には脂肪を減らさない方が良い部分があります。
それは、年齢と共にボリュームが減ってくる部位です。
その部位のボリュームを減してしまうと老化が加速することになります。
画像の青い部分がボリュームが減ると貧相になって老けてしまう部分です。
これらの部分のボリュームは減らさないように気を付ける必要があります。
逆にヒアルロン酸や脂肪を注入することで若々しくなるので注入する施術をおこなうことも多いです。
それでは、バッカルファット、メーラーファット、ジョールファットのそれぞれについてお話していきます。
バッカルファットについて
バッカルファットは、側頭部からホホ、口横にかけてある空間を満たしている脂肪です。
皮下脂肪とは違う脂肪で、イメージとしては膜につつまれて浮いているような脂肪の塊です。
皮膚側(表面側)ではなく、お口の中の粘膜に近い深い部分にあり、バッカルファットが多いと口の中を噛みやすいとも言われています。
このバッカルファットが多いと口横のボリュームを中心に膨らんでお顔が下膨れに見えてしまいます。
また、歳と共にバッカルファットがたるんで落ちてブルドックのように見えてしまいます。
バッカルファットを除去すると口横のボリュームを中心にホホの下膨れをすっきりさせることができます。
また将来のブルドックのたるみを予防することもできます。
ただし、口横のボリュームが少ない方では、バッカルファットを除去するとホホがコケてしまいます。
ホホがこけると老けて見えてしまいます。 なので、口横にあまりボリュームがない方では、バッカルファットの手術の適応がない人も多いです。
バッカルファットの除去をご希望の方でも、半分くらいの方は手術の適応がなく、手術をお断りすることがあります。
バッカルファット除去の手術
口の中の奥歯の横を左右5㎜ずつ切開してバッカルファットを引き出して除去する手術です。
こんな感じでバッカルファットを除去します。
バッカルファットは麻酔で膨らんでいますが、イメージとしてはゴルフボールくらいの大きさの脂肪の塊が除去されます。
バッカルファット除去で減る部分
バッカルファットで減る部分は主に口横のふくらみです。
画像はバッカルファットを除去したお客さんの手術前後の3D解析画像ですが、黄色の部分がボリュームが減ったところです。
口横のホホ中心にボリュームが減ったのがわかります。
このあたりのボリュームがある方にバッカルファット除去はおすすめです。
バッカルファット除去の症例写真
バッカルファットの症例写真も見てもらいます。
3か月後の画像です。 口横のバッカルファットの領域のボリュームが減って下膨れ感が改善しましたね。
小顔になりました。
ダウンタイムは3日~1週間でですが、むくみが改善して効果が完成するまでは3ヶ月見ていただくと良いかと思います。
ジョールファットについて
ジョールファットはホホの口もと付近の皮下脂肪のことを言います。
イラストの図の部分がjowlファットです。
この脂肪も厚いとお顔を下膨れに見せてしまいます。
また、ジョールファットはたるみを強調して老けて見えてしまう原因となります。
年齢を経てブルドック顔になってしまう原因には、バッカルファットだけでなく、ジョールファットもあります。
ジョールファットを除去する方法
ジョールファットは皮下脂肪なので吸引管で脂肪吸引します。
耳たぶの後ろから吸引管を挿入してジョール部分の皮下脂肪を除去します。
また、フェイスライン下やあご下の脂肪も除去するとフェイスラインがきれいに出て小顔効果が高まりますので同時にあご下の脂肪吸引を行うことも多いです。
脂肪吸引は凹凸にならないように丁寧に吸引します。
たるみがある人では特に凹凸になりやすいので注意が必要で、たるみが強い年配の方では、脂肪吸引はあまりお勧めできないこともあります。
ジョールファットの脂肪吸引をした方の術前後の変化を3D処理した画像を見てもらいます。
赤い部分がボリュームが減った部位ですが、 フェイスライン上の部分がホホのジョールファットです。
また、あご下の脂肪吸引をしていますのでフェイスラインの下から首にかけてもしっかりボリュームが減っているのがわかりますね。
頬とあご下のボリュームが減ることでアゴの形がはっきり出て来てフェイスラインがシャープになりしっかり小顔効果が出ます。
フェイスラインがシャープになると美人のオーラが出るようになりますよ。
ジョールファット除去の症例写真
術前→術後半年
この症例の方はジョールファットと下の脂肪吸引もおこなっています。
正面から見ると、ジョールファットを除去したのでフェイスラインがすっきりとして下膨れが改善しましたね。
逆三角形の小顔になりました。
横から画像では、ホホのふっくらがすっきりしたのがわかります。
また、あご下も脂肪吸引することでフェイスラインがしっかりと出るようになりお顔がシャープになりました。
メーラーファットについて
メーラーファットとはホホ骨部分にある皮下脂肪の塊のことを指します。
メーラーファットが多いと特に笑った時に頬骨のごつごつ感が強調されてしまいます。
また、メーラーファットが落ちてくるとほうれい線上に厚みが出てたるみ感が強調され、法令線も深く見えて老けて見えてしまいます。
そこで、メーラーファット下部(ほうれい線上の部分)を脂肪吸引して薄くしてあげると、笑った時のごつごつ感が減り、たるみ感も改善してほうれい線も目立ちにくくなります。
頬骨部分のボリュームの頂点が下がってくると、たるんで老けて見えてしまいますが、メーラーファット下部のボリュームが減ってホホ骨のボリュームの頂点の位置が高くなることで若々しく見えるようになります。
メーラーファットを除去する方法
メーラーファットも皮下脂肪なので吸引管で脂肪吸引します。
口角から吸引管を入れてほうれい線上の厚み部分の脂肪を吸引します。
基本的にほうれい線とゴルゴ線の間の厚み部分のメーラファットを吸引して減らします。
ただし、ゴルゴ線部分は老化と共にボリュームが減る部分なので、減らすと老けてしまうので吸引しません。
凹凸にならないように丁寧に吸引します。 ちなみに傷は外から見えません。
メーラーファット除去をおこなったお客様の3D解析画像です。
黄色の部分が手術後にボリュームが減った部分です。 ほうれい線上の厚みが減ったのがわかりますね。
この部分は将来厚みが出てほうれい線上のたるみとして強調されてしまう部分ですが、脂肪吸引しておくことでたるみが目立ちにくくなるため、老化予防効果があります。
メーラーファット除去の症例写真
術前→術後3か月
この症例の方は頬骨のボリュームがやや多くてごつごつ感がありました。
手術後はほほ骨の凹凸感が減って張り出しが目立ちにくくなったのがわかります。
右斜めの画像では、頬骨の突出感が改善したのがわかりますね。
ほほ骨とほうれい線の段差が減ったことでほうれい線も目立ちにくくなりました。
ちなみにこの方はあご下の脂肪吸引もおこなっています。
メーラーファット除去の症例写真
術前→術後半年
次の方はジョールファット除去でみていだいた症例の方ですが、メーラーファット除去も行っています。
正面からみるとほほ骨の凹凸が落ち着いてほうれい線が少し目立ちにくくなったのがわかります。
笑った時にほうれい線上の厚みが盛り上がって目立ちやすかったのですが、術後は改善しました。
側面で比べると、頬骨の張り出しが減ったのがわかりますね。
将来的にたるんでくるボリュームが減ったことで老けにくくもなったかと思います。
組み合わせ治療も効果的
以上、バッカルファット、ジョールファット、メーラーファットのそれぞれについて解説しました。
症例写真の方々もそうでしたが、上記3つの脂肪を組み合わて除去する方も多く、より小顔効果を高めることができます。
さらに、エラボトックスや、糸のリフトも組み合わせることでかなりしっかり小顔効果を出すことも可能です。
当院では強力小顔3点セットと言ってバッカルファット除去、ジョールファットの脂肪吸引、エラボトックスの3点お安く提供させていただいておりますが、その症例写真もついでに見ていただきましょう。
組み合わせ治療の症例写真
術前→術後
バッカルファット除去とジョールファットの脂肪吸引で下膨れがなくなり、フェイスラインが逆3角形になってすっきりとしましたね。
お顔がかなり劇的に小顔になったのではないかと思います。
組み合わせ治療の症例写真②
術前→術後
次の方です。 この方も下膨れがかなりすっきりとして小顔になりましたね。
お顔の脂肪はダイエットしても減りにくいことは多いですが、一度このように脂肪を減らしてしまえば効果は一生保ちますし、たるみ予防効果もありますのでお若くて脂肪が多い方には脂肪の除去手術はおすすめです。
まとめ
以上がバッカルファット、ジョールファット、メーラーファットについての解説でした。
それぞれの脂肪の部位と、手術した際の効果についてお分かりいただけましたでしょうか。
どの脂肪を減らしたら良いのか、どれを組み合わせたらよいのか、そもそも適応はないのかなど、人それぞれです。
ご自身のどこに脂肪が多いのか、ご自身のご希望も併せて考えてご自身に合った施術を見極めていただくと良いかと思います。
どの施術がご自身に合っているのかわからなければ、当院では無料カウンセリングをおこなっていますので、お気軽にご相談いただければと思います。