目の下クマ取り(目の下脂肪取り+コンデンス脂肪注入)
脂肪の生着率を高めて、より効果的にクマを改善
脂肪を遠心分離し、脂肪細胞の密度(2倍以上)を高め、生着率を高めたコンデンスファットを注入します。
最近鏡を見ると目の下のクマが気になりませんか?
クマがあると疲れて老けて見えて、暗い印象になってしまいます。
色味はメイクでカバーできますが、クマの段差まではカバーしきれません。
そんな目の下のクマを傷を残さずに根本的に改善する方法に目の下の脂肪取り+脂肪注入があります。
以下で目の下の脂肪取り+脂肪注入について解説します。
目次
目の下のクマの原因は?
目の下のクマの要素
目の下のクマの原因は、目の下のクマ・たるみのメニューでも解説していますが、
①目の下眼窩脂肪のふくらみ
②ふくらみの下の凹み(tear trough)
③目の下の眼輪筋の色(紫・青色)
④色素沈着
の4つがあります。
その中で、目の下の影クマの主な原因は、主に①眼窩脂肪(がんかしぼう)のふくらみと、②目の下のくぼみ(tear trough)です。
横の断面図で表すとこのような感じになります。
この段差によって目の下に凹凸の影ができて、たるんだ感じで老けて見えてしまいます。
また、目の下の皮下には皮下脂肪がなく眼輪筋が皮膚の下に直接あって筋肉の色が透けやすい部分です。
眼窩脂肪が飛び出て来ると、眼輪筋がうっ血して透けて赤や紫、青色の色クマになってしまいます。
目の下の凹凸が深くなる理由
では、なぜ目の下の眼窩脂肪は膨らんできて、その下の溝(teartrough)は凹んでくるのでしょうか。
目の下の眼窩脂肪が膨らむのは想像しやすいとは思います。
もともと目の下の脂肪が多い方はもちろん膨らんで見えます。
また、加齢により目の下の眼窩脂肪を支える皮膚や眼輪筋、眼窩隔膜、腱膜、靭帯などの組織が緩んでくると、
眼球のクッションのように眼窩の奥にまである目の下の眼窩脂肪が、重力ですべり落ちて来てふくらんできてしまいます。
逆に目の上の脂肪は、加齢とともに目の奥に落ち込んでいって減っていき目はくぼんでいきます。
目の下の溝(teartrough)は、皮膚が骨や皮下の組織に靭帯でがっちり固定されている部分です。
年齢と共に組織は薄くなるので、凹みがさらに強調される上に、溝はがっちり固定されているので、他の部分が緩んで突出してくると、相対的により凹んで見えてしまいます。
このような理由で、加齢とともに目の下の凹凸の段差は徐々に強くなっていき、老けて見えるようになります。
目の下脂肪とり+コンデンス脂肪注入でできること
目の下の脂肪取り+コンデンス脂肪注入では、主にこの段差をなくしてフラットにすること、プラスアルファで色味を改善することでクマを減らすことができます。
具体的には、
①瞼の裏側から目の下の眼窩脂肪を切除することで目の下のふくらみを減らすことができ、
②目の下の凹みに脂肪注入をおこなうことで目の下の凹みを改善させることができます。
③また、目の下の脂肪を減らしてうっ血が改善させることや、脂肪注入による再生作用により、目の下の赤や紫、青色の原因になる眼輪筋の色味も減らすことができます。
このように、目の下の脂肪取り+コンデンス脂肪注入は、目の下のクマの原因の大部分を一度にしっかり改善して、半永久的にクマをしっかり減らすことができる施術です。
膨らみと凹みが同時にある方が多い
目の下の眼窩脂肪のふくらみだけある方もいらっしゃいますが、多くの方では、ふくらみだけでなく同時に凹みがあることが多いです。
膨らみだけの方では目の下の脂肪取りだけで充分ですが、凹凸タイプの方では、目の下の眼窩脂肪を除去してふくらみだけ解消しても、目の下のくぼみは残ったままではクマは解消されません。
【目の下の脂肪取りだけおこなった症例】
この方は目の下の脂肪とりだけをおこないましたが、へこみの影だけ残ってクマが残ってしまっています。
このような方の場合目の下の凹みを埋めないと目の下のクマがきれいになくなりません。
他院で目の下の脂肪とりだけ勧められておこなって、上の症例の方のように凹みクマが残って治してほしいと相談される方は結構多くいらっしゃいます。
そのような膨らみだけでなく凹みがある方の場合は、最初から、目の下の脂肪除去と同時に目の下のくぼみに脂肪注入や裏ハムラ法をおこなうと、目の下の凹凸がフラットになってしっかりクマが解消されます。
目の下のクマがなくなると5~10歳の若返り効果を得ることが可能になります。
【目の下の脂肪取りだけでなく脂肪注入もおこなった症例写真 】
効果は長期間持続し、将来に渡って目元が老けにくくもなります。
また、前述したように脂肪を注入することで組織のリモデリング効果(再生作用)があり、目の下の肌質や色味が改善してさらに若々しくなる効果もあります。
目の下脂肪とり+コンデンス脂肪注入とは
目の下の脂肪とり+コンデンス脂肪注入は、目の下の眼窩脂肪を切除してふくらみを減らし、目の下の凹みには脂肪を注入して凹みをならしてフラットにしてクマを改善させる手術です。
手術の流れを見ていきましょう。
具体的な手術の流れ
デザイン
まずは座った状態で目の下のふくらみや凹み部分を見させていただいてデザインさせてもらいます。
また、脂肪を吸引する部分を下腹部か内もものどちらか選んでもらいます。
脂肪の採取を希望する部位を確認させてもらいます。
皮下脂肪の吸引
まずは消毒をします。
静脈麻酔の方は、点滴からお薬を注射して眠ってもらいます。
眠ってもらった後に、脂肪の採取部位と脂肪注入部位、目の下のふくらみ部分に局所やブロック麻酔をおこなってしっかり痛みをとります。
麻酔がしっかり効いたら、皮膚に穴を開けて下腹部か太もも内側から細い吸引管を使って皮下脂肪を吸引して採取します。
吸引管は2㎜ちょっとくらいの細い吸引管を使用します。
採取した脂肪を専用のスピッツに入れて遠心分離機にかけて濃縮(コンデンス)しておきます。
そうすることで不純物が飛び、脂肪も倍の密度くらいに濃縮されます(下でまた説明します)。
目の下の脂肪取り
脂肪を遠心分離にかけて準備している間に、目の下の脂肪を除去します。
下まぶたの裏側(粘膜側)を4,5㎜くらい切開します。
必要最小限の剥離で眼窩脂肪を引き出し切除・除去します。
眼窩脂肪は内側、真ん中、外側とあります。
主にボリュームの多い真ん中と内側の眼窩脂肪を除去しますが、目袋が強くて外側まで眼窩脂肪がある方では外側も眼窩脂肪を切除します。
ただし、膨らみがない部分の眼窩脂肪を除去すると後でくぼんでしまいますので、その方に応じて脂肪を切除する部位や量を調整します。
眼窩脂肪を切除しすぎると目の下が凹んでしまいますし、控えめすぎると目の下のクマが再発してしまうので、ある程度の根を残してしっかり眼窩脂肪を切除します。
まぶたの裏側からアプローチしますので表に傷は残りませんし、最小限のダメージで終わらせますので腫れや内出血も少なくてすみます。
目の下の脂肪注入
目の下の脂肪が取れたら、静脈麻酔の方は起きていただき、体をおこして目の下の脂肪注入の準備をすすめます。
濃縮された脂肪を特殊な装置をつかって細かく処理します。
そうすることで0.005㏄と言った極少量ずつで脂肪を微調整して注入することができるようになります。
脂肪注入の準備ができたら、左右の目の下にそれぞれ2か所ずつ針穴をあけて鈍針(カニューレ)を使用して目の下の凹み部分(teartrough、nasojugal groove)にコンデンス脂肪を少しずつ注入していきます。
この際、しこりにならないように脂肪を水玉状に積み重ねるように充分に分散して丁寧に注入していきます。(これも詳細は下述します)
以上が目の下の脂肪とり、コンデンス脂肪注入の手術の流れになります。
コンデンス法について
コンデンス法では、脂肪を遠心分離して濃縮(コンデンス)することで、脂肪細胞の密度を高め(2倍以上)生着率を高めます。
図の左の部分が脂肪を吸引したての状態です。
遠心分離にかけることで右のように、脂肪が濃縮され、質の良い脂肪の層が分離されます。
遠心分離して濃縮された脂肪を使用することで、不純物が減り、血管や脂肪に分化してくれる脂肪幹細胞の細胞数も増えるため生着率が高まってしこりのリスクが軽減し、組織のリモデリング効果も高まります。
目の下の脂肪注入について
目の下の脂肪注入の際には、0.005~0.01㏄と言った少量ずつ脂肪を注入していきますが、
注入した脂肪細胞には血流がないため、血管が新生するまでは、まわりの組織から浸透する栄養で生きることになります。
ですので、大きな塊で注入してしまえば内部の脂肪細胞は壊死・線維化してしこりになってしまいます。
最大直径2mmの脂肪滴までしか生着しないと言われています。
目の下は脂肪の定着が良い部分ですが、そのぶん脂肪注入は繊細に丁寧に行わないと、凸凹ができたり、しこりになるリスクがあります。
当院では、細かな脂肪が吸引できる特注の吸引管で、お腹や太ももから質の良い脂肪を吸引します。
その後、特殊な器具を使って細かく処理し、きちんと生着してしこりにならないように細かく丁寧に分散注入しています。
0.005~0.01㏄と言った少量の脂肪滴、2mm以下の小さな脂肪滴を、連続して隣り合わせて注入しないように1滴入れてはカニューレを引くを繰り返して、面で水玉状に少しずつ厚みを出していきます。
そしてその水玉状の層の厚みを重ねていくことで目の下のくぼみを丁寧に埋めていきます。
鈍針を使用して分散注入すれば内出血や腫れのリスクを減らすことができ、結果として脂肪も定着しやすくきれいに仕上がります。
また、目の下のくぼみが強く上がりにくい方などでは、4D注入法を駆使して注入します。
4D注入法とは、浅層・中間層・深層などに分散して脂肪を注入するだけでなく、針の方向、針穴の向きなどを調整して脂肪を注入することで効果的にしわ、くぼみを持ち上げることが出来る注入方法です。
無駄に脂肪を注入することなく効率的にくぼみを持ち上げることができるため、結果的に生着率が高くなりしこりのリスクが軽減します。
目の下脂肪とり・脂肪注入のメリット
①ダウンタイムが短い
目の下脂肪とりは、瞼の裏側から小さい穴からトンネルを作って脂肪を切除していきます。
裏ハムラのようにがっつり目の下全体を剥離していくわけではないのでダメージは少ないです。
また、脂肪注入については、脂肪採取部分では2,3㎜の細い管を挿入して脂肪を吸引していきますし、目の下の脂肪注入の際は細いカニューレを使ってプチ整形のように注入していきますのでこちらもダメージは少ないです。
ダウンタイムは4,5日~1週間くらいで、手術の中では回復が早くやりやすい施術と思います。
②皮膚側に傷が残らない
前述のように、脂肪は瞼の裏側から切除し、脂肪注入は、管を使って吸引したり、注入したりします。
なので、皮膚側に傷はほとんど残りません。
③浅い層も注入することができる
脂肪注入は、目の下の凹みを直接見ながら、深い層や浅い層などに少しずつ脂肪を注入して凹みを持ち上げていくので、細かく微調整が出来てきちんと凹みが上がりやすいです。
また、皮下の浅い層に注入することで眼輪筋による色クマもある程度カバーすることができます。
裏ハムラ法などの場合、眼輪筋下の脂肪をフラットにするだけですので、皮膚側の浅い部分の凹みの癖は改善しきれない可能性があります。
④ゴルゴ線やほうれい線などにも同時に脂肪注入が可能
目の下のクマが目立つ人は、中顔面がやせていて老けている方もいらっしゃいます。
そのような方の場合、脂肪注入では、多めに脂肪を採取して、ゴルゴ線(中顔面)全体に脂肪を注入することで、目の下から中顔面全体を若々しくすることができます。
また、ほうれい線や口もとのマリオネットラインなどのしわも、同時に脂肪を注入して改善させることができます。
目の下の凹み全体が改善し、お顔の目立つしわも同時に改善すれば顔全体が若々しくなります。
【症例写真】
上の画像の方は目の下の脂肪取り・脂肪注入で目の下のクマを改善させましたが、ほうれい線やマリオネットラインにも脂肪を注入してしわを改善しています。
顔全体が若々しくなって、10歳ほど若返ったのではないでしょうか。
⑤効果が長持ちしやすい
脂肪という組織は基本的に再生しないため、一度除去すれば戻りません。
なので、ちゃんとした量を切除すれば後戻りはないと言えます。
また、目の下の脂肪注入もきちんと注入することで生着して長持ちします。
なので、目の下脂肪とり+脂肪注入の効果は半永久に保つと言えます。
※ただし、老化の進行はストップできないため、長期の目線で言えば少しずつクマはまたできてくる可能性はあります。ただ、手術した場合は、手術しない場合と比べる老化はかなり進行しにくくなります。
以上が目の下脂肪とり・脂肪注入のメリットでしたが、目の下脂肪とり・脂肪注入のメリット・デメリットについては以下のページでも解説していますのでご参考ください。
なお、デメリットについては後述するリスクの項目で解説させてもらっています。
当院の目の下脂肪とり・脂肪注入
解剖を熟知している
当院では表ハムラ法、裏ハムラ法、脂肪とり・脂肪注入など、目の下のクマ・たるみとりのすべての手術をおこなっています。
なので、解剖を熟知しており、例えば裏ハムラや脂肪とりなど視野が狭い・見にくい状態でも安全に正確に手術を行っていますので安心です。
ダウンタイムが短い
上記の解剖を熟知していることで、最小限の剥離で脂肪の移動や除去をおこなっていますので、余分なダメージも少なく、ダウンタイムを短く手術をおこなうことができます。
お客様に最適な手術をご提案
ハムラ法、裏ハムラ、脂肪取り、脂肪注入のそれぞれの手術を当院ではまんべんなくおこなっています。
それぞれ手術にはメリットとデメリットがあり、適応はそれぞれ違います。
なので、その方の目の状態とご希望に一番合った施術法をご提案させていただきます。
クリニックによっては、裏ハムラばかり勧めたり、脂肪取り・脂肪注入ばかり勧めたりということがありますが、当院ではお客様のご希望などにより柔軟に手術を選んでもらっています。
痛みに配慮
目の下の脂肪取り・脂肪注入の場合、通常、静脈麻酔でしっかり眠っていただたいた状態で吸引部分や目の下の局所麻酔をしっかりおこなっていきます。
目の下の神経ブロック麻酔もおこなってなるべく痛みをしっかり押させるようにしています。
また、静脈麻酔をおこなわないケースでも、笑気ガスを吸っていただきながら、なるべく痛みを減らして麻酔をおこなっていきます。
裏ハムラ法との違い
目の下のクマの凹凸を減らす方法には裏ハムラ法というのも人気です。
裏ハムラ法は、瞼の裏側を切開して、膨らんだ眼窩脂肪を目の下の凹み部分に移動して目の下の凹凸をならすという手術です。
裏ハムラの場合は、瞼の裏側全体をがっちり切って目の下の眼輪筋下を全体的に剥離しますので脂肪とり・脂肪注入に比べダメージが強い傾向があります。
また、目の下の狭いスペースから手術をおこないますので視野を保つために筋鈎でしっかり牽引したりするのでさらにダメージが強くなりやすいです。
狭い視野で操作するので手術時間も脂肪とり・脂肪注入に比べて長くなります。
なので、ダウンタイムは、脂肪取り・脂肪注入が4,5日~1週間ですが、裏ハムラでは10日~2週間くらいと、裏ハムラのダウンタイムは長くなる傾向があります。
ただ、裏ハムラは脂肪注入のようにお腹や太ももなどを脂肪を採取する必要がないので目元だけで手術を完結させたい方にはお勧めです。
ただし、目の下の眼窩脂肪のふくらみが、目の下の凹みを埋めるほどのボリュームがなければ裏ハムラは難しくなります。
裏ハムラと脂肪とり・脂肪注入については以下で解説していますのでご参考ください。
目の下脂肪とり・脂肪注入のリスク・注意点
①腫れ、内出血
目の下の脂肪取り・脂肪注入はがっつり切ったりする手術ではないにせよ、脂肪を引き出してきて切除したりしますので、他の手術と同じように腫れや内出血のリスクはあります。
腫れ・むくみは翌日に最も出て2,3日~1週間で落ち着きます。
②白目の内出血・むくみ
まぶたの裏の粘膜と白目の粘膜はつながっており、瞼の粘膜を切開して手術すると、白目に内出血が波及したり、白目の粘膜がむくんだりするリスクがあります。
ただし、これは極めてまれで、適切な操作をおこなえばまず起こることはありません。
仮に内出血やむくみが出た場合は1~2週間で落ち着いてきます。
③たるみやしわが出る
皮膚のたるみがある方では、目の下の脂肪を減量すると風船がしぼむように皮膚にたるみやしわが出やすくなるリスクがあります。
特に笑った時にしわが出やすくなることがあります。
ただ、脂肪取り・脂肪注入ではボリュームを減らすだけでなく、凹みには脂肪を注入してボリュームを増やしていますし、たるみがある方でも脂肪とり・脂肪注入でしわが悪化することはあまりないです。
明らかにたるみが強いという方でなければ手術することは可能です。
たるみが強いという方では皮膚を切除して引き上げるハムラ法がおすすめです。
ハムラ法では凹凸をならすだけでなく、皮膚・眼輪筋のたるみをひきあげることができます。
ただし、ハムラ法は下瞼がひっくり返る外反のリスクがあるため慎重に適応を見極める必要があります。
それでは、たるみがある方の症例で、脂肪取り・脂肪注入をおこなった症例写真を見てもらいます。
【症例写真】
目の下のたるみがあって目袋になっていた方でしたが、皮膚を切らずに脂肪とり・脂肪注入だけでもそれほどしわになるわけでなく、目元がかなりすっきりしました。
たるみがある方でも外反のリスクをとって皮膚を切らなくてもこれくらいならすっきりさせることができます。
ちなみに後で皮膚のたるみを切除することも可能です。
④吸収、しこり
お腹や太ももから脂肪を採取して目の下の凹みに移動させますので脂肪が吸収されるリスクがあります。
また、吸収される過程で炎症が強いとしこりになったりするリスクがあります。
ただ、前述したように周りから栄養されて生着するように小さな粒子で少量ずつ注入し、固まらないように丁寧に分散注入することでしこりにならないように注意しています。
そうやって注入すれば、しっかり定着しやすくなりしこりなることはほとんどありません。
また、目の下はホホや額など違って脂肪がかなり生着しやすい部分なので、脂肪が吸収されてしまって再手術するということはあまりなく、1回の注入で済んでしまう方が大半です。
⑤再発
目の下の眼窩脂肪を切除しすぎると凹みのリスクがありますが、だからと言って控えめすぎると脂肪のふくらみが再発してしまいます。
根っこは残しつつしっかり眼窩脂肪を切除すれば再発することは基本的にありません。
また、前述したように、脂肪注入では、注入した脂肪が吸収されるリスクがあります。
ただし、これも目の下は生着しやすいので基本的に凹みも再発しにくいです。
なので、基本的に目の下脂肪とり・脂肪注入の再発のリスクはゼロとは言えませんが少ないと言えます。
ただ、老化の進行を止めることはできません。
経年変化による凹みの進行などで、長期的にまたクマが徐々に出てくることはあります。
その場合は再手術してまたクマを改善することは可能です。
⑥適応がない人もいる
目の下の凹みに脂肪を注入するため、皮下脂肪が採取できないほどやせている方は脂肪注入ができないことがあります。
ただ、やせている方や皮下脂肪が少ない男性の方でも内ももから皮下脂肪は採取できることが多いです。
かなりガリガリの方などでは脂肪注入するための皮下脂肪は採取できませんので、そのような方では目の下の眼窩脂肪を移動させる裏ハムラ法がお勧めです。
⑦お腹や内ももに小さな傷
2㎜ちょっとの吸引管で脂肪を採取しますので吸引管を通すために3㎜ほど穴を開ける必要があります。
穴は縮んで小さくなって目立たなくなりますが小さな点状の傷が残る可能性があります。
ただし、白くちいさな点なのでほとんど目立たなく治っていきます。
⑧不適切な手術をした場合のリスク(皮膚穿孔、複視、失明)
通常、解剖を理解した上で手術をおこなえば特に問題になることはありませんが、経験の浅い先生や、解剖を理解せずにやみくもに手術をおこなった場合のリスクについてお話しします。
目の下の脂肪とりは、瞼の裏をひっくり返してそこから脂肪を探して切除しますので、解剖の手がかりを把握せずに掘っていく層を間違えれば、深すぎる層や、浅すぎる層を傷つけてしまうリスクがあります。
目の下の眼窩脂肪は、簡単に除去できることが多いですが、眼窩脂肪の量や瞼の構造違いで、人によっては、やみくもに探しても見つかりにくいことがあったりします。
なので、誤って浅過ぎる部分を剥離していくと、皮膚側に剥離を進めて皮膚に穴が開いてしまった例もあるそうです。
また、目を動かす外眼筋を損傷して物が二重に見えてしまう複視が長引いてしまったり、内出血が止まらなくなって、眼球が圧迫されて最悪失明するケースもあるそうです。
怖いですね。
通常、解剖を把握しておこなえばそのようなことは考えにくいですが、やみくもに掘り進んでいくとあり得ない話ではないかと思います。
そういう意味では、比較的簡単な目の下の脂肪とりと言えどドクター、クリニック選びは重要になってきますね。
目の下脂肪とり・脂肪注入のダウンタイム
目の下の脂肪取り・脂肪注入の手術直後は針孔にテープを1日貼ってもらって保護します。
手術直後からクマがちょうど良く改善するように仕上げますので、術直後からきれいな方は多いですが、むくみがややあります。
経過としては、むくみや腫れは翌日に一番強くなり、4,5日~1週間で徐々に落ち着いていきます。
また、内出血は3日くらいしてから徐々に色が浮いて出て来て、薄黄色や緑にになり、1,2週間ほどで吸収されて消えていきます。
1週間後では、内出血は少し薄黄色く残っていることもありますが、メイクでカバーできる程度なので、ダウンタイムは4,5日~1週間ほどみてもらっています。
具体的なイメージとして以下の症例の方の経過を参考にしてください。
【目の下脂肪とり・脂肪注入の経過の一例】
(手術前)
(手術直後)
左右2か所からカニューレで注入しているので左右2か所ずつ針穴をテープで保護します。
24時間経ったら剥がしてもらいます。
術直後から目の下のクマが改善してキレイです。
(1週間後)
むくみはほとんどありません。
目の下の下方に薄黄色く内出血が広がっています。
色は薄いのでメイクでカバーしていただければまずわからないかと思います。
(1か月後)
腫れや内出血に関してはすでにすっかり落ち着いておりきれいです。
このような経過でダウンタイムは見ていただくと良いかと思います。
目の下脂肪とり・脂肪注入のダウンタイムについては以下のページもご参考ください。
多くのダウンタイムの経過の症例写真も載っていますのでご参考ください。
Q&A
Q:目の下の脂肪をとると目の上は凹みますか?
A:目の下の脂肪をとると、眼球が下に落ち込んで目の上がくぼむリスクは理論上は考えられます。
ただし、経験上、実際に目の上がくぼんだと言われたことはないです。
また、多くの症例写真を見ても、目の下の脂肪を除去したことで目の上が明らかにくぼんだという方はあまり見受けられません。
一部都市伝説的に大きく広まった話題かもしれませんが、実際はそれほど心配しなくても良いのではないでしょうか。
そもそも、目の下のクマが出る年齢の方は目の上もくぼんでいる方も多く、目の上のくぼみは年齢と共に進行していくため、加齢性の変化を目の下の脂肪取りをしたことが原因だと感じてしまった可能性もあるのかもしれません。
Q:涙袋は見えやすくなりますか
目の下の眼窩脂肪のふくらみが涙袋と一体になっている方がたまにいらっしゃいます。
そのような場合では、涙袋の下のふくらみが減ることで涙袋の下縁がしっかり見えるようになり、涙袋がはっきりしてくる可能性はあります。
ただ、目の下のふくらみが涙袋と連続しておらず離れている方が多く、通常目の下の脂肪をとったからと言って涙袋が見えやすくなるということはあまりないかと思います。
症例写真をよく見ていただくとそれほど涙袋がはっきりとしたという症例はあまりないことがお分かりになるかと思います。
眼窩脂肪のふくらみと涙袋のふくらみが一体になっている方限定なので、あまり期待しすぎない方が良いかと思います。
Q:通院は必要ですか
目の切開線や針孔は縫いませんし、脂肪を採取した部分では医療用のボンドで傷をふさぎますので、抜糸にいらっしゃる必要はございません。医療用のボンドは1,2週間くらいして徐々にはがれていきます。なので、通常、脂肪取り・脂肪注入では通院の必要はございません。
ただ、モニターさんの場合や、必要に応じて来院の指示があった場合には来院していただくことがあります。
Q:静脈麻酔でなくても手術はできますか
静脈麻酔なしで笑気ガスと局所麻酔のみで手術をおこなうことは可能です。
ただし、脂肪を採取する部分や目の下の手術部分の麻酔の際は痛みがありますので我慢していただく必要があります。
静脈麻酔が負担も少なく楽に手術を受けていただくことができますので、通常は静脈麻酔を勧めさせてもらっています。
Q:他院で脂肪注入は必要ないと言われたのですが
目の下の凹みがあまりない方の場合はもちろん脂肪注入せずに脂肪とりのみで問題ないです。
ただし、前述した通り、目の下は眼窩脂肪のふくらみと凹みが共存している方が多く、脂肪とりのみではクマが残ってしまう方は多くいらっしゃいます。
大手クリニックさんなどでは新人のドクターが多く、きちんと手術をしないとリスクがある脂肪注入をおこなってい所は結構あります。
そのようなクリニックで目の下の脂肪とりだけを勧められておこなって、下の症例の方のように凹みが残ってクマが黒くなったと気にされて相談に来られる方は結構多くいらっしゃいます。
気になる方は一度カウンセリングでどの手術が適切かカウンセリングを受けていただければと思います。
当院では無料カウンセリングを実施しています
- どの施術が自分に合っているの判断できない
- 悩みがあるけど、どんな風に直せばいいか
わからない - 生活への影響、施術のリスクが心配
経験豊富なスタッフが対応いたします
お一人で悩まずに、お気軽にご相談ください
新着の症例写真
こんな人におすすめ!
- 目の下の膨らみ(クマ)が気になる
- 目の下の膨らみだけでなく、凹みもある
- 細胞の定着率を上げて効果を高め、しこりのリスクも減らしたい
- 将来の目の下の老化を予防したい
目の下クマ取り(目の下脂肪取り+コンデンス脂肪注入)の料金
目の下脂肪取り+目の下脂肪注入(コンデンス) | |
---|---|
¥428,000 モニター価格¥348,000 |
目の下クマ取り(目の下脂肪取り+コンデンス脂肪注入)施術当日の流れ
❶ご来院後OPお手続き
個室にて、手術内容の確認、会計、誓約書や保証書など必要書類にサインをいただきます。
❷処方する薬の説明
当日お渡しするお薬の説明や術後の注意点など説明させていただきます。
❸洗顔
パウダールームへご案内させていただきます。
洗顔をお願いします。
❹着替え
OP着に着替えていただきます。
(太ももから脂肪を採取る場合もございますのでおむつを履いていただきます)
※着替えはシュミレーション・デザインのあとにお願いすることもございます。
❺シュミレーション・デザイン
術前のお写真撮影をした後、デザインを行います。
❻OP準備
点滴や血圧測定などをさせていただきます。
❼消毒
消毒を行います。
消毒はお顔全体させていただきます。
脂肪をお腹から採取する方は腹部、太ももから採取する方は大腿部の消毒もさせていただきます。
❽麻酔
その際、静脈麻酔をつけている方は入眠した状態です。
静脈麻酔をつけていない方は笑気ガスでぼんやりとした状態です。
❾手術
手術は脂肪採取→目の下の脂肪取り→目の下の脂肪注入の順に行います。
❿手術終了
吸引部の圧迫固定を行います。
お顔は消毒後、傷口に茶色いテープを貼り軟膏を塗ります。
目元が隠せるようなお帽子やメガネなど、あらかじめご準備お願いします。
⓫休憩
リカバリー室にご移動いただきます。
その後体調がよくなり次第ご帰宅いただけます。
術後の経過観察はございません。
(モニターの方はモニター写真撮影にお越しください。)
気になることがございましたらいつでもご連絡ください。