切らない眼瞼下垂のリスク・失敗について
作成日:2024.11.28
目次
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは目の開きが悪くて黒目に瞼がかぶっている状態のことを言います。
ガチャピンのように瞼が重くて眠たい目力のないイメージです。
自分が眼瞼下垂かチェックしたい方は下のコラムをご参考ください。
眼瞼下垂の原因
眼瞼下垂の原因はざっくり言うと瞼の裏側がたるんでしまうことによるものです。
瞼の裏側には瞼を開ける力が伝わっていますが、たるみによって開ける力が伝わりにくくなっている状態となります。
眼瞼下垂を治す方法
眼瞼下垂の手術をおこなうことで、目の開きを改善させることが出来ます。
眼瞼下垂の手術には「切る方法」と「切らない方法」があります。
いずれの手術もたるんでしまったまぶたの裏側(後葉)を短縮することが治療の基本方針になります。
では、それぞれの施術方法やメリット・デメリットを解説しながら比較していきます。
切らない眼瞼下垂とは
まぶたをひっくり返して、切らずに粘膜側から糸で瞼の後葉を短縮して目の開きを良くします。
手術はまぶたの裏側から操作をするため、皮膚側に傷が残りません。
また、切開せず糸をかけるだけの手術なのでダウンタイムが短く、修正しやすいメリットがあります。
切らない眼瞼下垂のリスク・失敗
・二重が狭くなったり、不安定になったり消えてしまうリスク
目の開きを良くすることで、二重の幅が安定しなくなる場合があります。
切らない眼瞼下垂をやる方で、二重を保ちたい場合は切らない眼瞼下垂プレミアムといって、切らない眼瞼下垂+点止め2点のセット施術を行うと良いでしょう。
また、後から二重埋没法を受けることも可能です。
その他のリスクも見ていきましょう。
・瞼にボリュームが出るのでまぶたが腫れぼったくなる
・全切開後や埋没法後で変形・拘縮が強い場合、まぶたの裏側をひっくり返しにくいため、あまり短縮できない(効果が出にくい)リスク
・三角目になるリスク
・左右差がある場合は調整しきれなかったり 左右差が逆転するリスク(へリングの法則)
・切るに比べて後戻りのリスク
・効果が弱いリスク 下垂が高度だったりもともと目を開ける力が弱い場合など 眼瞼下垂術自体のリスク
などのリスクがあります。
切る切らないにかかわらず眼瞼下垂をおこなったことによるリスク
・低矯正、過矯正 ⇒思ったより上がらなかったり上がり過ぎたりするリスク
術中麻酔や腫れで完成と違う状態になることがあり、その状態で調整すると低矯正、過矯正のリスクがあります。
・一時的に乱視が出て視力が悪くなるリスク
万が一出たとしても半年ほどで改善していきます。
・皮膚のたるみがでやすくなるリスク(図)
皮膚がたるんでしまっていて余っている場合は術後 落ち着いてから眉下切開も良いでしょう。
・目が閉じにくくなるリスク、ドライアイが悪化するリスク
まとめ
切らない眼瞼下垂は手軽にできて良い施術ですが、手術をする以上リスクはあります。
切る切らないにかかわず、目の開きが良くなること自体でおこるリスクもあります。
誰がやってもリスクをなくすことはできませんので、 手術前にはリスクをある程度知っておく必要があります。
ただし、切らない眼瞼下垂は修正しやすい施術ですので何かあれば対応しやすいので安心の施術ではありますね。