目頭切開と眉下切開を併用すると、目元の印象はどう変わるの?症例写真を用いて徹底解説
作成日:2025.3.17
目次
目頭切開とは
目頭切開について前のコラムでも何度も解説していますので、ごく簡単に復習します。
目頭切開は、イラストの緑の部分の水かき状の蒙古ひだを切開して除去する手術です。
蒙古ひだを解除することで蒙古ひだに隠されていた目頭が露出して、目の幅が広くなり目が大きく華やかになります。
また、蒙古ひだを解除することで目頭側の二重が平行型になりやすくなります。
目頭切開は隠れている本来の目頭を出す手術であって、目頭の形を自由に変えられる手術ではありません。
目頭切開には、三日月法、w形成、Z形成、リドレープ法などがありますが、別のコラムで解説しているのでそちらをご参考ください。
眉下切開とは
次は眉下切開についてです。
眉下切開はした図のように眉の下を切開して上瞼のたるみを除去する施術です。
眉下の傷は目立ちにくく治ることが多く、お若い方中心によく行われる手術です。
眉下切開は上瞼のたるみを減らすことで自然な感じで目元の印象を良くしてくれます。
眉下切開の主な効果は
①上まぶたの厚ぼったさを減らすことができる
②上瞼のたるみが減ることで目が軽くなる。
③二重が自然な感じで広くなる⇒二重術のように二重を広くすると厚ぼったくなることはありません。
④まつ毛の生え際が見えやすくなったり、黒目が見えやすくなることでデカ目効果がある。
⑤目と眉の距離が近づいてバランスが良くなる。
⑥たるみがリセットされて目元が老けにくくなる
このように眉下切開はたくさんのメリットがある手術です。
なので、たるみがある年配の方だけでなく、まぶたが厚ぼったくて気にされていたり、二重を自然な感じで広くしたいというお若い方にとても人気の施術になっています。
目頭切開と眉下切開を併用した場合に得られる効果
デカ目効果がしっかり出せる
基本的に、目頭切開も眉下切開もそれぞれ目的が違う手術ですが、前に出したコラムで解説した、目尻切開や二重整形のように、目頭切開と眉下切開を同時におこなうとデカ目効果をしっかり出すことができます。
眉下切開では二重が広くなり、まつ毛や黒目もしっかり露出されることで目の縦幅が広くきれいに出ます。
目頭切開の横幅を出す効果と合わせて縦横目が大きくなって効果的に目元を大きく明るく見せることができます。
また、二重術のように二重を広くすると、厚ぼったくなったり無理がかかってくることはなく、眉下切開は、厚みを減らしながら自然な感じで二重を広くするので、デカ目効果は高いですし、すっきりした自然な効果を出すことができます。
長期的にも、たるみを切除するので、目元は老けにくくなり、二重も戻りにくく効果は長持ちします。
二重にかかるたるみや蒙古襞のツッパリを解除できる
あとは、眉下切開というのは上瞼のたるみを減らす手術ですが、目頭側のたるみはあまり減らせません。
というのは、そもそも目頭側のたるみは少ない方も多く、眉頭全部まで切り込むと傷が目立つリスクが出てくるため、目頭側のたるみは眉下切開ではたくさん切除できません。
目頭側はたるみではなく蒙古ひだのツッパリが原因のことが多いです。
なので、眉下切開と併せて目頭側は目頭切開で蒙古ひだのツッパリを解除することで、二重にかかるたるみやツッパリを全体的に解除することが可能になります。
ただし、通常の目頭切開単独では目頭側の二重を露出さえることはなかなかできないです。
なるべく目頭側の二重を出しやすくしたいという場合は、上部の蒙古ひだの皮膚を切除するZ形成のPark法が有利です。
ただ、Park法をおこなったから必ず平行型の二重になるわけではありません。
あくまで平行型の二重になりやすくするだけということをご理解していただく必要があります。
前の動画でも話していますが、なるべく目頭側の二重幅を出して平行型にしたいとう方は、目頭切開と二重全切開を組み合わせておこなうのが、最も平行型になる可能性を高めることができます。
どんな方に併用が向いているか
では、目頭切開と眉下切開の併用が向いている人についてお話しします。
目を大きくして華やかな目元にしたいという方
まずは、目頭切開と眉下切開の併用が向いている人は、なるべく目を大きくして華やかな目元にしたいという方です。
先ほどお話ししたように、目の横幅も縦幅も大きくなってデカ目効果が出やすいんですね。
特に眉下切開が効果的な方、まぶたの厚みが気になる方、二重を自然な感じで広くしたいという方、たるみが強い方で、かつ蒙古ひだがあって、目を大きく明るくしたいという方にとても向いています。
蒙古ひだのツッパリも改善して全体に二重にかぶるたるみを減らしたいという方
先ほど言ったように、眉下切開では目頭のたるみは減らしにくいので、眉下切開で真ん中~外側のたるみをしっかり減らしてかつ、蒙古ひだのツッパリも改善して全体に二重にかぶるたるみを減らしたいという方にも向いているかと思います。
以上が併用手術が向いている方ですが、目頭切開も眉下切開も、手術の適応があるというのが大前提になります。
両方の手術共に適応がないと手術はできません。
目頭切開と眉下切開の適応について
ここで目頭切開と眉下切開の適応についてそれぞれ解説します。
目頭切開の適応
まず、目頭切開の適応に関しては、主に3つでしたね。
①まず切除できる蒙古ひだがある人
②目頭を引っ張った感じの変化が良い人
③もともと目の間の幅があまり寄っていない人。⇒もともと目が寄っている人は目が寄りすぎてしまう可能性がある
目頭切開に関しては、主に以上の3つすべてが当てはまれば手術可能になります。
眉下切開の適応
次は、眉下切開が適応の方についてお話しします。
①たるみがある方
②眉を引き上げた感じが良いという方
③シュミレーションで眉を引き上げたときに、くぼみ目が悪化したり、縦じわができない方
④目がきちんと閉じる方⇒目が開きやすい方では眉下切開をするとドライアイが悪化することがあります。
以上のすべてに当てはまる方は眉下切開が可能です。
今言ったような目頭切開、眉下切開の両方で適応があれば、目頭切開と眉下切開の併用手術は可能になります。
症例写真
それでは具体的に症例写真を見ていただきます。
症例写真①
まずは一人目の方です。
(手術前)⇒(3か月後)


目を大きくしたい、目と眉を近づけたいと希望されていました。
目頭切開Z形成と眉下切開をおこなっています。
術後は目頭切開で目の横幅が広くなったのが分かりますね
また、眉下切開で二重幅が全体に広くなったのと、目と眉がご希望通り近づいて間延び感が減りました。
ぱっと見で見ると、術前は小さかった目が、術後は目の印象が全体的に大きくなったのが分かるかと思います。
症例写真②
2人目の方です。
(手術前)⇒(6か月後)


眉を上げたときのような二重にしたいとご希望され眉下切開をおこないました。
また目頭の左右差を整えてさらに目を大きくしたいということで目頭切開も行っています。
術後は二重にかぶったたるみが減って二重が全体に広くなりました。
厚ぼったさも減ってすっきりしました。
目頭も左右差がなくなり、蒙古ひだが解消されました。
全体的に瞼の厚みが減って目がスッキリとして、目全体のが大きく明るくなりました。
症例写真③
(手術前)⇒(6か月後)


3人目の方はもともと二重全切開をおこなっていた方ですが、瞼に厚みがあります。
二重を広くしたいとのことで、眉下切開で厚みを減らしながら二重を広くすることになりました。
また、目頭切開も希望されておこないました。
術後は瞼の厚みが減って二重が広くなりました。
目頭切開で目の横幅も出て目が大きくなりましたね。
全体的に目が大きく明るくなったかと思います。
症例写真④
4人目の方です。
(手術前)⇒(3か月後)


この方は2回二重埋没法をおこなっていましたが、二重の全切開で二重を広くしたいとご来院されました。
ただ、二重はしっかりついており、弛みによって二重幅がでにくくなっていたので、眉下切開をおこなうことになりました。
また目頭側の二重をなるべく出したいというのと、目を大きくしたいというのもあり目頭切開も同時におこないました。
この方も瞼の厚みが減ってすっきりしつつ、目の縦横の幅が広くなったことで、目が大きく印象的な目になりました。
症例写真⑤
最後の5人目の症例の方です。
(手術前)⇒(3か月後)


この方は二重術を希望されて来院されましたが、たるみがあったのでこのまま二重術をおこなっても二重幅は出にくく、厚ぼったい目元になってしまうため、まず眉下切開をすることをお勧めしました。
また、目を大きくしたいとのことで目頭切開も同時におこなうことになりました。
術後の画像を見ていただくと、目は縦横に大きくなって術前より目がはっきりして明るい印象になったかと思います。
この状態で二重術をおこなえば無理なくきれいな二重が出そうですね。
このように、目頭切開と眉下切開を組み合わせることで目を効果的に大きくすることができます。
まとめ
以上が、目頭切開と眉下切開を組み合わせておこなった効果についてでしたがお分かりになりましたでしょうか。
目頭切開と眉下切開を組み合わせると目が縦横に大きくなり大きく明るい印象にすることができます。
また、眉下切開のメリットである、厚ぼったさを同時に減らして、自然な感じで二重を広くすることができるので、デカ目効果は高く、かつすっきりとした無理のない自然な変化になります。
目頭切開と眉下切開単独でも満足される方は多いですし、組み合わせるとさらに効果が出やすく喜ばれます。
目頭切開と眉下切開に適応がある方で、目を自然な感じでしっかり大きくしたいという方は是非併用手術をご検討いただければと思います。
ただし、適応がない方もいらっしゃいますので、自分に合っているかどうかなどについて分からない方はお気軽にご相談ください。